西尾潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
章ごとに主人公が変わる構成で、これがとても良かった。
さっきの謎の子はこの子かとか、この人の目線からはこういう風に見えるんだとか、読み進めるごとに深みが増すようで楽しめた。
しかし内容がなかなかダークで・・・
綾野剛さん出演映画の原作という事で読んだが、
映画はどんな感じだろう。
相当グロいシーンが多そうだな。
ラストは何だか中途半端な感じ。
えー、これで終わりかー。と思っていたら、
何ともうすぐ続編が出るらしい。
それはそれで怖いんだけどね。
これ以上の恐ろしいことが起こるのかな。
穏やかな結末であることを願う。
11/15追記
遅ればせながら映画を観てきた。すごくよかったぁ。
原作 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を観て衝撃をうけ、登場人物の中でも特にタクヤとマモルの人生や心情をもっと知りたいと思い小説を読みました。
映像作品を見たあとに、表情や声を思い出しながらこちらの原作を読んだため、原作のみ読まれた方とは解釈がちがうかもしれません。
戸籍売買、臓器売買、闇バイト
ニュースや記事で目にすることも多いそのフレーズに慣れすぎてしまっていましたが、実態を知りあまりの深刻さに胸がえぐられる思いでした。
そして構造としては加害者側である彼らにも、そうならざるを得ない生い立ちや環境、明日を生きるためには選択せざるを得なかったという現実に、やるせなさを感じ苦しいです。
命は平等に大切だなんて、ただの綺麗事 -
Posted by ブクログ
4分の3ぐらいまで読んだところで映画版を鑑賞。読みはじめたときの私のイメージでは、マモルが北村匠海、タクヤが綾野剛だったのですが、それでは年齢的に行き過ぎでしたね。
書き手はてっきり男性作家だと思っていたから、女性だと知ってたまげました。『ババヤガの夜』の王谷晶といい、この人といい。
登場人物たちみんな愚か者であることは間違いない。だけどこれまで気の毒にならざるを得ない境遇を生き抜いてきたのを知ると、クズだと罵れなくなります。
映画版で良い味を出していた木南晴夏演じる由衣夏は、原作のほうが出番少なくもやっぱり良い味。
鰺の煮付けと塩むすびに感じる幸せ。みんなどうにか生きてほしい。 -
Posted by ブクログ
一章はせつない
戸籍売買に加担することになってしまった者、またはもちかける者、ハメられる者たちの短編で続く物語。
ちょっとした隙から闇の世界に手を染め抜けられなくなる恐怖。
読み終えた今は正直グロくて疲れた。
グロすぎて疲れたけれどもやはり気になって読んでしまった。
加担した者、ハメられた者、ハメた者…それぞれ全員「愚か者」ということになるのだろうが、それぞれどうなるのか…
北村匠海のイメージで読んだので、もう本当になんだかわからないけれど疲れた。
「悪い夏」より辛く、しんどい。が一気読み。
映画化はどんな感じになるのだろう。
そしてもうすぐ続編が出るとのこと
次はもう少しグロくし -
Posted by ブクログ
一気読みでした。
新規セミナー、新規勧誘のシーンでは、35年前の日々を思い出しました。
アムウェイ全盛のなか、バブルスター、エリナといったMLMの話を聞いた事を思い出しました。
バブルスターは高額で貧乏学生には荷が重く購入すらしませんでしたが、エリナはちょっとやりましたが、学生時代の先輩との同級生の言葉で、のめり込むことはありませんでした。
そして、15年後ネットワークの沼にハマった友人が「俺が払うから名前だけ貸して」と言ってきた時の事が頭の中で何度も何度も蘇ってきました。
今もなお、町のカフェで勧誘を受けている人をみますし、副業でニュースキンを紹介している方(本業仲間)もいますが、わたしがこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ戸籍の売買というあまり想像できない違法ビジネスの内情を知っていくと、明日は我が身のようなリアリティがあって引き込まれた。ヤクザではなくて半グレ組織というのがポイントで、様々な事情で切羽詰まった人々が、お金欲しさに気軽に犯罪に手を染めてしまう様子が描かれていた。始まりは出来心かもしれないが、抜け出すのは容易ではないのだ。
一時期増えた押し込み強盗も、このような若者たちがやっていたのかもしれない。
章ごとに語り手が変わるのがよかった。特に第四章でこれまでの時系列がわかり全体の話が繋がり、第五章で逃亡劇となるのが抜群に面白かった。
第二回大藪春彦新人賞受賞のデビュー作。映画化も決まっていて、これは面