西尾潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「愚か者の身分」の西尾潤の作品なので読んだ。自身の体験に基づくネットワークビジネス、つまりマルチ商法に関する小説。流石に作者の実体験に基づくだけあって描写がとても詳しい。へえ、こうやってランク上げたり人増やしたりするんだなって思うんだけど、こいつらの言ってる「ビジネス」って他の人誘うことだろ?仕事かこれ?アホなの?って思いは捨てられなかったな。興味深かった。
でも、まずマルチにハマってく主人公に全く共感出来ないのよね。特に光るところもハッとする描写もなかった。実体験からマルチを詳しく描いてる点だけが評価できた。愚か者シリーズと比べると物語としてはかなり劣るなあって印象。
そう言えば20代前 -
Posted by ブクログ
Netflixで映画版を先に観て、とても印象に残ったので原作を読んでみた。映画は2時間の限られた時間しかないので、原作→映画よりも映画→原作の方ががっかりしないのかもな。
映画では描かれなかった人物の視点も含めた群像劇で、視界が広がりとても良かった。それぞれの視点にもミステリ的な要素があって、真実に迫っていく描写はスリリングだし、小道具や舞台の描写がスタイリッシュで現代的でありながら、貧困や無戸籍やさまざまな生い立ちみたいなテーマも扱ってた。
その中でも多分作者が言いたかったのは、真の悪と、悪ではないのに悪をすることでしか生きられない者たち、ということなのかな。そこに対してこの作品には明確 -
Posted by ブクログ
ネタバレ戦後を生き抜いた美容家の凄絶な一代記
※本作はフィクションです。
輝山マムの歴史は華々しいものではなかった。
長崎の原爆から始まり、最初は原爆と爆弾の後遺症の恐ろしさを知る。
そして、妹との再会も感動的!
まず、スタートから涙なしにはいられない。
一瞬、本作を読んで「国宝」を思い出した。
しかし、本作は「国宝」よりはわりとスラスラ物語が進んだ印象。
「美しさって、なんだろう…?」
輝山家の人たちは、みんな「美」に囚われている。
この本のタイトルにもなっている「審美」。
● 「真美は、ありのままの美。 審美は、それを選び取り、判断する眼」
(文中の言葉を引用)
このセリフが印象に残っ