西尾潤のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
西尾潤『愚か者の身分』徳間文庫。
第2回大藪春彦新人賞受賞作。白いカバーが殆んどの徳間文庫で一際目立つ黄色いカバーは期待の高さか。戸籍ビジネスに手を染める半グレたちを描いたクライム小説。
ストーリー全体が強くつながっている訳ではなく、章が切り替わる度に主役が代わり、詳細が描かれずに結果だけが描かれるという消化不良の作品だった。特に終盤が酷い。文庫版特別書下しの『神尾あやこの憂鬱』も何のこっちゃという感じ。
SNSを駆使し、女性を装い言葉巧みに相手の個人情報を引き出して、戸籍、身分証の売買が成立すれば報酬をもらえるという悪徳ビジネスに手を染めるマモル。ある日、マモルは上司の佐藤に仲間のタク