高野史緒のレビュー一覧

  • まぜるな危険

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    SFものは苦手だが、面白く読めた。混ぜる前の原作を知らなくても良いのだが、3作目は余りにたくさんの投入で難しかった。私的には「プシポロギーチェスキー・テスト」と「桜の園リディヤ」が最高だった。

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    2021年09月18日
  • まぜるな危険

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    ネタバレ

    何気に混ぜたら意外に美味しかった、これ、まあ好みは分かれるけどねーといった感じか
    混ざらないもの同志を混ぜたのではないので毒性のものは感じられない
    出てくる面々もまさか自分がこういう局面を迎えるとは思わないだろう
    作者の解説により、元作品覚えてなくても大丈夫というか、解説の自由度が高くてよい

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    2021年09月09日
  • まぜるな危険

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    SF。短編集。
    ロシア文学と日本文学とSFのミックス。
    今まで何度か挑戦していたが、苦手な印象が強かった作家さん。
    ストーリー的に面白いとは思わないけど、作風はかなり独特で興味深い。
    読んでいると癖になりそうな感じもする。
    なかなか評価が難しい作品。著者の作品をもう少し読んでみたいとは思った。

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    2021年08月10日
  • 翼竜館の宝石商人

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    ティトゥスとナンドを中心に話は進む。レンブラントは終わりごろまで姿を見せず、周りの人に語られるだけ。ティトゥスに聞いた話だけで謎解きをするのが、何だか唐突に思えてしまう。

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    2020年11月18日
  • カラマーゾフの妹

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    第58回江戸川乱歩賞受賞作で、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」から、幻の13年後の続編を書き上げたミステリー。原作の不可解な父殺し事件の内容をたどりながら、真相がいかなるものだったのか、次男のイワンが解決に挑む。が正直少し無理を感じた。

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    2020年08月26日
  • カラマーゾフの妹

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    カラマーゾフの兄弟を読んだことがあったので大丈夫かと思い読んでみたけど、
    昔のことなのでほんっとーに大筋でしか憶えておらず、
    もっと細かく憶えていたなら、数倍楽しめ、こんな解釈が!と思えたと思う。。。

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    2017年07月13日
  • アイオーン

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    二度目ましての作家さんです。
    世界観からして戸惑います。
    13世紀なのに、一度核戦争で滅びた世界になってます。
    しかも核戦争を起こしたのがローマ帝国だったりする。
    現代の世界地図は頭から追い払わないといけない。
    更に、アーサー王が出てきたり、マルコ・ポーロが出てきたり
    まさかのベスビオ火山の噴火まで!
    いわゆるヨーロッパ中世の史実を混ぜ込んでいる。
    架空の世界に史実を織り込んで、更には色々な知識が
    ほどよく散りばめられているから厄介。
    想像の翼を広げるにも、色んな意味で違和感バリバリなので、
    ある意味では面白いんだけど混乱します(^◇^;)

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    2016年12月25日
  • カラマーゾフの妹

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    1606 ロシア古典カラマーゾフの兄弟のその後を描いた作品。兄弟の方は読んだ事無いが、本書だけも独立して読めました。前半が少々退屈でした。。。第58回江戸川乱歩賞受賞

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    2016年06月03日
  • カラマーゾフの妹

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    かの未完の大作の続編をミステリータッチで描いた野心作。誰が書いても批判を受ける作品を、あえて書いた作者に拍手。原著を知らずに読んでも理解できるような構成は、ありがたい。
    しかしながら、、、ロシアが舞台の小説は、地名や人名がすんなり入ってこなくて辛い(^o^;A

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    2015年10月23日
  • アイオーン

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    澱み無く描かれる中世ヨーロッパの情景が、まるで見てきたかのような筆致で引き込まれますが、その中に突如現れるSF要素。ここで躓くと読み難い一冊かも知れないな思いました(笑)
    タイトルのアイオーンその物の様に、魂と呼ばれるモノを科学で、又は宗教で理解しようと試みる過程を魅力的な人物たちが遍歴していく叙事詩。

    神を理解しようとするなら神を超えた立場からで無ければ正確には理解できない、みたいな下りにハッとさせられました。

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    2015年02月09日
  • カント・アンジェリコ

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    もろもろ入り乱れた世界観がなかなか飲み下せず、前半はかなり苦戦。
    飲み下せないなりにもっていかれた、後半のオペラはさすが。
    毒々しさと清廉と。
    まさに見世物。稀代の見世物。

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    2014年11月22日
  • カラマーゾフの妹

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    「カラマーゾフの兄弟」のパロディ続編。書かれなかった二つ目の物語。
    乱歩賞のSFミステリ作家だし気楽に読めればいいかな、程度だったせど意外と読み応えあった。
    あくまでも楽しめるパロディとしてだけど。

    巻末の鼎談にもあったけど、ドストエフスキーの作品はミステリではなく純文学だから、と誰もがスルーしている矛盾点を細かく読み解いて物語を繋げていてなんだかすっきりした。

    イワンとアリョーシャはちょっとキャラ変わりすぎてて違和感あったけど、他は割と細かい流れを汲んでて面白かった。
    コーリャのコスミズムについてはぶっ飛びすぎな印象もあったけど、そうかけ離れた時代の話でもないのね。宇宙科学黎明期、より少

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    2014年09月29日
  • カラマーゾフの妹

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    フョードル殺しの真相も、アリョーシャの皇帝暗殺計画の部分も、上手くまとめられている。
    著者が『カラマーゾフの兄弟』をよく読み込んでいることが分かる。

    ただ、それは「読めるレベルにした」くらいの話。
    『カラマーゾフの兄弟』の続編として本気で読むとひどいことになる。

    アリョーシャやイワンの性格が変わり過ぎていて、元々の良さが死んでいる。

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    2014年09月26日
  • カラマーゾフの妹

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    亀山郁夫さんの新訳が爆発的に流行ったときに読みたいと思い、舞台化やテレビ化されたものを見て更に原作に興味が出たものの、未だに読んでいない「カラマーゾフの兄弟」。お話の筋は知っているので、順番があべこべになることに抵抗感はあったけれど、この「続編」を読んでみることにした。
    私の中で、人間の内面に迫る、重厚な、敷居が高い純文学のイメージが強かった原作だが、本編と、作者と亀山郁夫さん・ロシア文学の教授の鼎談までを読み終え、原作に対するイメージが変わった。完結編というべき続編が予定されていたことも踏まえて読むと、ミステリーとして読んだときに違和感があるシーンが続編に繋がる伏線だったのかもしれないとの指

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    2014年09月13日
  • カラマーゾフの妹

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    自分は「カラマーゾフの兄弟」も ドストエフスキーの作品も読んだ事がない。
    どんなものかと思ったが、旧ソビエトの人名は覚え辛かったが割りと面白く読めた。
    ちょっとコスミズム辺りは違和感を感じるが、まあ良しとしよう。知っているという事が増えた一冊となったかな、、、
    あ、あとやはり江戸川乱歩賞を受賞した作品らしい内容だった。(個人的にはこの賞を受賞した作品はあまり好みではないが、つい宣伝に引っかかって読んでしまう。)

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    2014年09月09日
  • カラマーゾフの妹

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    世界文学史上もっとも有名な殺人事件の盲点を衝き、真犯人を明らかにしようという意欲作。原作では錯乱したまま舞台から姿を消してしまったイワンが犯罪捜査官として帰還するという設定からして、わくわくさせるには十分。ミステリーとしての面白さだけでなく、原作の世界観もきちんと踏まえたうえ、ファンタジー・SFの高野史緒らしい遊び心も満載な、楽しめるパロディになっています。
    正直、多重人格という設定にはあまり感心しないのだけど、アリョーシャやリーザ、コーリャ、ラキーチンらの13年後の姿もそれぞれになるほどと思わせるし、「神がいなければすべてが許される」という、原作においてイワンが口にする重要なテーゼが、異なる

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    2014年09月12日
  • カラマーゾフの妹

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    あのドストエフスキーの書き上げた大傑作、カラマーゾフの兄弟
    その続編に挑戦するという勇気は賞賛に値したい。
    絶対にどんなものを書き上げても文句を言う輩はいるのだから。

    着眼点や原作への解釈はずば抜けていた。
    だからこそ、この続編を書き上げることができたのだろうが。
    恐れていては何も進まない。作家というものは突き進むもの。
    そういうことをまざまざと見せつけられた。

    ただ、どうだろうか。
    いわゆるカラマーゾフ事件の真犯人は確かに存在した。
    そして、確かにああ結びづけるのがもっとも何かもしれない。
    とは言え、読み終わった後に何も残らなかったのも確か。
    陳腐な多重人格や、陳腐な現代描写がそうさせた

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    2014年08月30日
  • カント・アンジェリコ

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    バチカンから逃げた去勢歌手カストラートの謎を知った枢機卿は彼をパリに追い変死する.
    天使の美声は何故危険なのか.

    そんな感じで.

    そこそこ面白かったけどアレだな.
    セリフの言い回しがめんどくさいな.

    とか思ってるとあとがきに1996年刊行されたのの文庫化だったと.
    17年前か・・・.

    それはそれとして
    変声期を迎えさせないために少年の玉を切除するとか超怖い.
    ひゅんってなっちゃうわ.
    しかも麻酔というか道具が鋭いナイフと阿片.
    そして半分ぐらいが切除のショックで死ぬとか,超怖い.
    狂気の沙汰だよな.

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    2013年04月12日
  • 赤い星

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     佐藤亜紀『戦争の法』みたいな小説かな?と思って読み始めたら、ぶっとび度はこちらの方がはるかに上だった。奇想天外な設定と小ネタがてんこ盛りで、敷居が高い。

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    2018年08月16日
  • ラー

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    ピラミッドに魅せられ古代エジプトにタイムスリップしたジュディが目撃したのは、ピラミッドの建設現場ではなく発掘現場だった……。
    物語としては起伏に乏しく少し地味目な印象ながらも、活き活きと描かれた古代エジプトの風景や生活が魅力的。ヒエログリフを駆使した宗教問答なんて愉しくてしょうがない。学者として、宗教者として、それぞれの立場で”真理”を問い続ける二人の主人公の姿勢も感動的。

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    2012年08月01日