桃戸ハルのレビュー一覧
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過去と未来の間
「記憶をなくした過去のオレには、もうしばられないでいいんだ。過去のオレとは別れてほしい。でも、これからの想い出を新しくふたりでつくっていきたい」という所がすごく感動した。
花を贈る人
「僕は、きれいな花束を持っていくよ。だって、久しぶりに妻に会うんだからね。」が、すごいなぁ〜と思った。患者さんの最期に寄り添うのは、案外花屋さんだったりするんだなぁ〜と思った。
告白
魔法の杖を使わずにとって置いても、後悔することになるんだなぁ〜と思った。タイミングを考えでも使うのがいいんだなぁ〜と改めて思った。
公正な裁判長
まさかの両者から、お金を貰っていたとはびっくりした。80万ドルず -
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5分、10分で読めるショートストーリーの数々。
忙しい社会人でも読める作品たち。
しばらく小説を離れていてビジネス書ばかり読み漁っていたけど、やっぱりイマジネーションとかドキドキ感を求めるなら小説。
学生の時はひたすら読んでいた小説ジャンル。
現代文学は今どんなだろう、という気持ちと
表紙挿絵の可愛いイラストに釣られて
買ってみた。
単発集だけあって短いストーリーの中にも
意外性や展開性があって楽しめた。
海外の小咄や近代文学から持ってきてる話もあり、
色々なジャンルが楽しめる。
黒の巻シリーズもあるけど、
今のところ赤の巻が個人的に面白い。
これを機に小説にはまってしまった。
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国語の先生をやっている身としては、この本は国語力の初歩の初歩でつまずいている子にとってなかなか価値が高いと思う。
まず、すぐに1話が読めるので、読書が苦手な生徒も読みやすい。
1話ごとに意外性も違いがあって飽きずに読めるし、もし飽きてもそれほど挫折感には繋がらない。
それと、「意外」と感じるためには文脈を読み取ることが必要になるので、どういうことか頭を悩ませる必要がある。
案外全く国語ができない生徒はこの本のオチにも気付くのが遅れるんじゃないかと思います。
とっぴな発想をして国語の力がなかなかつかないよって子にいい練習になりそう。
話の内容もユニークだし、ところどころ皮肉が効いてるのもい -
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このシリーズの中では、上位のおすすめ作品。
何がいいって?
『夏の葬列』『地獄変』が入っているではないか!
この二作は、トラウマ物、なんて大袈裟な言い方をする人もいるが、
確かに、こんなの教科書に載せちゃっていいのかと疑問に思うほど、怖い。
多くは語るまい、検索すればあらすじも、抄録もでてくるだろう。
でも、是非とも、読んで欲しい。
どちらも人を殺してしまった話だ。
人が死ぬ話は多い。
金田一少年だって、名探偵コナンだって、コロンボも、ルーサーも、人は死ぬのだけれど、
そういう、謎解きのための殺人ではないのだ。
もっと、人の根元にある狂気や悪意だけでなく使命感や好奇心が、人を死に至らしめる。
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ネタバレ父の時給
[蛍雪の功]
拝啓、お母さん
[おばあちゃんの手紙]
鏡よ、鏡。
[王国美女連続殺人事件]
失った財産
[名画の値段]
受験生の恋愛
[彼氏の顔]
事故物件
[裁判]
うそつき
[代わりとなる人材]
名探偵の復活
[怪盗からの予告状]
奉教人の死
[犬を飼う]
オトナバー
[一冊の本]
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予想しながら読みました。
黒の巻より予想できないお話が多かったので、楽しめました。
よくわからない話も多かったかな。
「失った財産」
主人公の同僚トーマスの考え方が勉強になりました。
これは色んな事に言えるんじゃないかな。
「お前が持っていた金は、すべて宝クジから始