桃戸ハルのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「結末」の前に「結び方」がいっぱいある本
短編が20個。スケッチが19個。つまり、読み手に「39回の違う結び方」を提示してるんですよ。
実際に読んでみると、感動系もあれば、え?ってなるのもあるし、ほっとするのもある。完璧な傑作ばかりじゃない。でもそれがいい。だって人生だってそうじゃないですか。全部が名作じゃない。
朝読書用に買いました、とか「5分で読める」ってのが売りらしいんですけど、大事なのはそこじゃなくて、読んだ後に「あ、こういう見方もあるんだ」って思えるかどうか。この本はそれができる。
一つの話から無限の可能性を引き出す、って難しいことをやってるんだけど、難しく感じさせない。「あ