筏田かつらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
君恋の短編集。
主人公、ヒロイン以外にもサブキャラについての物語も描かれていて面白かったです。
YES,Emma OK?では、久美子と恵麻との中学時代が描かれていて、2人の絆が分かって良かったです。
制服Destinyでは、高校時代の男子クラスメイトとの遊園地デートが面白かったです。
あそこまで、楽しく過ごせたらいいなぁと思い、羨ましく思いました。
後半四篇は、飯島と北岡の大学の事が描かれていて、良かったです。
このまま、2人が幸せになっていくようになって欲しいと思いました。
これからもこの2人の恋模様は、読んでみたいです。
是非、続編を読んでみたいです。 -
Posted by ブクログ
当初読もうと思っていたのは別の本だが、タイトルが気に入ったのでこちらを読むことにした。
短編5つ。登場人物がいずれも若いからこその話だし、全部恋愛物語とは言えないが、どれも身近によくある話の展開と心理描写。リアル恋愛の多くはこういうもんじゃないかなあ。リアリティのないラブラブ話に浸かりたいのもわかるけど、恋愛って、こういう身近なところに発端があるもので、実体験が大事でしょう。
5つ目の話の最後、現在とつながった過去に後ろ髪引かれてちょっとだけ振り返る。いろいろ思うところが…って誰にでもあるんじゃないかなあ。これがよかった。
赤くない糸か…2本目の赤い糸とか、途中から2本に分岐する赤い糸とか、そういう小説があってもいいと思うけど。
☆ひとつ減は4つ目の話のオチがあまり面白くなかったため。 -
Posted by ブクログ
高2の中川は、友人にすすめられ久しぶりに書店に立ち寄った。POPにひかれ手に取った本を持って行ったレジで、対応してくれた店員に一目ぼれしてしまう。
それ以降、1冊読み終わるたびに、本を買う日々が続いていたが……
ほか全5編を収録した、究極の切なさを描く短編集。
「静かの海」以来久々に読んだ筏田作品。相変わらず、恋情のなんたるかを描くのが抜群にうまいなと思った。
中川・寺西・岩谷を主軸とした男子高生の日常短編かと思いきや、3編目から上手に視点が切り変わり、4編目では「突然どうした?」と戸惑う程の不穏が漂い、ラスト5編目ではそんな不穏を回収しつつ、全てを掬い(救い)あげるという、絶妙な構成だった。
私達は恋愛に「いつまでも幸せに暮らしました」的、永遠を求めがちだけど…、繋がり続ける事に重きを置きがちだけど、刹那的な存在や、一期一会のやり取りにも充分意味があり、人生の一部になり得るのだと思わせてくれる小説だった。
小指と小指を結んでくれなくても、二度と会う事は無くても、偶然という必然から撚り合わせた糸はスピンになって、心に在り続ける。
辛い時や迷った時にいつでも見返せる、道しるべになってくれる。
そんな気がした。