【感想・ネタバレ】赤くない糸で結ばれているのレビュー

あらすじ

書店員さんに恋をした体育会系男子、会ったことのないラジオの投稿者が気になる秀才、突然連絡してきた高校時代の同級生に翻弄される女子大生、同性を崇める女子中学生――鮮やかで儚い恋模様を描いた短編集

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Posted by ブクログ

多分、自分の地元の高校。最初からあーこういうクラスメイトいたよなーと懐かしモード。
作品の風景の描写を読むと、実際の風景と重なる。
世代は違うと思うけど、自分の高校時代にフラッシュバックしたような、少し懐かしいような、苦しいような感じになった。

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2021年06月15日

Posted by ブクログ

作家の成長を感じる内容でした。
と、偉そうなことを言って、私は小説を一文字も書けてませんが(汗)
著者はこれまで、私のおっさん心をキュンキュンさせる文章で、それはそれで良かったのですが、成熟していぶし銀の味?深みが出てきました。カタルシスが起こらない日常を、文章だけで読み手の心の中を動かすのはすごい

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2021年03月31日

ネタバレ 購入済み

いろいろ

な、短編が散りばめられたお得セット
ぺー子ちゃんは北岡ちゃんですよね?

モスキートは著者さんには珍しいダーク作品
各登場人物が主役の短編で繋がっています

心地よい終わり方ばかりじゃないから
赤い糸で結ばれていない。

#切ない #ダーク

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

当初読もうと思っていたのは別の本だが、タイトルが気に入ったのでこちらを読むことにした。
短編5つ。登場人物がいずれも若いからこその話だし、全部恋愛物語とは言えないが、どれも身近によくある話の展開と心理描写。リアル恋愛の多くはこういうもんじゃないかなあ。リアリティのないラブラブ話に浸かりたいのもわかるけど、恋愛って、こういう身近なところに発端があるもので、実体験が大事でしょう。
5つ目の話の最後、現在とつながった過去に後ろ髪引かれてちょっとだけ振り返る。いろいろ思うところが…って誰にでもあるんじゃないかなあ。これがよかった。
赤くない糸か…2本目の赤い糸とか、途中から2本に分岐する赤い糸とか、そういう小説があってもいいと思うけど。
☆ひとつ減は4つ目の話のオチがあまり面白くなかったため。

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2022年08月08日

Posted by ブクログ

高2の中川は、友人にすすめられ久しぶりに書店に立ち寄った。POPにひかれ手に取った本を持って行ったレジで、対応してくれた店員に一目ぼれしてしまう。
それ以降、1冊読み終わるたびに、本を買う日々が続いていたが……

ほか全5編を収録した、究極の切なさを描く短編集。


「静かの海」以来久々に読んだ筏田作品。相変わらず、恋情のなんたるかを描くのが抜群にうまいなと思った。

中川・寺西・岩谷を主軸とした男子高生の日常短編かと思いきや、3編目から上手に視点が切り変わり、4編目では「突然どうした?」と戸惑う程の不穏が漂い、ラスト5編目ではそんな不穏を回収しつつ、全てを掬い(救い)あげるという、絶妙な構成だった。

私達は恋愛に「いつまでも幸せに暮らしました」的、永遠を求めがちだけど…、繋がり続ける事に重きを置きがちだけど、刹那的な存在や、一期一会のやり取りにも充分意味があり、人生の一部になり得るのだと思わせてくれる小説だった。

小指と小指を結んでくれなくても、二度と会う事は無くても、偶然という必然から撚り合わせた糸はスピンになって、心に在り続ける。

辛い時や迷った時にいつでも見返せる、道しるべになってくれる。

そんな気がした。

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2021年08月22日

Posted by ブクログ

2021/03/31
どちらかと言うとライトノベル寄りな感じなのではなかろうかと、短編5つをあっという間に読み進めることができました。
赤くない糸というところがこの話のポイントなんだろうけど、どういうこと?
と思いながら読み進めていくと、タイトルの意味が分かるかと思います。
最後に、最初の物語について別視点から語られるタイプはやっぱり面白いです。
話の中に1つだけすごいサイコパスな話もあって、世にも奇妙な物語のエピソードとかでありそう!って思いました。
人を思う気持ちは最後につながることで良さを発揮する展開もありますが、繋がらないことで余韻を残していく展開も面白いなと思います。

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2021年03月31日

Posted by ブクログ

タイトルからガッツリ恋愛の話しかと思えば、
恋愛の要素は勿論あるものの、
広く他人を好きになる、興味を持つことによる心の機微が丁寧に描かれていた。
知りたい、知ってほしい、知られたくない、といった矛盾する気持ちや、
ときに好かれていると思う傲慢な感情など、
色々な思考や想いが、短編のそれぞれの登場人物の個性とともに表現されている。
短編ならではの物語のつながり、意外な終わり方が良かった!

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2025年10月04日

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