國友公司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前幡ヶ谷に住んでいた為、新宿に出向く機会が多く、ホームレスをよく見かけた。
確かに区画によってカーストがあるような感じもしたが実際にそうだったのか。
この本が書かれていたであろう時期にも何度も新宿に行っていたので、もしかしたら黒綿棒や著者に遭遇していたのかもしれない。世間は狭い。
幡ヶ谷の女性殺〇事件の事も書かれていて、当時よく通っていた居酒屋のママさんがインタビューされていた事を思い出すなどした。
炊き出しに何度も訪れる人が居るというのは知っていたが、あそこのはダメ、ここのが美味しい、お小遣いが貰えるなどという事は知らない情報だった。
また、炊き出しにはホームレスしかいないと思っていたの -
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ネタバレ2021年夏、オリンピックの年。東京でホームレスとして過ごした著者のドキュメント。
前回に続き飾らないルポが面白かった。
意外に快適に過ごしているような気配もあったけど、実際自分には真似できない。
黒綿棒さんとの再会や、最後のおとなりさんとの別れが、切なかった。
宗教関係の炊き出しで、布教活動の一環であるのが驚き。考えてみればそりゃそうかと納得なのだけど、自分は全くと言っていいほど無宗教なので、そこまでして布教するもんなんだなと思った。
価値観は人それぞれだな、と改めて思った。
冬の生活も読んでみたかった。
また、皆がどうしてホームレスになったのか、もう少し深く知りたいと思った。難しいかも -
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薄々わかっていたのだ。やはり真に困窮した路上生活者は刹那的にしか存在していないと言う事実。
不潔さや匂いや世間体や他人の視線や自尊心の葛藤。そんなことに多少耐性があればむしろ快適で栄養過多で持て余す時間を抱えた自由な暮らしである。
社会的に言えばセーフティネットはもちろん必要でこれを無くしてしまえばわずかばかりとはいえ確実に困窮している人たちを救うことはできないだろう。
そしてそういうシステムには必ず余剰が生まれ、そこには喜怒哀楽を伴った社会的な共同体が生まれてしまう。いや悪いことではない。筆者の言うように、ここまで養生があるセーフティネットを整備できる日本は確かに成熟した国なのだと思う。
自 -
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2018年刊行。
駆け出しのライターである著者が、西成に潜入し、その経験を基に著したルポ。
西成。現在は大阪市西区あいりん地区と名を変えたこの地区は、関西最悪のゲットー、日本最大のドヤ街と呼ばれる。
地元の人間も、夜はまず近寄らない。
本著では、著者が実際に西成の真ん中に住み、飯場(ばんば)に入り、土工として働き、その過程で西成の人々と交流した実体験が描かれる。
非常に生々しく、どこまでが著者の演出かは分からないが、リアルな西成の姿が感じられた。
現在の西成は、かつてとは異なり、活気のあるドヤ街というよりは素行の悪い老人たちの掃き溜めとなっている。
住人が老い、若い人たちはあまり近寄ら -
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2023年刊行。
フリーライターである著者による現在の歌舞伎町こルポ。
このルポを書くために著者は歌舞伎町の中心地、その道の人が多く住む「ヤクザマンション」にしばらく居を構えているという。
「深く知るために、自らも潜る」という姿勢がライターとして素晴らしいと思った。
歌舞伎町は現在の日本における一番のゲットーである。
この世界にほとんど縁のない自分としては、本作は新鮮かつ興味深い内容だった。
キャバ嬢、風俗嬢、ホスト、スカウト、ヤクザ、半グレ、立ちんぼ、中国マフィア、台湾マフィア、黒人、これらが歌舞伎町における主要プレーヤーである。
まさに坩堝、カオスな街である。
著者は彼らへのインタ -
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夏は公園やビルでペットボトルに水を汲む。
ホームレスはすぐに歯をだめにしてしまうため、砂糖を食べない人もいる。
無料低額診療事業。経済的な理由で医療を受けれない人は、無料・低額で医療を受けることができる。
アルファ化米。ご飯を急速乾燥させたもの。水や熱湯を注いで食べる。非常食用。炊き出しに使われる。
ホームレスの荷物をホームレスが盗んでいく。
激減したとは言え、ホームレス狩りの危険がある。周りに誰もいない場所では寝ないこと。
上野公園でホームレスをしていると、キリスト教や信仰宗教に勧誘される。
パチンコ屋の朝。並んで抽選を代行して千円もらう。 -
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その日暮らし
ってな事で、國友公司の『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』
筑波大学を7年かけて卒業した著者が就職を諦めフリーライターの道へ。
その第一発目が西成ルポタージュ。
ドヤ街に入り、飯場で仕事をしながらドヤ街に住む底辺と言われる人々の生き様、街の様子を描写する。
まともな人間は居ないと言うくらい、元ヤクザ、元犯罪者、元ヤク中、現犯罪者、現逃亡者、現ヤク中と身元も過去も訳ありな人々が行く着く巣窟。
リンゼイさんを殺害して逃亡してた市橋も西成のドヤ街で身を隠し飯場で働いてと言う…
覚せい剤、麻薬なんかは日常的、昔ほど暴動とかは年寄りが多くなった為、殆ど無くなったが、大声で喚き散 -
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