あらすじ
東京では毎日、どこかで炊き出しが行われている。つまり、たとえ今日、職を失い、路頭に迷おうとも、都内であれば少なくとも飢え死にすることはないといえる。都庁下、上野公園、代々木公園、山谷、寿町、西成……路上生活者や生活困窮者が列を作る日本各地の炊き出しの現場に足を運び、周囲の人と語らい、配布された食事を食べる。インバウンド客でにぎわう繁華街とは対極に位置する「炊き出し界隈」から、令和ニッポンの新しい輪郭を描く。
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Posted by ブクログ
上野でカレー、新宿でもカレー、代々木公園ではパンの取り放題、池袋ではビリヤニ、横浜で具だくさんの素麺、大阪まで出向いてステーキ丼。ほっともっとののり弁や松屋の牛めしをそのまま持ち帰りできることも。主催する団体も、純粋な支援のNGO、説教を聞かせる宗教団体、貧困ビジネスに呼び込みたい業者と様々。炊き出しは常にどこかでやっている。住がなくても、衣が粗末でも、食には困らない。まだまだ飽食なこの国だが、幸せに暮らすための「何か」が失われていく。下がり続ける自給率。パンのみに生き、パンさえも与えられなくなる。
Posted by ブクログ
路上メシとは、生活困窮者(路上生活者や生活保護受給者など)に向けて様々な団体が行っている炊き出しのことだ。
週刊誌連載のために路上生活をしながら様々な炊き出しを巡り、そこに集まる人々や主催者と言葉を交わし、炊き出しの内容(メニューや味、量など)を紹介する。1本あたりの分量は少ないので、あまり踏み込んだ内容にはなっていない。驚いたのは炊き出しの多さだ。大都会だけかもしれないが同時多発的に行われていることも多く、3食すべてをこれで済ませることも可能だという。
キリスト教系の宗教団体は説教のために、貧困ビジネス界隈のいかがわしい連中もこれを餌にして勧誘する。
この国では恥も誇りも捨てられれば、生きていくことだけはできそうだ。