吉田洋之のレビュー一覧
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フランス人にとって、ミッテラン大統領は特別な存在なのでしょうか。
帽子が去ったあとの人々の人生も描かれていて、帽子により人生が変わった人々のその後も興味深いです。
今は上手に感想を言えませんが、何年後かに再読し、未来の自分がどう感じるのかが気になる後味でした。Posted by ブクログ -
こんな“最強”の帽子があったら俺も欲しいよな。ミッテランも物語の背景のフランスも全然知らないから、随所に描かれる背景は退屈だし、ストーリーもまぁ何というか、格段におもしろいというわけでもない。だけど、TVでヨーロッパの石畳の広場を囲む歴史的な建造物のある風景を見る度に、なんだか知らないが憧れのような...続きを読むPosted by ブクログ
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著者の作品は「ミッテランの帽子」に続いて2作目。
最初はバッグを拾ったローランという男性の行動にちょっと抵抗があり、戸惑いながら読み進めていました。
赤いモレスキンに綴られている内容からどんな持ち主なのかを想像してみる。わずかな手掛かりから持ち主を突き止めてしまうなんて…。
少しずつ読んでたせいか...続きを読むPosted by ブクログ -
強盗にあった女性、捨てられたハンドバッグを拾った書店主の男が結ばれるお話。
主人公のローランがストーカー紛いの行為に走るところはハラハラさせられた。結果はちょっとファンタジーっぽいと思ったけど、読後感はスッキリしてて良かった。
あと、フランス語の人名は男女が分かりにくかった。Posted by ブクログ -
持ち主を次々と変えた帽子が運んでくる幸運。
こういう設定好きです。
帽子の最初の持ち主は会計士・ダニエル。次は、止めたいのに不倫を続ける女性・ファニー。ファニーから、長らくスランプ中の調香師・ピエールへ。そして名家の資産家ベルナールへと持ち主は変わっていく。
何だか不思議な展開。
大きな変化のき...続きを読むPosted by ブクログ -
お洒落なパリで暮らす夢のようなひとときを疑似体験。
訳者あとがきが読み応えあった。日本語の文章も、しばしば入れられている注釈も、とても良かったと思う。ほかの翻訳本も読んでみたい。Posted by ブクログ -
赤いモレスキンの女
全体通してパリのおしゃれな空気感がただよっている大人の恋愛をテーマにした小説。とある男性が女性のハンドバッグをひろうところから物語がどんどん進んでいく。現実とは少しかけはなれたお話ではあるが、小さな奇跡が起こりつつ最終的にはいいところに落ち着くので読後感は良い。個人的に好きだっ...続きを読むPosted by ブクログ -
赤いモレスキンのノートが入ったハンドバッグを
盗まれたロールと、それを拾ったローランの
恋物語。
フランスの小説で、
すごくおしゃれな美しい物語。
海外の物語なので仕方ないかもしれないが、
会話に『』がないので、
誰の発言か非常に分かりにくかった。笑
ストーリー自体は難しくない。Posted by ブクログ -
男性主人公は脱サラした書店主、女性主人公は後のノーベル賞作家にサインをもらった本を持っている。
彼女の本棚には村上春樹、谷口ジローの本がある。谷口ジローはフランスでとても人気がある。
村上春樹が訳したジョン・グリシャム『グレート・ギャツビーを追え』の主人公も書店主だったので、もう一回あの本読みたい...続きを読むPosted by ブクログ -
1980年代のパリ。ミッテランが置き忘れた帽子…次々と持ち主が代わっていく。
その度に彼らの人生が変わるほど不思議な力を持っている。
生きている中でそれと意識することのない度重なる偶然が人生を大きく変えるなんて…
まさしく大人のおとぎ話。
現実、自分なら拾わないだろうけど(苦笑)
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こんな事が起きれば良いのに、と思わせるファンタジー。しっかりとした現実の生き苦しさが描かれててるから単なる絵空事に終わってない。しばし心を遊ばせるのに最適。Posted by ブクログ
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ミッテランがブラッスリーに置き忘れた黒いフェルト帽を
偶然隣席に座っていたダニエルが持ち帰るところから始まるオムニバス形式の4つの物語。Posted by ブクログ -
(あらすじ)
冴えない会計士のダニエルは妻子が帰省している間ちょっと贅沢なレストランで夕食を取っていた。隣のテーブルに後から来た客を見て驚愕した。その中の1人は事もあろうにミッテラン!
ミッテランが帰ったあと椅子の上の忘れていった帽子をダニエルはこっそり拝借してしまった。すると、何故か自信が出てき...続きを読むPosted by ブクログ -
フランス大統領のミッテランとブラッスリーで隣の席になった男は、ミッテランが忘れていった帽子を持ち帰ってしまう。その日から男の運が変わり、ヘッドハンティングされた。しかし幸運を運んできたミッテランの帽子を列車に忘れてしまう。次にその帽子を手にしたのは、恋人との密会に行く作家志望の女性だった。こうして、...続きを読むPosted by ブクログ