吉田洋之のレビュー一覧

  • ミッテランの帽子
    「その帽子を手にした日から、冴えない人生は美しく輝きはじめる。」

    元フランス大統領フランソワ・ミッテランが置き忘れた帽子をきっかけに、くすぶっていた4人の人生が大きく変化していきます。

    1人1人にどのように帽子が渡っていくのか、そして何をきっかけに離れてしまうのかもこの本の見どころの一つです!
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  • ミッテランの帽子
    1980年代パリ。冴えない会計士ダニエルは、予約なしで訪れたブラッスリーで大統領フランソワ・ミッテランの隣の席に案内される。
    ミッテランが置き忘れた帽子から始まる四つの物語。

    一人目のダニエルはちょいとどうなの?的な行動が目に余るけど(リアルな人間らしさはある)二人目以降はフィクション感があって楽...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    パリの書店主ローランは、ごみ箱の上に置かれていた女物のハンドバッグを拾う。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、そして文章が綴られた赤いモレスキンの手帳――そのわずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始めるが…。

    とてもロマンチックな話でした!
    ハンドバッグを強盗さ...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    一見読み出す前は、読みずらいのかと思っていたが、非常に読みやすく面白かった。
    ローラン視点の場面、ロールの場面、ウィリアムの場面など、コロコロと変わっていく場面展開。
    最初はどっちがどっちだ?とも思ったが、読み進めて行くとリズム良く飽きづらく良かった。
    フランスの部屋や街並みを想像できる表現と2人の...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    『ある骨董品コレクターの妄想的おとぎ話?』

    以前、TLで見て気になっていた『モレスキンの女』の作者のデビュー作。自分にそっくりな肖像画と出会ったことで、夢のような展開が… どことなくフランスっぽさが漂う雰囲気に酔いながら楽しむ大人のためのおとぎ話…
  • 青いパステル画の男
    映画みたいなシーンの繋ぎ方。
    主人公の小難しい話し方といいオタク感といい、ところどころすっきりしないところといい、
    なんだか森見登美彦味も感じるような。
    私はとても好きだった。

    フランス革命あたりの歴史に詳しくなると余計背景がわかりやすいんだろうなぁ…
    引用部分は意味はわかるが深く理解はできなかっ...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    フランスっぽい〜!という物語の進み方。優美でありながら、じれったいけれども納得できる熟成した大人のもつ葛藤が描かれていて、大人のおとぎ話納得!という話。
    ページ数もそんなに多くないのであっさり読めるけれど、ゆっくり丁寧に読みたい本だった。
  • ミッテランの帽子
    面白くて一気に読んでしまった。物語としては、赤いモレスキンの女の方が好きだけど。
    1986年から1988年の物語。ミッテラン大統領は名前しか知らなかった。テロが多かったことも初めて知った。興味はどんどんと広がっていった。
  • ミッテランの帽子
    1980年代フランス、時の大統領ミッテランの帽子を巡る物語。

    15区の高層マンションに住むダニエル、バティニョール地区で密会を重ねるファニー、モンソー公園を散歩するピエール、パッシー通りのベルナール…
    昨日すれ違ったあの人かもしれない!と思わせる、登場人物たちの息づかいが感じられるような一冊。
  • 赤いモレスキンの女
    どうしてもっと早く読まなかったのか、自分を責めました。なんて魅力的な設定。モレスキンはこれまで黒だと思ってきたけれど、赤のモレスキンが猛烈に欲しくなりました。私は何を書きつけようか。なんとも素敵な物語でした。
  • 赤いモレスキンの女
    凄く凄く好きだった

    ローランが感じた束の間のささやかな幸せを私も一緒に感じられた

    原文の表現の美しさもさることながら、訳者による日本語への翻訳も素敵だった

    お気に入りの言葉がたくさん
  • ミッテランの帽子
    お洒落な大人のおとぎ話と紹介されているように、読み進めてほっこりと優しい気持ちになりました。

    物語は、ミッテラン大統領がブラッスリーで帽子を置き忘れたところから始まります。
    新たに帽子の持ち主になった人たちは、それをきっかけに人生を好転させていきます。
    能力の低い同僚に出世をこされた男、不倫を切れ...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    この小説の原題は『赤い手帳の女』なのですが、『手帳』→『モレスキン』に変化させるだけで、何と洗練されたタイトルになるのでしょう。
    タイトルに魅かれてしまった一人です。

    この手帳の持ち主はどんな女性なのだろう?タイトルに一気に魅かれて手に取ってしまった一人なのですが、そう思ってこの小説を手にする人は...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    「洒脱な大人のおとぎ話」と表現されているけれど、本当にそのとおりだった。
    オシャレで不思議で、でも少し無理がないかなぁ?と思うような「おとぎ話」で、とても楽しかった。

    一つの物が人の運命を変えるなんてことがあるのなら、私も1度くらい経験してみたいなぁと思う。
  • ミッテランの帽子
    史実に基づき、教養を得られる刺激があります。そして、 生き方が変わるような、素晴らしいファンタジーでもありました。この作者がとても好きです。
  • 赤いモレスキンの女
    オシャレなパリの大人の恋。
    視点が切り替わることと、ローラとローランややこしかったりと、最初は読みにくかったが、直ぐに再読してスルスル読めた。
    クロエの気が利くナイスな行動と、ローランは実在しない人物だったのではないかと、錯乱するシーンが好き。
  • 赤いモレスキンの女
     タイトルと表紙のお洒落さに一目惚れして買った本
    出会えて良かったな、と思える本でした
     
     (行ったこと無いけど)パリの住民気分で読めたし、私の憧れるパリ像さらにファンタスティックにさせてくれた!

     文字を頭の中で映像に変える度に可愛かったなあ
  • 赤いモレスキンの女
    SNSで紹介されてたのを見て。

    パリの街中を駆け巡っているかのようなお洒落な物語。

    モレスキンを使ったことがあるので余計に惹かれてしまいました。
    ハンドバッグや手帳、パリジェンヌらしさが所々に散りばめられている作品でした。

    不思議な書かれ方で、セリフは鉤括弧に入ってなかったのですが、それでも頭...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    『赤いモレスキンの女』以来、久々に戻ってきた。
    心が浮き立つような大人のおとぎ話。店先から漂う料理のいい匂い同様、表紙の装丁から既にいい出会いの予感がする……





    「(一部を除き)みんな盗癖ありすぎ笑」
    小説は好きだし読後感に浸ることもザラにあるけれど、「いやちょっと待て」とツッコミを入れるこ...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    転がっていく帽子を追いかけていく感じがとても楽しかった!しかもたどり着いた先は、まさかのあの人❗自分の人生にもミッテランの帽子みたいなきっかけがあるかも。その時慌てないように、この小説が教えてくれたのかもね。