吉田洋之のレビュー一覧

  • ミッテランの帽子
    フランス大統領、フランソワ・ミッテランの帽子を手に入れた人たちに起こる人生の転機。
    一つの帽子が人から人の手へと渡って物語を動かしていく。
    わたしもミッテランの帽子を手に入れたいな。笑
    普段、帽子はあまり被らないけど、読んでたらほしくなってしまいました。

    エピローグ、ミッテラン視点が入ってることが...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    一つの黒い帽子の周りで起こる小さな奇跡の連続の物語。

    クスッと笑えたり登場人物の発言や環境から「フランス」を感じたりと軽く楽しくサクッと読めてよかった〜
  • ミッテランの帽子
    ミッテランの置き忘れた帽子を盗んだ会計士はそれ以来勇気を得て人生が変わる。そしてまた帽子は不倫している女性、才能の枯渇した調香師、旧態然とした落ちぶれ貴族と持ち主を変え、また彼らの運命も良き方へ導く。最後の納まり具合も納得の物語。この時代のパリの雰囲気もありありと伝わって来た。
  • ミッテランの帽子

    始まりはかなり身勝手ではあるものの
    一つの帽子が数人の人生に関わり、
    運命を劇的に変えていく…、
    実に美しく、シックな物語だった。

    読み始めは、カタカナ名や単語が
    多く現れる度に混乱しそうだったが
    読み進めていくと、重要な人物は
    自然と名前と共に印象が残っているし
    そうでないものは今留めなくても...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    ミッテラン大統領(今では「元大統領」だけれど)の帽子が不思議な力を持つラッキーアイテムとなり、手にした人々の人生を少しずつ変えていく物語。

    お伽話ではあるのだけど、おそらく、それだけでないなにかがあるのだろうと思う。

    私は、過去にも散々書いているが、世界に関してとことん無知なので、この時代のフラ...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    フランスの大統領ミッテランの帽子がめぐる物語。些細なことから巻き起こる人々の交流と、80年代のパリが作者の温かい眼差しで描かれる。これはファンタジーであり、歴史の1ページでもある。
  • 赤いモレスキンの女
    2024年

    5さつめ

    すごく良いし夢ある。

    が、
    ようやくお互いを知ったばかりの日?すぐ?にもう寝てしまうのか。

    有り得んけどまあおとぎ話なのでいいか。
  • 青いパステル画の男
    主人公のショーモンは、骨董品をコレクションすることを趣味としていました。
    そしてある日、オークションで驚くほど自分そっくりの肖像画に出会い、競り勝って高値で落札します。
    この肖像画の人物の正体を探り進めるに連れ、物語は思わぬ方向へと流れ始めます。

    以前読んだ『ミッテランの帽子』『赤いモレスキンの女...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    パリのおしゃれな街並みの中で繰り広げられるロマンチックな物語。

    実際にあったら…なんて野暮なことは考えず
    「大人のおとぎ話」として楽しみたい1冊でした。
  • ミッテランの帽子
    帽子という魔法をいい意味で言い訳にして、登場人物たちが一歩踏み出してゆく。でも、帽子は意思を持たないため、変わるきっかけは誰にでも眠っていることを教えてくれる。
  • 青いパステル画の男
    骨董品に魅せられた男が出会う
    自分に似た古い肖像画が
    この男の人生を180度変える事になる。
    夢の中での死刑台へと赴く自分や夢の中の
    謎の女。
    それは全てこの小説の伏せんとなり
    第二の人生を偽り現実の人生を亡き者と
    した。
    それでも過去に蒐集した骨董品のお宝が
    忘れられず前妻の家から盗み
    コッソリと...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    ものすごく楽しみにしていた一冊。
    けど、期待が大き過ぎたのか、拍子抜けだった。
    前2作がとても面白かったので、この作品はちょっと物足りなさを感じた。
  • 赤いモレスキンの女
    フランス、パリ。行ったことのない国なのにも関わらず、すごくフランスっぽいなあと感じてしまった。とにかくロマンチック。
    現実でこんなことが起きたら、自分であれば恐怖でしかないし、他人に自分を覗かれる、部屋だけでなく思考までとなるといよいよ気持ち悪くないのかと考えてしまうな。
    でもこれは小説だから。フィ...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    何も特別な事件は起こらない。
    でも、読ませる、止まらない面白さ。
    小説はこうでないと!
    ただ、個人的にはエピローグはなくても良かったな
  • 青いパステル画の男
    パリの弁護士ショーモンは骨董のオークションで自分そっくりの肖像画を落札する。だが、妻も友人もまったく似ていないと言う。信じられない思いで、ショーモンは肖像画の紋章のある地を訪れる。そこでショーモンを見た人々は
    、驚きの表情を見せる。

    思いもかけないストーリー展開だが、ちょっとシニカルな笑いもあり面...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    内面から相手を好きになる恋は綺麗で美しく感じる。

    「人はどうしたら他人の人生からいとも簡単に姿を消すことができるのだろう。それはたぶん他人の人生に入り込むのと同じくらい簡単なことなのだ。偶然に交わされた言葉、それが関係の始まり。偶然に交わされた言葉、それが関係の終わり。」

    ローランとロールが実際...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    パリ発、大人のおとぎ話第三弾。

    弁護士ショーモンは、古いものが好きで趣味の骨董収集のコレクションも少しずつリビングへと侵入して妻に呆れられていた。
    ある日オークションで見つけた自分とそっくりの肖像画を手に入れるが、妻も知り合いも全く似ていないと言う。
    これが誰なのか調べるうちに…。

    誰しも別の人...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    骨董好きの弁護士(成功した男)が、自分そっくりの肖像画を見つけたら…



    おもしろいけど、、、
    ミッテランの帽子を超えないかなぁ
    でもこれがこの著者の処女作だそう。
  • 青いパステル画の男
    骨董収集が趣味の主人公の弁護士はオークションで、自分そっくりな18世紀の肖像画に出会い、妻には言えない額で落札してしまう。

    競り合えるショーモンの骨董への情熱と、財力はすごかった。

    『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』の方が、面白かった印象だけど、想像を超えた発想と展開はいつも面白い。
    ...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    書籍の電子化が進み、出会いはネットで、なんてことも珍しくなくなった現代のパリ。そこに敢えて、ハンドバッグを拾うという偶然から始まるストーリーは、なんとなく古き良きアナログ時代のロマンスを感じさせる。書店主と、「サイン入りのモディアノの文庫本」や「赤いモレスキンの手帳」を持ち歩く女性っていう組み合わせ...続きを読む