吉田洋之のレビュー一覧
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『ある骨董品コレクターの妄想的おとぎ話?』
以前、TLで見て気になっていた『モレスキンの女』の作者のデビュー作。自分にそっくりな肖像画と出会ったことで、夢のような展開が… どことなくフランスっぽさが漂う雰囲気に酔いながら楽しむ大人のためのおとぎ話…Posted by ブクログ -
フランスっぽい〜!という物語の進み方。優美でありながら、じれったいけれども納得できる熟成した大人のもつ葛藤が描かれていて、大人のおとぎ話納得!という話。
ページ数もそんなに多くないのであっさり読めるけれど、ゆっくり丁寧に読みたい本だった。Posted by ブクログ -
面白くて一気に読んでしまった。物語としては、赤いモレスキンの女の方が好きだけど。
1986年から1988年の物語。ミッテラン大統領は名前しか知らなかった。テロが多かったことも初めて知った。興味はどんどんと広がっていった。Posted by ブクログ -
1980年代フランス、時の大統領ミッテランの帽子を巡る物語。
15区の高層マンションに住むダニエル、バティニョール地区で密会を重ねるファニー、モンソー公園を散歩するピエール、パッシー通りのベルナール…
昨日すれ違ったあの人かもしれない!と思わせる、登場人物たちの息づかいが感じられるような一冊。Posted by ブクログ -
どうしてもっと早く読まなかったのか、自分を責めました。なんて魅力的な設定。モレスキンはこれまで黒だと思ってきたけれど、赤のモレスキンが猛烈に欲しくなりました。私は何を書きつけようか。なんとも素敵な物語でした。Posted by ブクログ
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凄く凄く好きだった
ローランが感じた束の間のささやかな幸せを私も一緒に感じられた
原文の表現の美しさもさることながら、訳者による日本語への翻訳も素敵だった
お気に入りの言葉がたくさんPosted by ブクログ -
「洒脱な大人のおとぎ話」と表現されているけれど、本当にそのとおりだった。
オシャレで不思議で、でも少し無理がないかなぁ?と思うような「おとぎ話」で、とても楽しかった。
一つの物が人の運命を変えるなんてことがあるのなら、私も1度くらい経験してみたいなぁと思う。Posted by ブクログ -
オシャレなパリの大人の恋。
視点が切り替わることと、ローラとローランややこしかったりと、最初は読みにくかったが、直ぐに再読してスルスル読めた。
クロエの気が利くナイスな行動と、ローランは実在しない人物だったのではないかと、錯乱するシーンが好き。Posted by ブクログ -
転がっていく帽子を追いかけていく感じがとても楽しかった!しかもたどり着いた先は、まさかのあの人❗自分の人生にもミッテランの帽子みたいなきっかけがあるかも。その時慌てないように、この小説が教えてくれたのかもね。Posted by ブクログ