吉田洋之のレビュー一覧

  • 赤いモレスキンの女
    裏表紙に書いている「大人のためのおとぎ話」というフレーズがぴったりな作品。

    深夜の帰宅途中に、一人の女性がハンドバックを盗まれるところから物語は始まります。
    後日、偶然にもその盗まれたハンドバックを拾った書店主の男性が、バックの中身のわずかな情報の中から持ち主を探し出し、次第に不思議な恋に落ちてい...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    ミッテラン大統領の帽子を手に入れたとたん、つまらない人生が輝き始める。手違いからいろんな人の手に渡り、それぞれに変化を起こし…意外なラストへ。
    なんでこれ映画になってないの? 『ミセス・ハリス』みたいな良い映画にすべきよ。
    いわゆる「大人の童話」だけれど、「帽子」という小道具がなくても、ものの見方と...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    アントワーヌ・ローランさんの作品は初めてだったので、最後までどこかひやひやして読みましたが、幸せそうな終わりで素敵でした。
  • ミッテランの帽子
    80年代後半から90年代前半にフランス語やフランス文化を学んだ自分としては、物語が醸し出す雰囲気がそこはかとなく懐かしく、それでいて、ストーリー展開がミステリーチックで面白い。
    フランス語でも読んでみたいと思った1冊。
  • 赤いモレスキンの女
    インスタやYouTubeをフォローしているkatie.simplechicさんが紹介していた本。
    パリの書店主が落ちていたハンドバッグを拾い、持ち主を探し出すというストーリーに最初はちょっと気持ち悪いと思いつつ読んでいた。もし自分だったらさっさと警察に届けて欲しい!クリーニング店からワンピースを引き...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    これまでの流れで新作かと思いきや、思いがけずアントワーヌ・ローランさんの初の作品とのことを訳者の方の後書きで知り、読めたことが嬉しかったです。

    今までの2作と比べると少し分かりにくい部分が多い気がしたけど、それでも雰囲気はそのまま、ミステリーとファンタジーの間をうろうろという感じでした。
    ミッテラ...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    アントワーヌ・ローランの処女作とのことで、飛びついて読みました。
    面白いことは面白かったのですが、前2作(特にミッテランの帽子)があまりにも良かったため、期待値が高すぎて星マイナス1になってしまいました。
    最初の作品だから、なのか、強引に感じる展開もあったように思います。逆順でミッテランの帽子→赤い...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』のアントワーヌ・ローランによる記憶とそれとの決別を巡る話。
    雰囲気がパリ、フランスという感じ。取り扱っている素材が骨董ということもあり、フランスや家族の歴史と記憶を辿る。自分に似た人物が描かれた肖像画との出会いから彼自身の祖先やフランス革命にまで遡り、かつ...続きを読む
  • 青いパステル画の男
    期待を裏切らない世界観、面白さだった。大人のためのおとぎ話、とはよく言ったものだなぁ。なんというか、私の好きなフランスがこの人の本の中にはあります。
  • ミッテランの帽子
    1986年のパリ。
    仕事場で自分の意見を上司の顔色を伺うことでなかなか言えず、やや鬱屈とした気持ちを払拭しようとたまの贅沢のために高級レストランにやってきた、会計士のダニエル。
    運良くたまたまキャンセルが入り、予約なしで案内してもらえることになった。
    そして新しく入ってきて、彼の席の隣に座った客人は...続きを読む
  • ミッテランの帽子
    フランスのミッテラン大統領が無くした帽子が持ち主を替えながらその人たちの人生を動かしていく。最後の持ち主からの流れは意外な展開で楽しめた。
    同じ著者の赤いモレスキンの女を先に読んだが、個人的にはこちらの方が好きだった。
  • 赤いモレスキンの女
    大人の恋愛小説と書いてあったけど確かにこれは大人な恋愛小説。
    ハンドバッグをひったくられその時抵抗して出来た怪我からしばらく意識不明になってしまった女性と、
    そのハンドバッグをたまたま拾い、酔った勢いで中身を見てしまった事からその女性の事が気になりすぎて探しあててしまうという男性の物語。
    しかもお互...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    クレスト・ブックスはいい。
    本好き
    元銀行員の書店主
    金箔職人
    パリ

    素敵なものばかり

    あとがきでフランスの配給会社が映像化権利獲得って書いてあったけど、映画化かな。。。
  • 赤いモレスキンの女
    パリ好き、本好き、本屋さん好き、モレスキン好き、アート好き、にはたまらない、こんなことある⁈の連続のロマンティックなお話。

    で出しは衝撃的というか、ヒロインは壮絶な目に遭うけれど…

    世界のどこかでこんなことが起こっていたらいいな。
  • 赤いモレスキンの女
    拾ったバックから、持ち主がどんな人か個性が分かるのが面白い
    大人の恋愛小説で、甘ったるさがなくてよかった
    パリらしいおしゃれな雰囲気が漂っている
  • 赤いモレスキンの女
     抑制の効いた、大人の行動。立ち止まったから、余計に心に響く。ミステリーではないから、娘の行動は笑って許そう。
  • 赤いモレスキンの女
    しばらく前に書店で平積みされていたのでチェックしていたのだけれど、余りの想定内の話の展開にちょっと閉口する。まあ、最近重い話の本ばかり読んでいたので気分転換には丁度良かったかも知れないけれども。「ノッティングヒルの恋人」とか「プリティ・ウーマン」とか「ユー・ガット・メール」を見ているような感覚でどん...続きを読む
  • 赤いモレスキンの女
    最初は翻訳文体に慣れなかったが、この書き方だからこそ、いろいろな登場人物の視点を見ることができた。ページをめくる手がとまらない作品だった。
  • 赤いモレスキンの女
    顔も知らない二人の男女が出会うまで。
    パリの書店主は拾ったバックを頼りに女性を探し、女性は顔も正体も明かさず姿を消した書店主が気になり探し始める。
    出会わずに愛情を深めていく過程が見どころ。
  • 赤いモレスキンの女
    ゴミ箱の上に置かれた女性もののハンドバッグを拾った本屋の男が、その持ち主を探すお話。

    これをストーカーととるか、ロマンチックととるか。
    わたしは最高にロマンチックな物語だと思っている。

    ハンドバッグに入っている赤いモレスキンの手帳。
    彼女が綴る「好き」と「怖い」のリストは、言葉のチョイスが素敵。...続きを読む