アントワーヌ・ローランのレビュー一覧

  • ミッテランの帽子

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    何も特別な事件は起こらない。
    でも、読ませる、止まらない面白さ。
    小説はこうでないと!
    ただ、個人的にはエピローグはなくても良かったな

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    2023年06月16日
  • 青いパステル画の男

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    『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』の著者のデビュー作。青いパステル画の男が自分そっくりに見える主人公。(他人から見るとそうでもないみたいだが)デビュー作なので他2作の方が私は好きだったが、作者の味は存分に出ていると思う。

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    2023年05月30日
  • 青いパステル画の男

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    パリの弁護士ショーモンは骨董のオークションで自分そっくりの肖像画を落札する。だが、妻も友人もまったく似ていないと言う。信じられない思いで、ショーモンは肖像画の紋章のある地を訪れる。そこでショーモンを見た人々は
    、驚きの表情を見せる。

    思いもかけないストーリー展開だが、ちょっとシニカルな笑いもあり面白かった。ラストシーンが象徴的ともいえる。

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    2023年05月20日
  • 赤いモレスキンの女

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    ネタバレ

    内面から相手を好きになる恋は綺麗で美しく感じる。

    「人はどうしたら他人の人生からいとも簡単に姿を消すことができるのだろう。それはたぶん他人の人生に入り込むのと同じくらい簡単なことなのだ。偶然に交わされた言葉、それが関係の始まり。偶然に交わされた言葉、それが関係の終わり。」

    ローランとロールが実際に出会わず悲恋に終わる結末を無意識に望んでしまった。全てがお洒落だし、ハッピーエンドだし、少し捻くれ者私には物足りなかったのかも…笑

    ロールの箇条書きの手帳、愛おしく感じたし、新しいノートを取り出して日記を書きたくなった

    面白かったので他の作品も読んでみたい

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    2023年04月28日
  • 青いパステル画の男

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    パリ発、大人のおとぎ話第三弾。

    弁護士ショーモンは、古いものが好きで趣味の骨董収集のコレクションも少しずつリビングへと侵入して妻に呆れられていた。
    ある日オークションで見つけた自分とそっくりの肖像画を手に入れるが、妻も知り合いも全く似ていないと言う。
    これが誰なのか調べるうちに…。

    誰しも別の人生を生きられるなら、そうするのだろうか。
    けっして騙すつもりではなくても、自然なかたちでそうなり、それで後悔がなければ別の人生を歩むのか…。
    もし、妻が肖像画を見て似ていると言えば違っていたのか…。

    ほんのちょっとのすれ違いですべてがひっくり返ることもある。
    ただ今がしあわせだと感じるなら結果的に

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    2023年04月10日
  • 青いパステル画の男

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    ネタバレ

    骨董好きの弁護士(成功した男)が、自分そっくりの肖像画を見つけたら…



    おもしろいけど、、、
    ミッテランの帽子を超えないかなぁ
    でもこれがこの著者の処女作だそう。

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    2023年03月17日
  • 青いパステル画の男

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    ネタバレ

    骨董収集が趣味の主人公の弁護士はオークションで、自分そっくりな18世紀の肖像画に出会い、妻には言えない額で落札してしまう。

    競り合えるショーモンの骨董への情熱と、財力はすごかった。

    『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』の方が、面白かった印象だけど、想像を超えた発想と展開はいつも面白い。

    「古いものには、魂がある」と信じるに至った所以の話、良かったな。

    愛し合っていない妻と暮らすより、アムールを感じる女性に巡り会えて良かったね、ショーモン。骨董品の取り戻し方、面白かったよ。

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    2023年03月05日
  • 赤いモレスキンの女

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    書籍の電子化が進み、出会いはネットで、なんてことも珍しくなくなった現代のパリ。そこに敢えて、ハンドバッグを拾うという偶然から始まるストーリーは、なんとなく古き良きアナログ時代のロマンスを感じさせる。書店主と、「サイン入りのモディアノの文庫本」や「赤いモレスキンの手帳」を持ち歩く女性っていう組み合わせもいい。
    ただ、会話文に「」がなく、文がだらだらと続くので最初は読みづらいな~と思った。原文がこういう文体なんだろうけど。

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    2023年01月14日
  • ミッテランの帽子

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    フランス人にとって、ミッテラン大統領は特別な存在なのでしょうか。
    帽子が去ったあとの人々の人生も描かれていて、帽子により人生が変わった人々のその後も興味深いです。
    今は上手に感想を言えませんが、何年後かに再読し、未来の自分がどう感じるのかが気になる後味でした。

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    2023年01月04日
  • ミッテランの帽子

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    こんな“最強”の帽子があったら俺も欲しいよな。ミッテランも物語の背景のフランスも全然知らないから、随所に描かれる背景は退屈だし、ストーリーもまぁ何というか、格段におもしろいというわけでもない。だけど、TVでヨーロッパの石畳の広場を囲む歴史的な建造物のある風景を見る度に、なんだか知らないが憧れのようなものがあって、死ぬ前に一度実際にあの場所に立ってみたいなという思いがあるせいなのか、最後まで読んでしまった。

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    2022年12月12日
  • 赤いモレスキンの女

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    著者の作品は「ミッテランの帽子」に続いて2作目。

    最初はバッグを拾ったローランという男性の行動にちょっと抵抗があり、戸惑いながら読み進めていました。
    赤いモレスキンに綴られている内容からどんな持ち主なのかを想像してみる。わずかな手掛かりから持ち主を突き止めてしまうなんて…。
    少しずつ読んでたせいか中盤まではなかなかストーリーに入り込めずにいましたが、そこからの展開は一気読み。

    こちら、本で読むより映像で見た方がより世界に浸れる気がする。
    作中の“赤いモレスキン”の存在感がすごい。
    前作は帽子が幸運をもたらす物語。
    本作は赤いモレスキンから始まる大人の恋物語。
    個人的には「ミッテランの帽子」

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    2022年11月02日
  • 赤いモレスキンの女

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    ネタバレ

    強盗にあった女性、捨てられたハンドバッグを拾った書店主の男が結ばれるお話。
    主人公のローランがストーカー紛いの行為に走るところはハラハラさせられた。結果はちょっとファンタジーっぽいと思ったけど、読後感はスッキリしてて良かった。
    あと、フランス語の人名は男女が分かりにくかった。

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    2022年10月27日
  • ミッテランの帽子

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    持ち主を次々と変えた帽子が運んでくる幸運。
    こういう設定好きです。

    帽子の最初の持ち主は会計士・ダニエル。次は、止めたいのに不倫を続ける女性・ファニー。ファニーから、長らくスランプ中の調香師・ピエールへ。そして名家の資産家ベルナールへと持ち主は変わっていく。

    何だか不思議な展開。
    大きな変化のきっかけ・幸運の種は、実はほんの小さな偶然の出来事。そしてそれがもたらした気持ちの変化だったりする。
    本来知るはずのない舞台の裏側を覗いてしまった気分で楽しい。
    夢中…とまではいかなかったけど、ワクワクしながら読みました。
    「大人のおとぎ話」という表現がしっくり。

    個人的な感想ですが、「持ち主が変わ

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    2022年10月01日
  • ミッテランの帽子

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    お洒落なパリで暮らす夢のようなひとときを疑似体験。
    訳者あとがきが読み応えあった。日本語の文章も、しばしば入れられている注釈も、とても良かったと思う。ほかの翻訳本も読んでみたい。

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    2022年08月07日
  • ミッテランの帽子

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    フランス大統領のミッテランとブラッスリーで隣の席になった男は、ミッテランが忘れていった帽子を持ち帰ってしまう。その日から男の運が変わり、ヘッドハンティングされた。しかし幸運を運んできたミッテランの帽子を列車に忘れてしまう。次にその帽子を手にしたのは、恋人との密会に行く作家志望の女性だった。こうして、ミッテランの帽子は次々と人の手に渡っていくのだが、どの人にも新しい人生を開くきっかけを与えていく。
    最後は、最初に帽子を持ち帰った男がミッテランの帽子を探し出すが、結局ミッテランに帽子を返しに行く。

    帽子が繋ぐ人生の転機を迎えた人々。最後のオチもしゃれていてフランス文学らしさを感じる。

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    2023年05月14日