アントワーヌ・ローランのレビュー一覧

  • 青いパステル画の男

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    アントワーヌ・ローランの処女作とのことで、飛びついて読みました。
    面白いことは面白かったのですが、前2作(特にミッテランの帽子)があまりにも良かったため、期待値が高すぎて星マイナス1になってしまいました。
    最初の作品だから、なのか、強引に感じる展開もあったように思います。逆順でミッテランの帽子→赤いモレスキンの女→本作と読んでいれば、より面白く感じることができたかもしれません。

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    2023年01月06日
  • 青いパステル画の男

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    ネタバレ

    『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』のアントワーヌ・ローランによる記憶とそれとの決別を巡る話。
    雰囲気がパリ、フランスという感じ。取り扱っている素材が骨董ということもあり、フランスや家族の歴史と記憶を辿る。自分に似た人物が描かれた肖像画との出会いから彼自身の祖先やフランス革命にまで遡り、かつそれが現在の主人公にまでつながる。過去に別れてしまった道を辿り直した末に現在と決別し別の選択肢を選ぶ。
    フランス語のタイトルはAilleurs j’y suisで英語にするとelsewhere if I am there。私がいるかもしれないどこか。まさにその通りのタイトル。人はどこにいるのが正解だ

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    2023年01月02日
  • 青いパステル画の男

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    期待を裏切らない世界観、面白さだった。大人のためのおとぎ話、とはよく言ったものだなぁ。なんというか、私の好きなフランスがこの人の本の中にはあります。

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    2023年01月01日
  • ミッテランの帽子

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    1986年のパリ。
    仕事場で自分の意見を上司の顔色を伺うことでなかなか言えず、やや鬱屈とした気持ちを払拭しようとたまの贅沢のために高級レストランにやってきた、会計士のダニエル。
    運良くたまたまキャンセルが入り、予約なしで案内してもらえることになった。
    そして新しく入ってきて、彼の席の隣に座った客人は、なんと時のフランス大統領、フランソワ・ミッテランであった。
    ドギマギしながらミッテランたちの会話に聞き耳を立てつつ、ゆっくりゆっくりと食事をするダニエル…
    ここから紆余曲折あって、ミッテランの帽子の旅と、ダニエルを始めとしたミッテランの帽子を受け取った大人たちの、幸福へと導かれる物語がバトンのよう

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    2022年11月18日
  • ミッテランの帽子

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    フランスのミッテラン大統領が無くした帽子が持ち主を替えながらその人たちの人生を動かしていく。最後の持ち主からの流れは意外な展開で楽しめた。
    同じ著者の赤いモレスキンの女を先に読んだが、個人的にはこちらの方が好きだった。

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    2022年11月16日
  • 赤いモレスキンの女

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    ネタバレ

    大人の恋愛小説と書いてあったけど確かにこれは大人な恋愛小説。
    ハンドバッグをひったくられその時抵抗して出来た怪我からしばらく意識不明になってしまった女性と、
    そのハンドバッグをたまたま拾い、酔った勢いで中身を見てしまった事からその女性の事が気になりすぎて探しあててしまうという男性の物語。
    しかもお互い女性は未亡人、男性はバツイチ子持ちと言う所がいい。
    さらに言えばその子供がとても達観していて最高のキューピット役になるのもまたなんか良い。
    ハンドバッグの持ち主の女性を探し当てるあたりはこれちょっとストーカーじゃない??
    とか思ったけど、女性サイドに話が移り変わるとなんだかそういう感じも不思議とな

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    2022年11月08日
  • 赤いモレスキンの女

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    クレスト・ブックスはいい。
    本好き
    元銀行員の書店主
    金箔職人
    パリ

    素敵なものばかり

    あとがきでフランスの配給会社が映像化権利獲得って書いてあったけど、映画化かな。。。

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    2022年09月22日
  • 赤いモレスキンの女

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    顔も知らない二人の男女が出会うまで。
    パリの書店主は拾ったバックを頼りに女性を探し、女性は顔も正体も明かさず姿を消した書店主が気になり探し始める。
    出会わずに愛情を深めていく過程が見どころ。

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    2023年08月01日
  • ミッテランの帽子

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    ネタバレ

    フランス大統領、フランソワ・ミッテランの帽子を手に入れた人たちに起こる人生の転機。
    一つの帽子が人から人の手へと渡って物語を動かしていく。
    わたしもミッテランの帽子を手に入れたいな。笑
    普段、帽子はあまり被らないけど、読んでたらほしくなってしまいました。

    エピローグ、ミッテラン視点が入ってることが、この物語をさらに私好みにしてくれました。

    訳者あとがきもよく、この訳者さんの他の本も読みたいですし、アントワーヌ・ローランの他の作品も読みたいです。




    帽子の愛好家がメモを帽子に挟む、というアイディアは帽子好きかつ、いい帽子ならではだな、と。

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    2022年02月23日
  • ミッテランの帽子

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    ネタバレ

    フランス大統領ミッテランの帽子を出にした人たちの運命が変わっていくストーリー。ファニーの話が1番好き。
    最後始まりのダニエルに戻ってきて、そこからミッテランに返す話の収まり方が綺麗だった。ミッテランが実は帽子の行方を追跡していたことにはびっくりした!

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    2025年09月01日
  • ミッテランの帽子

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    調香師ピエールに帽子が渡るところまでは、ありがちだけどドラマチックな展開でワクワクした。
    その分、後半の政治思想に関する感覚は、馴染みがないこともあってよく分からなかった。

    ダニエルのミッテランや帽子に対する執着は、ちょっと異様な気もするが、
    大統領が話していたように、1つの帽子が旅をし色んな人であったと考えると素敵だなと思った。

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    2024年11月05日
  • ミッテランの帽子

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    大統領のフランソワ・ミッテランが、お店に置き忘れた帽子を再び手にするまでのお話。
    帽子は、会計士のダニエル・メルシエ、不倫相手との関係を断ち切ることができないファニー・マルカン、心療内科に通い悶々とした日々を過ごす元天才調香師ピエール・アスラン、代々続く名家のベルナール・ラヴァリエールの4人にそれぞれ、良い変化をもたらしていく。

    その帽子を持つだけで人生の正解がわかったかのように、考えや行動が変わっていき、結果、全てが良い方向へ向かうという、まさに魔法の帽子で、ファンタジーなお話だった。

    フランスについてあまり知らないので、なんとなくでその時代のフランスを見ていたが、もし詳しく知っていたら

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    2024年09月01日
  • ミッテランの帽子

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    現実とおとぎの世界が混ざり合っているのがおもしろい。持ち主を虜にするミッテラン帽子、私も手にしてみたい。あとパリのブラッスリーで牡蠣とサーモンを食べたくなった。

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    2024年06月20日
  • 赤いモレスキンの女

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    2024年

    5さつめ

    すごく良いし夢ある。

    が、
    ようやくお互いを知ったばかりの日?すぐ?にもう寝てしまうのか。

    有り得んけどまあおとぎ話なのでいいか。

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    2024年04月28日
  • 青いパステル画の男

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    主人公のショーモンは、骨董品をコレクションすることを趣味としていました。
    そしてある日、オークションで驚くほど自分そっくりの肖像画に出会い、競り勝って高値で落札します。
    この肖像画の人物の正体を探り進めるに連れ、物語は思わぬ方向へと流れ始めます。

    以前読んだ『ミッテランの帽子』『赤いモレスキンの女』の作者のデビュー作です。
    この2つの作品が好きだったので楽しみに読みましたが、ちょっと最後が ん? という感じだったかも。
    ただ、予想外の展開は読んでて面白かったです。

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    2024年04月06日
  • 赤いモレスキンの女

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    パリのおしゃれな街並みの中で繰り広げられるロマンチックな物語。

    実際にあったら…なんて野暮なことは考えず
    「大人のおとぎ話」として楽しみたい1冊でした。

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    2024年03月09日
  • ミッテランの帽子

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    帽子という魔法をいい意味で言い訳にして、登場人物たちが一歩踏み出してゆく。でも、帽子は意思を持たないため、変わるきっかけは誰にでも眠っていることを教えてくれる。

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    2024年01月09日
  • 青いパステル画の男

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    骨董品に魅せられた男が出会う
    自分に似た古い肖像画が
    この男の人生を180度変える事になる。
    夢の中での死刑台へと赴く自分や夢の中の
    謎の女。
    それは全てこの小説の伏せんとなり
    第二の人生を偽り現実の人生を亡き者と
    した。
    それでも過去に蒐集した骨董品のお宝が
    忘れられず前妻の家から盗み
    コッソリと倉庫を隠れ家としお宝を
    楽しんでいたのだ。
    だか、第二の夢の中の様な人生には
    彼が固執したお宝達を代償にして
    改めて得た物になった。

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    2023年09月07日
  • 青いパステル画の男

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    ものすごく楽しみにしていた一冊。
    けど、期待が大き過ぎたのか、拍子抜けだった。
    前2作がとても面白かったので、この作品はちょっと物足りなさを感じた。

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    2023年08月24日
  • 赤いモレスキンの女

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    ネタバレ

    フランス、パリ。行ったことのない国なのにも関わらず、すごくフランスっぽいなあと感じてしまった。とにかくロマンチック。
    現実でこんなことが起きたら、自分であれば恐怖でしかないし、他人に自分を覗かれる、部屋だけでなく思考までとなるといよいよ気持ち悪くないのかと考えてしまうな。
    でもこれは小説だから。フィクションだからと分かっていれば何も問題はない。恋愛ドラマを観てこんなことが起こるわけがないし、こんなふうには考えないというのと一緒だ。

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    2023年07月26日