アントワーヌ・ローランのレビュー一覧
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インスタやYouTubeをフォローしているkatie.simplechicさんが紹介していた本。
パリの書店主が落ちていたハンドバッグを拾い、持ち主を探し出すというストーリーに最初はちょっと気持ち悪いと思いつつ読んでいた。もし自分だったらさっさと警察に届けて欲しい!クリーニング店からワンピースを引き取った場面などはゾッとした。知らない男性が自分の服(クリーニングに出すくらいだからお気に入りに違いない)を触っているなんて…。
でも、ハンドバッグの中身だけで恋に落ちさせるなんて魅力的な女性なんだろうとも思った。手帳に書き留めた言葉、香水、サイン入りの本。(私が手帳に書き留めているのは毎日の出費記 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』のアントワーヌ・ローランによる記憶とそれとの決別を巡る話。
雰囲気がパリ、フランスという感じ。取り扱っている素材が骨董ということもあり、フランスや家族の歴史と記憶を辿る。自分に似た人物が描かれた肖像画との出会いから彼自身の祖先やフランス革命にまで遡り、かつそれが現在の主人公にまでつながる。過去に別れてしまった道を辿り直した末に現在と決別し別の選択肢を選ぶ。
フランス語のタイトルはAilleurs j’y suisで英語にするとelsewhere if I am there。私がいるかもしれないどこか。まさにその通りのタイトル。人はどこにいるのが正解だ -
Posted by ブクログ
1986年のパリ。
仕事場で自分の意見を上司の顔色を伺うことでなかなか言えず、やや鬱屈とした気持ちを払拭しようとたまの贅沢のために高級レストランにやってきた、会計士のダニエル。
運良くたまたまキャンセルが入り、予約なしで案内してもらえることになった。
そして新しく入ってきて、彼の席の隣に座った客人は、なんと時のフランス大統領、フランソワ・ミッテランであった。
ドギマギしながらミッテランたちの会話に聞き耳を立てつつ、ゆっくりゆっくりと食事をするダニエル…
ここから紆余曲折あって、ミッテランの帽子の旅と、ダニエルを始めとしたミッテランの帽子を受け取った大人たちの、幸福へと導かれる物語がバトンのよう -
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ネタバレフランス大統領、フランソワ・ミッテランの帽子を手に入れた人たちに起こる人生の転機。
一つの帽子が人から人の手へと渡って物語を動かしていく。
わたしもミッテランの帽子を手に入れたいな。笑
普段、帽子はあまり被らないけど、読んでたらほしくなってしまいました。
エピローグ、ミッテラン視点が入ってることが、この物語をさらに私好みにしてくれました。
訳者あとがきもよく、この訳者さんの他の本も読みたいですし、アントワーヌ・ローランの他の作品も読みたいです。
帽子の愛好家がメモを帽子に挟む、というアイディアは帽子好きかつ、いい帽子ならではだな、と。
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Posted by ブクログ
大統領のフランソワ・ミッテランが、お店に置き忘れた帽子を再び手にするまでのお話。
帽子は、会計士のダニエル・メルシエ、不倫相手との関係を断ち切ることができないファニー・マルカン、心療内科に通い悶々とした日々を過ごす元天才調香師ピエール・アスラン、代々続く名家のベルナール・ラヴァリエールの4人にそれぞれ、良い変化をもたらしていく。
その帽子を持つだけで人生の正解がわかったかのように、考えや行動が変わっていき、結果、全てが良い方向へ向かうという、まさに魔法の帽子で、ファンタジーなお話だった。
フランスについてあまり知らないので、なんとなくでその時代のフランスを見ていたが、もし詳しく知っていたら