はらだ有彩のレビュー一覧

  • 日本のヤバい女の子

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    昔ばなしって突拍子のない展開でも、そういうもんだとなんとなく受け入れていたけれど、この本は「なんで?」「ほんとはどう思ってた?」「現代の私ならどう考える?」と、いろいろな側面から読み解き、ツッコみ、昔ばなしの女の子たちに寄り添っていく。
    ジェンダーの問題に限らず、日ごろ当たり前だと思っていることに思考停止せずに、「なんで」「どうして」と考えることをもっと大切にしたくなった。
    考えて、考えて、誰からの心を想像し、寄り添える人でありたい。

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    2021年09月28日
  • 日本のヤバい女の子

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    続編の「日本のヤバい女の子 静かなる抵抗」を先に読んでしまったので、こちらの方は有名な物語が多く、割とオーソドックスな内容に思える。

    昔の物語の登場人物と、同世代のように話せたら、というコンセプトをもとにしているので、現代との文化、習慣のギャップもモリモリ。
    少し前の世代だったとしてもギャップがあるだろう。

    ・夫のことを機転を利かせて助けたにもかかわらず、女に助けられた男は恥ずかしいという概念に照らし、自殺する「おかめ」


    また、物語の伝来が男目線のため、女目線で考えると違和感がいっぱい。

    ・「虫愛でる姫君」は別に、騒ぎ立てるほど異質ではなかった。好きな勉強をして好きな恰好をする一人の

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    2021年08月15日
  • 百女百様 〜街で見かけた女性たち

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    街で見かけた20人の女性の装いから、著者が想像を巡らせた思考をまとめた本。
    【装いは、生活と愛着に満ちている。装っている人の人生そのものである。】

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    2021年07月13日
  • 日本のヤバい女の子

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    女の子が、凛としていて、昔から、女の子は、恰好良かったのだな、と思った。

    文章が、話しかけるみたいで、ドキッとして、好きやった。「歴史なのです」には、痺れました。

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    2020年12月29日
  • 百女百様 〜街で見かけた女性たち

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    結局、好きな服を着ればいい!という事。

    でも「こんな40代、50代ファッションはイタい」という煽り。確かについ読んでしまう記事だ。
    中でも瀧波ユカリさんの「どうでもいいもの」を着続けていると心が死んでいくのを感じる。という言葉を聞くとやっぱり、もっと自由でいいのかと思う。

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    2020年12月07日
  • 百女百様 〜街で見かけた女性たち

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    街で見かけた女性の服装と勝手に妄想したその女性たちの内面やこれまでとこれからの行動の考察。イラストは、可愛すぎず、ある程度そっけなく、かつ、おしゃれが伝わってGood。パリの3人のおばちゃんと性別不昧のスカートスキンヘッドが特に印象的。

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    2020年11月03日
  • 百女百様 〜街で見かけた女性たち

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    街中で見かけた、自由に装う女性たちの姿の記録。
    「好き勝手に好きな服着るっていいよね」としみじみ思えるイラストと文章。
    世間の目を気にせず、もしくはわざと反抗して、逸脱した服を好きなように着ている人たちを知ると、生きる勇気がもらえる。
    私はちょっとゴチャゴチャした派手な服を着るのが好き。
    ファッション誌のようにオシャレしたい人もいるし、変な柄を使って着飾りたい人もいるし、男装したい人もいるし、逆にオシャレしたくない人もいる。みんな自由に生きていこうな。そう思える本だった。

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    2020年10月21日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    優しくて、パワフルで、軽やかなイマジネーションが、千年前の女の子たちとあなたを自由にする新感覚エッセイ「日本のヤバい女の子」第2弾。女の子たちがわいわい語り合う4コマ漫画も収録。
    前作が面白かったので迷わず購入。これこれ、求めていたのはこれですよ。私、古典とか苦手なんですけど、思いつきもしない発想で物語の彼女たちを自由に解き放ってくれるような感覚にしびれます。読んでいるとなぜか元気になれる。今も昔も逆境に立ち向かう女子たちの「抵抗」が決して卑屈なものではなく、生きるために当たり前の権利を使っていただけなんだなと思う。印象に残ったのは怪力の女子。普段は見せびらかしもしないで、普通に暮らしてたのに

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    2020年06月28日
  • 日本のヤバい女の子

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    続編の方から読んでしまったが、こちらが先。
    とは言え、どちらから読んでも問題ない。
    昔話に対する鋭いツッコミが光る。

    うぐいす女房
    21頁、
    見る側はいつも無自覚だ。
    他人が真剣に「見られたくない」「知られたくない」と思っているものを何の気なしに覗いてしまう。
    その無邪気さは(中略)「見るなと言われると、かえって見たくなるものだ」とかいうエクスキューズによって支えられている。
    つまり、見られたくないと言う気持ちの矮小化によって、見る権利が守られている。
    この主張には「知らんがな。見んなっつってんだろ。どつきまわすぞ」以外の反論はない。

    ニヤニヤと喝采が止まらない。
    たしかに!
    知る権利、を

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    2020年06月07日
  • 日本のヤバい女の子

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    イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。日本の昔話や神話に登場するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、バイオレンスだったり、そもそも人間じゃなかったり。彼女たちは自由奔放に見えても、現代を生きる私たちと同じように理不尽な抑圧のなかで懸命に生きていた。作者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、「物語」という呪縛から女の子たちを解放する。

    え、すごくない?このエッセイ。エッセイって一括りにするの勿体ないなっ

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    2020年04月05日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    初っ端の「鬼を拝んだおばあさん」で泣いてしまった…。推しがいる人はわかる、わかりみ、わかりすぎる…ってなると思うの…。

    あいも変わらず出てくる男のろくでなし度、ぼんくら度が高い。「結婚相手の連れ子の器量が悪いから殺した」「駆け落ち相手が病に伏せって足手まといになったから殺した」スサノオノミコトはお姉さんのアマテラスのところで好き放題してほんとクソだし、コノハナサクヤヒメの夫も…。その中で、女たちがどんな抵抗をしたか怒りを表したか。あーー!今作も面白かったです。

    特に好きだったのが先述した「鬼を拝んだおばあさん」
    「磯良(雨月物語)」
    「尾張の国の女(今昔物語)」
    「北山の狗の妻」
    「アマテ

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    2020年02月17日
  • 日本のヤバい女の子

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    たしかに彼女たちはここに生きていた、日本の女の子たちはずっとたくましく今を乗り越えてきたとひしひし感じる。

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    2020年02月04日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    伝説、伝承に登場する女の子たち。
    「鬼女、紅葉」は本当に悪女だったのかと思う。
    好きでもない男と無理やり結婚させられそうになった、嫌だから身代わりを送り込んだ、好いた男の子供を孕み、正妻に邪魔されて田舎へ移り住み、村人を手助けして崇められる……。
    人には二面性がある。
    則天武后も、西太后も悪女と言われたが、一方で繁栄や、それまで虐げられてきた人々の地位向上なども行った。
    一方では確かに悪い面もあるが、一方では素晴らしい功績も残す。
    なんだってそうだ。
    ものの見方で人は変わる。
    ただ、女性だと、悪い方に描かれがちだ。
    それは為政者が多くは男だったせいか、それとも、本当に女の方が悪いのか。

    「尾

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    2020年01月27日
  • 日本のヤバい女の子

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    卒業論文なんて書いたことないけど、
    卒業論文を基にして書いた本みたいな印象でした。

    結婚してもらえないよ、
    は独身時代の私の恐怖の最たる物だった気がします。
    どうして選ばれる側であることを受け入れていたのでしょう?選ぶ前提で、自分が選ばれない事など1mmも想像せずに好きな事言いまくってる男性に、その後何度も遭遇して不愉快な気分になってきましたが、当時は三歩下がらなきゃ、でも…とモヤモヤしてました。御伽話で刷り込まれてたのかな?

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    2025年05月17日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    「あの日、小林書店で。」をきっかけに、気になって読んだ1冊。

    日本に昔からあるというだけで、そういうものだと納得して受け入れた気になっていたお話達。
    でも本書にて、著者がそれらを掘り下げていく内容を読んでいると、自分が疑問を持たなかったことが不思議で堪らなくなるほどの、ツッコミどころの多さに驚かされる。

    特に登場人物目線で物語を見た時、そんな感情になるだろうか、その着地点は納得できない、と違う目線での楽しみ方が生まれてくる。

    日本古来からある物語に興味が生まれ、またフランクな感じでの楽しみ方を知れる内容だった。

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    2025年03月16日
  • 日本のヤバい女の子

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    カラオケなどで何の気なしに歌っていたり、好きで歌っている歌でもジェンダー視点で見るとどうだろうっていう歌がいっぱいあるだろうなと常々思っているんだけど、それを日本に古くから伝わるものがたりやおとぎばなしなどを対象に、作品中で描かれている女性像に一石を投じるような本。おもしろい趣向。
    そういうおはなしを選んでいることもあるだろうけど、それにしても女が不幸を被ったり人間でない姿になったり、女性が不当にネガティブに描かれているものがたくさんあることにあらためて驚いた。この本には出てこなかったけど舌切り雀のおばあさんとかも、あの逸話のせいでおばあさんはがめついイメージがありはしないだろうか。何となくの

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    2025年03月13日
  • 女ともだち~ガール・ミーツ・ガールから始まる物語

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    ネタバレ

    女性同士の関わり方、シスターフッド、フェミニズムに興味があったのでタイトルに惹かれて読んでみたが、少女革命ウテナの中で『ウテナとアンシー』に着目せず、『樹璃と枝織』に焦点を当てている時点で、私の求めていた「女ともだち」像とはずれているのだと思う。

    全体的に性的な描写について触れているところが多く、結局物語上『女』というものを描こうとすると性やセックスから抜け出すことは不可能なのかと苦々しい思いになる。

    以下、引用。

    “ちなみに枝織の感情を「いかにも女子的だ」「ドロドロしている」とコメントすることは、全くバリューのない行為である。妬むという字が女に石と書くのは、妬むという字に女と石というパ

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    2024年12月06日
  • 「烈女」の一生

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    20人を1冊にまとめたからか、一人一人の印象が深く残らない。なんとなく、何を成し得た人なのか、読んでいるとわかるのであるが、巻末にあるプロフィールを参照しながら読まないとwww
    全く知らなかった女性も何人も書かれていたので、勉強になった。でも、もっと詳しく知りたいなぁ。
    時間があれば、個別に詳しく書かれた本を探してよんでみたい。
    この作家の文章は私には、読みにくいかった。 

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    2024年07月29日
  • 日本のヤバい女の子

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    「烈女の一生」があまりに面白かったので
    次の一冊に、したのですが…
    やはり 生々しい人生を送った実在した人たち
    を読んでしまっただけに
    物足りなさを感じてしまう
    ただ 筆者独特の考察は本書でも楽しませてもらえる

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    2024年07月24日
  • 日本のヤバい女の子

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    〈日本の神話や古典、民話を、登場する女性の心情に寄り添いながら大胆かつファンキーに読み解く、新感覚のイラストエッセイ〉

    おもしろい視点だなあ
    つくづく感心させられた

    よく知ってる昔話
    なんとなくただおもしろいな、きもちわるいな、かわいそ
    なんてスルーしていたけれど
    そうだよね、
    そこに生きていた彼女たち

    イラストが楽しい
    想像の上をいってくれてるから

    ≪ あの頃を 振り返る友 むかしばなし ≫

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    2024年02月10日