はらだ有彩のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
歴史に名を刻んだ女性たちは、その生の中で何を思い、行動したのか。性別、人種、文化、階級――数々のスティグマの中にあった20人の人生を、『日本のヤバい女の子』シリーズ等で注目を集める気鋭の著者が独自の視点で紐解く。
毎回燃えるような情熱を感じるはらださんの新作。いろんなタイプの女性が出てきますが、本当に波乱万丈で、今以上にままならないことも多いのに、パワフルに怒り続けたり行動し続ける姿に胸がぎゅっとなる。決していいことばかりじゃないんだけど、周りから好き勝手言われることもたくさんあって大変なんだけど、何にもなれない自分からするとまぶしくて憧れる。今も男女平等とは言いがたい世の中だけど、私たちが次世代のためにしてあげられることは闘い続けること、声を上げることだと思うので、外野が何を言っても女性が苦しまないですむ社会になるよう続けていきたい。 -
Posted by ブクログ
日本の昔話に登場する”ヤバい”女の子たち。彼女たちは、本当に”ヤバい”変わり者だったのだろうか?
物語に与えられた役割を剥ぎ取って、一人の人間として彼女たちを見た時、そこにある真実の姿とは。
昔話に出てくる女の子たちについて、固定観念を取り払って考察・想像する昔話×エッセイ×イラストのような本。
昔話というといわゆるそこに秘められた寓話性や、もっと単純に「昔はそういうものだろう」としてしか考えたことがなかったですが、ただ話の上辺をなぞっているだけだったんだなと思い知りました。
例えば安珍・清姫伝説の清姫への、「今でいうストーカーってやつ?」だったり、八百比丘尼への「不老不死なんて羨ましい!」あるいは「不老不死なんてかわいそう」だったり。そんな物語につきものの感想や役割や固定観念を捨て、現代を生きる一人の女性として彼女たちを見た時、そこにいるのはどこにいたっておかしくない普通の女の子。
現代だったらこんなことをしているんじゃない? みたいな想像やイラスト含め、とても軽やかです。
個人的には、『猿婿入り』のある末娘の話が一番心に残りました。自分自身の救済者として自分自身で王子様を作り出した女の子。はっきりとした悪役がいないことも含めて物悲しいのに何だかからっとしている。
なんだかパワーワードがすごく多くて、元気をもらえました。
望まない結婚や失恋、誰かが憎くて仕方がない。そんな苦しい状況にいるアナタだって、実はこんな風にも生きていける。どんなところにだって行ける。望むなら、なんだって出来るんだから。そんな気分にさせてくれる本。 -
Posted by ブクログ
筆者が日本の古典に登場する女性達について、カジュアルな文体だけれども、鋭く深く考察している。まるで、この女性達が姿を変えて現代に生きていて、ファミレスでダベっている感じである。
それぞれの章末に挿入されている、現代風の姿をした女の子達のイラストが素晴らしくて、毎回ニヤついてしまった。章末のページに辿り着く前に、「この娘はきっと、こんな髪型で、こんな目付きで、こんな服装で・・・」なんて妄想すると楽しい。予想は当たったり外れたりするが。
高校の授業で「古文」に苦しめられて以来、古典には全く興味がなかったが、本のタイトルに惹かれ、シンプルに物語として楽しみつつ、古典について身近に感じることができた。大人になってからの楽しい「学び直し」のキッカケになりそうだ。 -
Posted by ブクログ
●なぜ読んだか
→タイトルと帯のコピーに惹かれた。
“今ですら生きづらいのに昔やばくない?”
の言葉に、確かに…!と思い手に取ってみた本。
●感想
→なんだか時代を超えて昔の女性たちから励まされているような、そんな元気が湧いてくる本。
日本書紀や古事記、今昔物語、平家物語など
歴史書に登場する女性にスポットライトをあて、
“これって今だとどうなんだろう“と現代に置き換えてあれこれ考えるきっかけになる。
歴史書もライトに今風にあらすじを紹介してくれているので非常に読みやすくポップで面白い!
“女性”として生きていく上で元気をもらえる本でした -
Posted by ブクログ
「法律」や「作法」ではなく、
「(理由は説明されないけど)そういうもんだろ」に対して「いや、ちょっと掘り下げてみようや」という本。
そう思えない私が悪いのか...私だけおかしいのか、でも苦しい、苦しみながら生きるのか...この先の人生も...へらへらしながら...みたいな絶望から「え?それ別にダメじゃないんじゃない?」って言われることの救い。
信じきっていたストーリーからの脱出、新たなストーリーの発見。
流行という刹那的な問題ならまだしも、この本でいうような類の「ダメ」は人生に掛かってくるのでやっかいだ。
でも、これらに一つずつ立ち止まって思考することは労力がいることでもあるけど、生きることが楽しいのでやめられない。
友だちには笑っていてほしいし。 -
Posted by ブクログ
続編の「日本のヤバい女の子 静かなる抵抗」を先に読んでしまったので、こちらの方は有名な物語が多く、割とオーソドックスな内容に思える。
昔の物語の登場人物と、同世代のように話せたら、というコンセプトをもとにしているので、現代との文化、習慣のギャップもモリモリ。
少し前の世代だったとしてもギャップがあるだろう。
・夫のことを機転を利かせて助けたにもかかわらず、女に助けられた男は恥ずかしいという概念に照らし、自殺する「おかめ」
また、物語の伝来が男目線のため、女目線で考えると違和感がいっぱい。
・「虫愛でる姫君」は別に、騒ぎ立てるほど異質ではなかった。好きな勉強をして好きな恰好をする一人の女の子だった。オフラインで彼女に関わったせいぜい数十人~数百人の人たちが、勝手に彼女をカテゴライズしたのだ。
しかし、昔話で残っているものって、これだけいろいろなことが語れるだけの物語的な強さ(それは突っ込みどころが多いという面も含めて)があるのだなと改めて思った。 -
Posted by ブクログ
優しくて、パワフルで、軽やかなイマジネーションが、千年前の女の子たちとあなたを自由にする新感覚エッセイ「日本のヤバい女の子」第2弾。女の子たちがわいわい語り合う4コマ漫画も収録。
前作が面白かったので迷わず購入。これこれ、求めていたのはこれですよ。私、古典とか苦手なんですけど、思いつきもしない発想で物語の彼女たちを自由に解き放ってくれるような感覚にしびれます。読んでいるとなぜか元気になれる。今も昔も逆境に立ち向かう女子たちの「抵抗」が決して卑屈なものではなく、生きるために当たり前の権利を使っていただけなんだなと思う。印象に残ったのは怪力の女子。普段は見せびらかしもしないで、普通に暮らしてたのに。意味不明なちょっかいかけてくる奴っているよなー。失ったものもあるけどスカッとする話。また続編読みたいな。