はらだ有彩のレビュー一覧

  • 帰りに牛乳買ってきて 女ふたり暮らし、ただいま20年目。

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    全ての人が主体的に生き方を選択できて、かつその選択を互いに尊重する社会であってほしい。まだまだ遠い。
    2人の怒ったりイライラしている顔がものすごシワシワでわろてまう。好き。
    小林聡美と小泉今日子主演でやってた「団地のふたり」というドラマを思い出したりしながら読んだ。

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    2025年12月02日
  • 帰りに牛乳買ってきて 女ふたり暮らし、ただいま20年目。

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    メイク落としてパックしてくれる座敷わらし、玄関の伝言ホワイトボード、夏を惜しむ散歩… おふたりならではの日常がとても愛おしく、なんとなく地元のツレを思い出して涙しました。人間同士の関係に名前がなくてもいい世の中になりますように。

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    2025年11月27日
  • 日本のヤバい女の子 覚醒編

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    小さい頃から馴染みのあり、よく理解できないけど昔話だし、、、と終わらせていた感覚を覆させてくれた。
    初めて読む昔話も多く、自分が持つ疑問、作者が持つ疑問、重なる部分も重ならない部分も作者がどうすればこの疑問が解決されるのか探っていく姿はとても良い刺激になる。

    受動的な態度と能動的な態度が交差した時に感情が動き、その人の物語に大きい変化が訪れることが学びとなった。その時に、どんな姿になるのかを想像して自分の行動を見つめていきたい。

    また、最後に作者なりの現代的な物語を追加することでハッピーエンドにはならずともその物語の主人公が肯定されていくことが、物語に違和感を持ちもやもやを持った心の安らぎ

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    2025年02月25日
  • 「烈女」の一生

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    初めての著者です。
    いゃあ 面白い。
    本のタイトルが
    「烈女の一生」
    そして、第一章が
    トーベヤンソン

    もうその初めから 入り込めました。
    ものすごく 深く、重い
    二十人の「烈女」を
    実に さわやかに かろやかに
    素敵な感情移入をしながら
    それぞれを魅力あふれる女性として
    描かれている

    「ハンナ・アーレント」の章で
    ー彼女の思考に触れた人間が、また考え始めるだろう。
    の 一節がありますが

    登場する二十人の全ての彼女たちへの
    読後の余韻となっていくようです

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    2024年07月05日
  • 日本のヤバい女の子

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    「いつか、二人がまた出会うことができればいいとわたしは祈っている。ほんの少しの違いで、これまでと違う関係を築くことができるかもしれない。」

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    2023年08月25日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    ずっと気になっていてやっと読めた。
    フィクションでも昔のお話でも、「女らしさ」とか「普通」の規範から外れた女性たちが強く逞しく生きていたんだって思うだけで元気付けられるものがある。
    八百屋お七とか、恋に恋して情熱的でガチで強いし、とりかえばや物語の双子とか、生きてるだけで抵抗、感あった。
    古典自力で探すのは怠いけど面白い話いっぱい詰まってるなあ……というかこの作者の語り上手いなあとか思った。

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    2022年06月08日
  • 日本のヤバい女の子 覚醒編

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    面白かった。
    特に「虫愛づる姫君」が、私は中学の古典の授業で読んだ時から同じ虫好きとして親近感を抱いていた(今でも虫が好きなのは女の子らしくない、変わり者だ、という風潮がある)けれどこの本の解説部分を読んでもっと好きになった。
    虫愛づる姫君はただ虫が好きだっただけで、思想を小馬鹿にされる。周りの人達は決して虫愛づる姫君をそのまま受け入れようとしないし、受け入れられない原因は姫君の方にあると考えている。
    思想の粗を探され、「蛇のおもちゃを怖がったからやっぱり虫が好きなわけではないんだ!」とか言われるけれど、それってやっぱり意地悪だなと思う。
    人は大体どっかで矛盾してたり、シチュエーションによって

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    2022年03月27日
  • ダメじゃないんじゃないんじゃない

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    性別によって与えられている(っぽいことになっている)役割や期待されている(っぽいことになっている)振る舞いから外れること(男子がメイクすること、女性に性欲があること等)は全くダメではなく、カルディでベビーカーを押しながら買い物をすることや産休で仕事に穴を開けることは迷惑なことではなく、怒っているときに暴力的な言葉遣いになることも全然ダメではない。
    よくよく考えてみればわかるのになんかダメっぽいことになっていることを「ダメじゃないんじゃない?」となるべく生きやすい世にすべく各章で作者によるプレゼンが行われる。
    読んでいてスッとするし面白いのだが、ダメっぽいことになっていることが「ダメじゃない」世

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    2022年01月31日
  • 日本のヤバい女の子 抵抗編

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    覚醒編にも感想を書いたのでシンプルに…
    最初から最後まで、とても面白かったです!
    古典の登場人物…ではなく、1人の女の子として書かれた彼女たちが大変魅力的でした。
    私が主人公の物語を作ったら、読んでくれる人から私はどんな風に見えるのかなぁ。
    どれだけ不憫な目に遭っても、蔑まれても、笑われても、この本の著者の方が物語の中の彼女たちに対してしたように、そこにいた、ということを肯定してもらえたら、また新しく別の物語を始められそうな気がします。

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    2022年01月27日
  • ダメじゃないんじゃないんじゃない

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    世の中には、別にダメじゃないのになんかダメっぽいことになっていて、ぼんやりと守ってしまっていることが沢山あるんだ。
    別にダメじゃないんだよ〜私自身もいちいち自分の思う生き方を考えを押し殺さなくていいんじゃない〜
    「ダメじゃないんじゃないんじゃない?」ていっぱい言ってこ〜

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    2022年01月13日
  • 日本のヤバい女の子 覚醒編

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    以前から気になっていた本です。たまたま京都の恵文社で文庫版を発見したので、購入してみました。古典に出てくる女の子の行動を、著者の考える現代の価値観に当てはめて、どういう心情だったのか?どういう背景だったのか?を推理するエッセイです。
    あまり古典に馴染みがなかったので、現代の口語で読める昔話が面白い…というのがまずお気に入りポイントの1つ。
    それに、著者の考察も、著者自身の考えに加え、現代の映像作品と比較して考えられること…も分かりやすくまとめてあったりして、かなり読み応えがありました。
    昔の偉人から現代でも活きる教訓を学ぶ…は沢山あったと思うけれど、古典の女の子から生き方のヒントを得る…という

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    2021年12月30日
  • 日本のヤバい女の子

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    あ〜〜〜、ずっと読みたかった作品。
    日本の神話や昔話にでてくる、「エキセントリック」な女の子たちについて。
    イザナミ、清姫、かぐや姫にお菊。
    現代の私たちと同じく、理不尽な抑圧の中で生きる女の子たち。
    その物語を解説しながら、「本当はこうだったんじゃないかな」「こうだったらよかったのにな」と、女の子たちをその呪縛から解放していく。
    松田青子さんの帯もとってもすき。
    「わたしたち、積年の呪いを解き合って、どんどん自由になっていこうね。」



    オシラサマの章がよかったな。
    結婚は手段であり、それ自体は目的にはなりえない。



    理不尽や不可解なことに容赦なく繰り出される関西出身の著者の爽快な

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    2021年08月31日
  • 百女百様 〜街で見かけた女性たち

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    1994年 (私が生まれる1年前) まで同性愛が 「性非行」 として文部省により指導対象とされていたということを知って驚いた。幼少期私が嫌がっても無理やりスカートを履かされていたのはそれが原因かなーと思い返す。この本に登場する方達のように自由に装っていきたいと思わされた

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    2021年06月13日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    昔話の女性たちに思い入れて書いたエッセイ。

    昔話は当然男目線で書かれているものが多いので、今の女性の感覚からするとおかしな、不条理な話が多い。
    筆者は「はじめに」で語る
    _______
    物語はなぜか、彼女たちの悲しみや苦悩をなんとなくスルーしたまま進んでいきます。
    ーーそういう話だから。そういう風に決まっているから。

    でも、みんな、本当に平気だったのでしょうか。怒っていなかったのでしょうか。

    怒っていいんだよ、と言われる、言える時代になってしばらく経ちました。いやだと思ったら声を出せる。運命だと受け入れず、拒否したり、怒りをあらわにできる。
     それでも、怒るのは難しいことです。始めるのも

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    2021年06月12日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    昔話や伝承のなかで異端として扱わられる女性達に友人のように寄り添う文章で紹介してくれる。
    皆「自分」でいただけなのだ。
    やまとなでしこなんてくそくらえ。
    鬼を拝んだお婆さんとちょうふくやまの山姥が特に好き。

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    2021年05月29日
  • 日本のヤバい女の子

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    乙女心を知りたければコレを読め!

    いま問題になってる、女性軽視やジェンダー論。
    昔から考え方は変わってないな…とつくづく思う。

    昔話や古文に出てくる女の子も、現代の女の子も同じ。
    みんな男を愛し、悩み辛い思いをして、鬼にされる…

    『かぐや姫』『浦島太郎の乙姫』『七夕の織姫』とか現代でもメジャーなものから、
    『おかめ』『うぐいす女房』『飯食わぬ嫁』とかあんまり知らない物語まで幅広く考察してくれてるのが良い。

    超現代語で書かれてるから、めっちゃ読みやすい。
    面白い!

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    2021年04月26日
  • 百女百様 〜街で見かけた女性たち

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    「装い」に対してこんなに優しい眼差しがあっただろうか。
    10代の頃に読んでいたらあの不安や窮屈さから幾分解放されただろうなと思う。
    もちろん今読んでも共感や新たな視点に気付かされる。明日からまた挑戦したいと高揚してくる。
    洋服にお金を使い過ぎてヒーヒーいう生活を10年以上続けているけど、そんな「装い」好きにも、面倒だという人にも、窮屈だと感じる人にも是非読んでもらいたいと思った。

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    2020年10月24日
  • 日本のヤバい女の子

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    ネタバレ

    面白かった。

    時代を超えた想像力が詰まっている本。
    女性の主体性に関するCase studies

    物語のなかで、描かれるストーリに対する女性たちの抵抗みたいなものを読んでいく視点がとても興味深い。

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    2020年10月24日
  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗

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    すっごいパンチの効いたヤバい女の子たちから元気もらえる。
    静かな抵抗も全然静かじゃない抵抗も、パワー漲ってた

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    2020年08月14日
  • 日本のヤバい女の子

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    昔話に登場する女子たちにも言い分もあるし、その子自身の人生もある!ということを具体的に知ることができた本。

    「見ないでね」と言ってたのに見てはいけないものを見てしまって、「戻ってきてくれ」ってなんやねん、って確かに思う。軽々しく約束を破っておいて虫がよすぎる、って言いたくもなるわな。

    こんな、さまざまな言い分がありそうな昔話女子のお話と解説が20本、収録されています。
    乙姫やかぐや姫、「古事記」のイザナミ、安珍清姫などの有名どころはもちろん、今昔物語に登場する虫愛づる姫君とか、怪談話で有名な牡丹灯籠お露や番町皿屋敷お菊なども登場。更屋敷のお菊はオーソドックスな怪談話じゃなくて落語版のお菊だ

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    2020年07月30日