栗栖ひよ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カフェどんぐりは、モーニングはお客さんの好みと予算に合わせて作ってくれる、少し変わったカフェです。人懐っこい店主が、おいしい朝ごはんでお客さんを元気にしてくれます。
この手のカフェごはん系小説は、「悩みを抱えた各章の主人公が、カフェに出会い料理に癒され、問題の解決策を見出していく」というテンプレが散見され、本書もある程度そのフォーマットに沿っているのですが、「主人公の日常」パートの描写と「朝ごはん」パートのバランスが良かったのか、飽きずに読みました。
朝ごはんの予算「1000円程度」って高くないか?ワンコインだろ!とは思いましたが...
好きなのは「ぼくが作った父の日朝ごはん」。主人公のゆうたは小学5年生、母が単身赴任で父も仕事が忙しく、朝ごはんはパンを焼いて一人で食べる生活です。そんな味気ないごはんが嫌で、朝食を抜いて学校に行っていたら、体調を崩してしまいます。そんな折に出会ったカフェの店主のアサヒさんに、火も包丁も使わずにできるアレンジトーストのレシピを教えてもらい、朝食の美味しさや料理の楽しさに目覚めていきます。なによりアサヒさんとの交流が楽しみに。この章はカフェで朝ごはんが提供されるシーンはありませんが、朝ごはんの無限の可能性や、食べること、料理することの楽しさを通してゆうたが成長していく姿が良かったです。
それにしても、「朝ごはん」って楽しい。いろんな国の朝ごはんがあるし、家庭ごとにスタイルもちがう。もちろんランチや夜ご飯も違うのだけど、「朝は忙しい」という制約があるぶん、手軽なものになっていく——そのギャップが面白いのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
鎌倉の裏路地にある「カフェどんぐり」は、森の中にある絵本の世界のよう。
生活が昼夜逆転してしまった漫画家や、子育てに疲れた主婦や、両親の離婚に心痛める中学生などが訪れ、店主のあさひさんがお客さまの食べたい朝食を特別に作ってくれる優しいお店。
表紙の可愛らしさに魅かれて第二弾も読んでみましたが、温かいお話が詰まっていて読むと身も心も健やかになれそうです。
悩みを抱えた人たちがあさひさんと知り合って、考え方一つで人生が好転していく様子をみて、美味しい食べ物と人との関わりは大事なのだなとつくづく実感しました。
「カフェどんぐり」に遊びに来ている猫の飼い主さんとあさひさんとの関係がこれからどう進展していくのか、続きが気になります。 -
Posted by ブクログ
初めましての作家さんです。
シリーズものですが、「パン」という文字に惹かれて手に取りました。
フルーツサンド
メロンパン
フレンチトースト
フランスパン
ミートパイ
黒豆パン
とパンが出てきます。
そして、これらを購入した夢見パン工房には注意書きがされています。
〜当店のパンを食べると、夢の中で自分の心を満たすことができます。などなど〜
パンを食べると夢が見れるそうです。
作品の中の登場人物たちは、パンを食べて夢の中で夢が叶うのですが、色んなことにも気がつきます。そして、現実の世界で、その気づきに力をもらって幸せを掴むために一歩踏み出していきます。
ファンタジーのようで少し可愛らしく感じ、また、とても読みやすい作品でした。
私自身は叶えたい夢のようなものは今はないけれど、もし、夢があったならどんなパンを食べようかな〜、と考えたりするのも楽しかったです。