栗栖ひよ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
栗栖さんの作品で料理の品数が過去イチで多い作品。いつにも増して美味しそうな本です。
一話目。クラスのグループでのいざこざに朝食がのどを通らなくなった女子高生。
ニ話目。少しでも寝ていたいから朝食を抜く。そればかりか他の食事もただ胃に物を流すだけのものとなっているサラリーマン。
三話目。夢破れかけ食を味わう余裕もなくなった女優の卵。
四話目。孤食が寂しくて朝食が嫌になった小学生。
五話目。夫とのことに気鬱になりかけている老婦人。
そんな人たちがカフェどんぐりに出逢ったことから起きる小さな奇跡が詰まった短編集でした。
三話目の女の子を応援したい。カフェ店長さんが何者なのか気になる。 -
Posted by ブクログ
前作の続き?が、あったなんて。
今回のお話も人の弱い部分を優しく包んでくれるような短編集です。
舞台は夕便局。心が不安定になった人間だけが訪れる事が出来る場所。
出したい相手に過去、現在、未来に手紙を送る事が出来ます。
手紙を書く時間が本当の自分の気持ちを見つめ直す時間になります。
暗闇の中で見つける真実の気持ち。
不安は何から生まれたものなのか、どうする事が自分にとって相手にとっても良い事なのかを知れた主人公達。
そっと隣に誰かいてくれたら気付けるのかも知れません。
この本に出てくる郵便配達員さんのような存在がいてくれたら。
しみじみ温かくなる本です。