あらすじ
神社の境内の先に、突然見えてくるのは「夕闇商店街」。 そこは幽世と現世の境目にある、あやかしたちが営む商店街。現世との境界があいまいになったときに、心が不安定な人間が導かれたように訪れるのだという。 唯一の郵便局である「たそがれ夕便局」では、「あるルール」を守れば、「現在・過去・未来のどこでも、だれにでも手紙を届けることができる」というが……
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Posted by ブクログ
シリーズ第2弾
今作は夕闇通り商店街にある郵便局が舞台
過去、現在、未来に送ることの出来る手紙
商店街へ彷徨い来た人は何かしらの悩みや思いを抱えて手紙を綴る
それぞれの登場人物が手紙に綴る思いが切なく、そして優しくて
未来の恋人へ、妻へ、幼なじみへ、親友へ、そして未来の彼へ届ける手紙
どの物語もとっても素敵で悩ましいけど、認知症の人と過ごすことの多い私だからなのか奥さんへ手紙を綴る認知症のおじいちゃんの手紙がじーんと来た
なんか、そうだよね…急にいつもの人格になるんだよねって
結末は少し切ないけれど、奥さんだからこそ知ってる旦那さんのことがあって、手紙は嬉しかったんだろうなって想像出来る
そして1巻同じように、最後の6通目が…結構切なくて悔いが残るものだったなぁ
お店の店主と元の持ち主のお話だけれど、だいぶ切ない!
どうかその手紙がいつか届きますようにと願い、水月さんの優しさに心がポカポカする
Posted by ブクログ
『夕闇通り商店街』の二冊目。続きはまたあの菓子屋と思い込んでいたので、新しい店主でシリーズ化するなんて驚き。今度の話しは色んな味わいがあって、とても深く読めた。特にヒトの暗い面が顕になった四話目が衝撃的だった。栗栖さんの別の面を見た感じ。
で、またタヌキ娘が少しだけ出てきたので次巻もお願いします。
Posted by ブクログ
現世との境界があいまいになったとき、心が不安定な人間が導かれたように訪れる「たそがれ夕便局」。悩みのある人間は視野が狭くなっていて自分が求めている店しか目に入らない仕組みになっているらしい。誰かに伝えたいことがない人間は、この夕便局には辿り着けない。
ここの局長の水月の存在は最終章で明らかになる。
付喪神(つくもがみ)という言葉を初めて知ったが、物に神が宿ると考えるとアンティークを安易に所有するのはちょっと怖いかも…
Posted by ブクログ
おもしろかったです。
切なくて、心があたたかくなるお話でした。
手紙を送る上でのルールも面白く、鏡文字ってなんでだろう、と思ってたのも、最後のお話で腑に落ちました。
水月さんの願いが叶うのか、叶ったとしたら、何か変わるのかな?気になる。
Posted by ブクログ
夕闇通り商店街シリーズ第二弾。
手紙を届ける…つまりは心を届けること。
これから幸せになりそうな人の話や悲しい話、最後の水月の話は切ない。
想像以上に良いお話しでした。
Posted by ブクログ
コハク妖菓子店に続く「夕闇通り商店街」シリーズ。今度は不思議な郵便局。過去や未来にでも手紙を届けてくれる。最後の「名前をくれた~」の手紙をいつか蝶子に届けられるといいな。個人的に「ぼくが消えたあとのきみへ」が一番好き。限られた時間を大切な人のために色濃く充実させて使えたこと、良かったね。素敵な作品。
Posted by ブクログ
シリーズ一作目に続き二作目も一気読み。
相変わらず児童書に通ずる読みやすさで疲れた頭にはゆっくり浸透して心地よい。
自分だったらいつの誰に手紙を書くかななんて考えながら読み進めた。
特に好きなのは一つ目のストーリー。
Posted by ブクログ
前作の続き?が、あったなんて。
今回のお話も人の弱い部分を優しく包んでくれるような短編集です。
舞台は夕便局。心が不安定になった人間だけが訪れる事が出来る場所。
出したい相手に過去、現在、未来に手紙を送る事が出来ます。
手紙を書く時間が本当の自分の気持ちを見つめ直す時間になります。
暗闇の中で見つける真実の気持ち。
不安は何から生まれたものなのか、どうする事が自分にとって相手にとっても良い事なのかを知れた主人公達。
そっと隣に誰かいてくれたら気付けるのかも知れません。
この本に出てくる郵便配達員さんのような存在がいてくれたら。
しみじみ温かくなる本です。
Posted by ブクログ
悩んでいる人たちだけが迷い込む商店街の中に夕便局があり、いつであってもてがを届けてくれる話。
お兄ちゃんが書く手紙は涙腺にきました。
それぞれ手紙を書く事によっていろんな解決方法で悩みを昇華します。
水月もいつか完全回復したら蝶子さんを助けて欲しいですね
Posted by ブクログ
同シリーズの1作目を読み、その勢いで2作目の本作を購入。
変わらず読みやすく、一つ一つの話が心に染みた。
前作と同じ流れではあるものの、今作も相変わらず店主の誕生話がとても深みと味があり、没頭して読み切ってしまった。
是非続編も期待したい。