竜騎士07のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【写真はマンガ版。小説版も出ています。ただ、演出・内容面から原作PCゲーム版(サウンドノベル)が最高。原作は「〜解」も含めてすべて完結しています。原作はISBNがなく、ここで紹介できないのが残念です。HPからダウンロード購入できます。文章の濃密さもさることながら、演出が秀逸。ゲームとはいえ選択肢はありません。BGMと風景による演出効果のある小説だと思ってください。随所で聴こえるひぐらしの鳴き声が印象的。】名前ぐらいは聞いたことあるけど・・という方が多いのでは。舞台は昭和58年6月、山間の小さな村“雛見沢”。物語の前半はゆるやかに、何の事件もなく惨劇の気配すら感じられず、ともすれば「恋愛ゲーム?」という感覚すら覚えるでしょう。しかし、あることをきっかけに「滑るように」惨劇が始まります。ひぐらしの鳴き声が響くのどかな村に伝わる、過去の悲しい因習に端を発する、ある「噂」。 「綿流しの祭りの夜には必ず、一人が死に、一人が消える−」 「オヤシロさまの崇り」と噂される5年目の悲劇。”祟り”は誰を選ぶのか。今年も消える。誰かが消える。錯綜する人の想いと、狭い世界が生み出すセカイ。繰り返す惨劇はもはや運命なのか。巧妙なミスリードと特異な環境に隠された「正解率1%」の謎。犯人なんてわからない。そもそも何故こんな悲劇が生まれたのか、誰にもわからないのだから。「惨劇はなぜ起こったのか」を解明することこそが読者への命題。悲劇は回避できるのか。恐れるか。委ねるか。立ち向かうか。星の数ほどある同人作品の中からこの作品を発掘したオタク達には脱帽。彼らはダテに「オタク」と呼ばれているわけじゃないのです。「オタクの読む物」と読まずして否定することは簡単。でも、「挑む」ことで得られるものは、きっと大きいのでしょう。
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Posted by ブクログ
「ひぐらしのなく頃に」として語られる4話(鬼隠し編〜暇潰し編)を“問題編”とするなら「ひぐらしのなく頃に 解」の4話(目明し編〜祭囃し編)はいわば“解答編”。惨劇の発端と悲劇の連鎖について、「何故起こったのか」という命題に対し各話少しずつ謎が解き明かされていきます。問題に本気で立ち向かった読者でも、全ての謎を解明することは難易度から考えてまず不可能。推理と答えを照らし合わせていくことで得られるカタルシス。もちろん委ねた読者も楽しめることは間違いなし。PCゲーム版はその絵のロリっぽさに抵抗を感じる方もおられるでしょう。でも絵のカワイさは「恐怖のための演出」ともなります。また残虐な表現があるという情報から避けている方もおられるでしょう。ゲーム版はサウンドノベルで「文章による展開」のためショッキングな映像はありません。個々の表現としては普通のホラー小説とそう変わらないでしょう。この物語を名作たらしめるのは暴力シーンというインスタントな恐怖などではなく、人の価値観そのものに直接揺さぶりをかける展開を見せるからだと思います。そしてもちろん、怖いだけじゃありません。私はこの「〜解」の各所で泣きました。ひとつの作品でこんなに泣いたのは初めてです。「ひぐらし」のBGMはフリーの素材集から用いられたものでしたが、「〜解」では物語に共感した方々から楽曲が提供されました。そのクオリティの高さがこの作品の価値をさらに高くしているのでしょう。「THANKS」という曲はもはや、聴くだけで泣きそうです。少しでも興味をもたれた方は、制作者「07th Expansion」のHPから、ひぐらし第1話となる「鬼隠し編」が1話まるまる無料でDLできます。全てはそこから始まります。ぜひ。