岩田温のレビュー一覧
-
大東亜戦争を起こした原因を、人種差別の観点から紐解いた研究書。大東亜戦争は侵略戦争であって、始めた日本は一方的に悪者と思われているが、著者は、日本が大東亜戦争を始める大義として、人種差別撲滅を掲げたことを論じている。国際連盟での主張や大東亜会議の開催など、いくつもの明らかな根拠も示されており、説得力...続きを読むPosted by ブクログ
-
偽善者の見破り方というよりも、見せかけとか言行不一致というかそういう感じの社会的地位、責任のある、あった人についての客観的、論理的な検証のように捉えます(著者自身、見破り方といってますが。。)、人の振り見て我が振りを見つめることもできるように思います、しかしリベラルの意味とか定義とか範疇がいまだよく...続きを読むPosted by ブクログ
-
現代日本で奇怪な言説を振りまく、「リベラル」と称する人々の反知性主義的な主張をあらゆる点から批判した一冊です。私自身も、日々Twitterを見ていて「あのような頭のいい人がなぜこのような陳腐な発言にいいね!をしているのか」といった「リベラル」の知識人たちを見ていて不思議に思ったことから本書を手に取っ...続きを読むPosted by ブクログ
-
日本の「リベラル」な政治家の中に、現実的に考えられる人が出てくることを願う。
ソ連の黒いところと言うと、スターリンが思い浮かぶけど、この本の言う通り、そもそも論、親玉はレーニンだし、個人がやったこと云々じゃなくて、共産主義っていう思想そのものにも問題があるってことを改めて実感した。テレビでも新聞でも...続きを読むPosted by ブクログ -
人は自分自身の主体にならなけらばならない、という入り口が、なぜ、自主的に絶対独裁者に盲目的に従わなければならない、という結論になるのか、その論理の飛躍が全く判らない。
というより、そんなものに従う人間がいることが理解できない。
彼の国で洗脳に近くはまあ、あるのかもしれないが、我が国においても積極的に...続きを読むPosted by ブクログ -
著者がいろいろな媒体で発表した評論集。
保守らしい保守の主張は切れ味があり、小気味良い。
巻末の死刑制度にかかる考察は考えさせられるし、「彼ら(リベラル)は善く生きようと思ってはいない。善く生きているように思われたいだけだ。」とは至言だろう。Posted by ブクログ -
チュチェ思想について一般人に分かりやすく説明するとともに日韓において浸透する経路を解説しています。
チュチェ思想が危険というイメージがありつつ、危険だからこそ浸透するわけがないという日本の一般人に対する警鐘が示されています。特にチュチェ思想研究会の活動については、怖さも感じます。
一方、朝鮮学校...続きを読むPosted by ブクログ -
「リベラル」というと響きはいいが、日本でリベラルを名乗っているのはただの「反知性主義」。
理想というか信条というか、スローガンというか。
それのみを掲げて、過去も現状も顧みない。
なのに、ただリベラルとレッテル貼ると、その言葉から全く違う存在のように周りが勝手に考える。本人もか。
保守、というレッテ...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の観察、分析は正確で、的を射ている。
我が国の不幸はまともな野党勢力がいないことだ。
しかし、河合栄治郎が出てくるとは思わなかった。Posted by ブクログ -
よく知識人の読書本かと思いきや、なかなか納得のいく論点が並ぶ。ショーペンハウアーの『読書について』をゆがんで導入したヒトラーの読書法など。政治学者であるから、政治関係の本が多くて、知らないものも多く興味深い。
「流されない読書」という、一本筋の通ったタイトルに惹かれるが偏屈な理論家肌の知識披露ではな...続きを読むPosted by ブクログ -
日本人に対する人種差別がいかにひどいものであったかについては本書で非常に深く理解することができる。また、太平洋戦争(私はあえて大東亜戦争という表現はしない)の起きた理由であるという筆者の主張も、否定はできないと思う。ただ、単独の理由ではないと思う。
戦争に大義はあったという筆者の主張も理解するが、大...続きを読むPosted by ブクログ -
アジア人の差別。 戦争を知らない人達は差別についても知らない。今まで受けてきた世界の差別を知ることができたと思います。 差別は言葉で傷つけるだけでなく、考えもしない惨い殺され方で命を奪われるんだと知らされた。
-
併合を植民地支配とあっさり言ってるところとか若干気になるが。
西洋文明の傲慢さ。
そこに、西洋文明の土俵に上がって文句つけたかつての日本。
戦争の原因はそれだけではないが、その日本を心底西洋文明が怖がったことは事実であったろう。
まー。
本の趣旨が、先の大戦について我が国、我々のじいさんばーさ...続きを読むPosted by ブクログ -
「流されない読書」「リベラルという病」に続く岩田氏3冊目の本です。
今回は、日本で活動する「リベラル」の正体を手際よく暴露していく痛快本です。
保守論客としては櫻井よしこ氏が代表格でしたが、岩田氏にももっと活躍してほしいものです。
さて、本書では、池上彰、石破茂、枝野幸男、岡田克也、小沢一郎、小池百...続きを読むPosted by ブクログ -
同じタイトル「リベラルという病」で山口真由の本もありますので、間違わないでね。
さて、本書を一言で言えば、
リベラルを自称する彼らの主張は、憲法9条が日本の平和を維持してきたという、日本でしか通用しない「信仰」を中核とし、本来のリベラリズムとは異なる特殊日本的な退化をたどった「ガラパゴス左翼」なので...続きを読むPosted by ブクログ -
「後世への最大遺物」、「万物は流転する」、「弟子」、「国家」、「人間であること」を読んで見たいと思いました。子供には、「改心」を読んでもらいたいですね。Posted by ブクログ
-
いわゆるリベラルを名乗る集団への批判の書。
その基になっている日本国憲法、いわゆる平和憲法の欺瞞や成り立ち、共産主義がもたらす悲惨さや脅威についても平易に解説している。
良書だと思うし広く読まれて欲しいが、もう少し対象を絞るべきだった。Posted by ブクログ -
先の戦争に突入した理由を解説した本は何冊も出ていると思いますが、この本の観点(人種差別)から書かれた本には私は初めて出会いました。確かに日本は負けたので、今では、経済的に勝てるわけない戦争になぜ突入したとか、軍部が独走して制御できなかった、とか聞きます。
しかし、この本で書かれていたように、そもそ...続きを読むPosted by ブクログ