【感想・ネタバレ】「リベラル」という病 奇怪すぎる日本型反知性主義のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

現代日本で奇怪な言説を振りまく、「リベラル」と称する人々の反知性主義的な主張をあらゆる点から批判した一冊です。私自身も、日々Twitterを見ていて「あのような頭のいい人がなぜこのような陳腐な発言にいいね!をしているのか」といった「リベラル」の知識人たちを見ていて不思議に思ったことから本書を手に取ってみました。本書では、「リベラル」と呼ばれる日本の知識人の言説を取り上げその批判をしています。特に印象に残に残った「リベラル」の言動についての批判は、第4章にある従軍慰安婦に対しての奇怪な議論です。韓国の言いなりになり謝罪をし続けろという「リベラル」の言論を取り上げ、彼らには「和解」の思想が欠けていると著者は説きます。韓国と従軍慰安婦問題に決着をつけ和解することで前に進むことができるのだと。これには納得しました。
そして、もうひとつ印象に残ったのは、日本型「リベラル」の人たちは、共産主義と融和性が高く、共産主義とは如何に恐ろしい考え方なのかその歴史を紐解くことで「リベラル」と共産主義を批判しています。
以上のように難しい内容を一般の人にも分かり易く読み解けるように書かれているので日本型「リベラル」に疑問を持った方にはオススメできると思います。

0
2019年01月07日

Posted by ブクログ

日本の「リベラル」な政治家の中に、現実的に考えられる人が出てくることを願う。
ソ連の黒いところと言うと、スターリンが思い浮かぶけど、この本の言う通り、そもそも論、親玉はレーニンだし、個人がやったこと云々じゃなくて、共産主義っていう思想そのものにも問題があるってことを改めて実感した。テレビでも新聞でもネットでも、間違った情報、考えに流されないようにはやっぱり「過信と鵜呑みは禁物」だよなぁ~。

0
2021年08月12日

Posted by ブクログ

「リベラル」というと響きはいいが、日本でリベラルを名乗っているのはただの「反知性主義」。
理想というか信条というか、スローガンというか。
それのみを掲げて、過去も現状も顧みない。
なのに、ただリベラルとレッテル貼ると、その言葉から全く違う存在のように周りが勝手に考える。本人もか。
保守、というレッテルもそうだな。別に懐古主義でもなければ軍国主義でも、増してやファシズムでもない。
所謂ストローマン的なことをやりたがるのも、「リベラル」な気がするな。
左翼、についても、「ガラパゴス左翼」とバッサリ。
共産主義が何故ダメなのかに付いても、簡潔に、明快に論じてあって、すっきりした。

0
2019年10月25日

Posted by ブクログ

著者の観察、分析は正確で、的を射ている。

我が国の不幸はまともな野党勢力がいないことだ。

しかし、河合栄治郎が出てくるとは思わなかった。

0
2019年05月27日

Posted by ブクログ

同じタイトル「リベラルという病」で山口真由の本もありますので、間違わないでね。
さて、本書を一言で言えば、
リベラルを自称する彼らの主張は、憲法9条が日本の平和を維持してきたという、日本でしか通用しない「信仰」を中核とし、本来のリベラリズムとは異なる特殊日本的な退化をたどった「ガラパゴス左翼」なのである。という一文(P128)に集約されます。
国家とは自国民のため最大の恩恵を与える国民の信託機関であるという前提に立てば、国家間による限られた資源の奪い合いは必然となり、他国民のためを思って遠慮していればたちまち食いっぱぐれるか収奪されることになるだろう。
つまり、日本国憲法の国際社会の認識は憲法前文で語られる「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という幻想と「いづれの国家も自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」という勝手な思い込みに彩られた世界観という矛盾を抱えたまま出発している。
本書で取り上げられている「リベラル」=憲法前文というお花畑思考の持ち主(筆者は反知性主義と呼ぶ)ということになるが、さらに始末に悪いのは、「反日」勢力の隠れ蓑としても利用されている点である。
お花畑思考の人はあくまでも個人の理想を追い求めるだけなら害は少ないのだが、知ってか知らずか反日勢力の中に簡単に組み込まれうまく利用される(隣人を信じ切るのがこの人たちの理想なので)存在となり、自国を守ることさえ放棄した「平和憲法維持」が目的化し思考停止してしまい、議論の余地がなくなる。
また、こうした人たちの特徴として、自国には厳しいが韓国にはなぜか物分かりがよく厳しいことが言えない(言わない)という点が挙げられる。
韓国は悪くない、いつも悪いのは日本人だという自虐史観にこだわる傾向も強い。
例えば、韓国の慰安婦問題などは国家間で既に2度にわたり解決済みの問題であるにも関わらず何度も蒸し返す事態が続いているのだが、日本のリベラルは必ず「日本人は過去に冒した罪を永遠に謝罪し続けなければならない」「許しが終わるのは韓国がそうだと認めたときであり、日本ではない」とあたかも韓国の蒸し返しに理解を示す発言を行う。
日本も米国から東京大空襲という無差別爆弾投下や2度の原爆投下という非人道的な行いをされたが(戦後ですら米兵専門のパンパンの存在や白昼強姦での泣き寝入り)、今でも日本人がこのことを蒸し返して謝罪を要求すれば、両国の信頼関係は生まれなかったでしょう。(きちんと言うべきだとは思いますが・・)
お互いに未来に向けて建設的な関係を構築するためには「和解」、相手を許すことが最初の一歩となるはずなのに、韓国は反日を政争の道具として毎度利用するばかりでらちが行きません。
一見韓国に理解を示しながらも、本当は両国の和解を妨げているのがリベラル勢力だという認識はお花畑思考の頭にはピンとこないようです。より正確に言えば、従軍慰安婦問題を解決させないことで、日本人を未来永劫責め続けることが出来るネタを手放さないという韓国の尻馬に乗って。
この辺の背景をわかりやすく解説したのが本書です。
良書ですので一読をお勧めします。

0
2020年01月04日

Posted by ブクログ

いわゆるリベラルを名乗る集団への批判の書。
その基になっている日本国憲法、いわゆる平和憲法の欺瞞や成り立ち、共産主義がもたらす悲惨さや脅威についても平易に解説している。
良書だと思うし広く読まれて欲しいが、もう少し対象を絞るべきだった。

0
2018年06月25日

「社会・政治」ランキング