楡井浩一のレビュー一覧

  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    まず、この長い道のりを調べ尽くし、書き終えた著者に賞賛をおくりたい。
    専門家でないコラムニストだからこそ、このユーモア全開で宇宙や生命のことを、面白おかしく、学者たちの言葉を代弁することなくができたのだろう。
    旅をするように、好奇心に任せ、科学の歴史を紐解いて、読者に、人類に、願いを込めて問いかける形で終えた文章がいつまでも心に響き続ける。

    0
    2024年04月08日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    mac

    ネタバレ

    ・「私は闇を見た。全てが夢ではない夢を。太陽の輝きは失われ、星々は道に迷い…」
    ・深海の本当の恐ろしさはベンズ(減圧症。語源はbend=曲げる)にある。
    我々が吸う空気の80%は窒素だ。人体に圧力がかかると、窒素は小さな泡となり、血液や組織に入り込む。
    圧力の変化があまりに急激(ダイバーが速く浮上しすぎた場合のように)だと、
    体内に閉じ込められたその泡が、栓を抜いたばかりのシャンパンさながらに発泡し、毛細血管を詰まらせる。
    細胞から酸素を奪って、地獄の痛みをもたらす。あまりの激痛に体を二つに折り曲げるから、ベンズ。
    高圧の環境を完全に避けること以外に、減圧症を防ぐ術は二つしかない。

    0
    2023年02月17日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    mac

    ネタバレ

    ・「君は、神が事実を知っているとは思わないのか?」
    「思うさ。神は事実を知っている。が、僕の目に映る事実はご存じない」
    ・生命は、化学的にはごく平凡な構造物だ。炭素と水素、酸素と窒素、少々のカルシウム、微量の元素。
    その他ありふれたいくつかの元素を、ほんの少しずつ混ぜ合わせるとできあがる。
    われわれを創る原子たちの非凡なところは、ただ一点、われわれを創っているというその事実にある。
    それこそが、生命の奇跡だと言っていい。
    ・宇宙の果てには決して辿り着けない。まっすぐ外に向かって行っても、出発地点に戻ってきてしまう。
    なぜなら、われわれの想像力が及ばないあり方で宇宙が曲がっているか

    0
    2023年02月17日
  • バビロンの大金持ち

    Posted by ブクログ

    お金を貯めようと思った時のマインドセットにちょうどいいと思う。物語調で分厚くもないから読みやすかった。

    0
    2023年02月04日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ・宇宙は膨張していき、そのあと収縮していく。心臓のように膨張と収縮を繰り返す?
    ・隕石が地球に落ちるときは、前兆はなく一瞬でくる。
    ・地球の生物はあらゆる事から恩恵を受けている
    ・月は年間4cm遠ざかっており、20億年後には月は地球から遠くなりバランスが保てなくなる
    ・地中のマグマが大気を形成している
    ・太陽から数%近ずくと灼熱、離れると冷却して人類は住めない
    ・カンブリア爆発→生物の体制が一気に生まれた
    ・地球の歴史45億年。1日24時間に例えると人類の歴史は1分程度。恐竜は45分。
    ・生命の性質として絶滅は規則正しく発生する。複雑な生物ほど絶滅は早い。
    ・ダーウィンの進化論では、生物が進化

    0
    2021年02月27日
  • 伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

    Posted by ブクログ

    すごい本!
    内容はトレードだが、著者も言っているようにエピローグがすばらしい。
    もちろんタートルズの実際の手法や、パフォーマンスの管理の仕方、心構えなどどの章もすばらしいが、そこも含めてエピローグの「世界をよりよい場所にする」という言葉に感動した。
    改めて自分でもなぜトレーディングをやりたいか考えると、規律を守り、エゴをすて、世界をよくするという思いがすばらしいからだと思う。そうなりたい。

    0
    2020年11月27日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    上巻に続き、科学全般を軽やかに語る手腕はお見事。
    翻訳者が非常に上手いのだろう、と思ったら、案の定解説(HONZの成毛氏)でも指摘されていた。

    唯一気になるのが、図表が無いというところ。
    ただ、図表がなくても本文の読むのに支障がないところが本書のすごさでもあるのだが。

    ところで、結びに出てくる
    『一六八〇年代初頭、ロンドンの喫茶店で天文学者エドモンド・ハレーとその友人の建築家クリストファー・レンと物理学者ロバート・フックが冗談半分にある賭けを行った。』の『賭け』は何だったのだろう。

    0
    2017年03月23日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    科学に興味がない人も是非読んで欲しい。著者が科学畑ではない人なので、知識がない人向けの分かりやすい説明になっている。そして、最初から最後まで好奇心を刺激される発見が満載だ。

    0
    2017年01月11日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    科学に興味がない人も是非読んで欲しい。著者が科学畑ではない人なので、知識がない人向けの分かりやすい説明になっている。そして、最初から最後まで好奇心を刺激される発見が満載だ。

    0
    2017年01月11日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    科学技術史の集大成本。上巻は理科一類。宇宙の誕生から地球の生い立ちまでの歴史と物理化学地学系の技術史がない交ぜになって語られる。単行本の時は厚さ4.5センチあったらしい、大部の著作である。

    0
    2016年08月30日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    締め方がとても良かった。
    後書きで成毛眞が東江一紀の仕事に賞賛を述べているが、この訳者の他の本も手に取りたくなった。
    本書で言及されている書物の多くが未訳あるいは翻訳が絶版になっているのを見て、日本の置かれたお寒い状況も感じた。

    0
    2016年05月31日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今を生きている人は必読だと思います。自分と、生命と、宇宙の関係がそれなりに理解できると思いますよ。
    難解な言葉や概念が出てきます。でも、科学と歴史の旅をする感じで、読み進めていくといいでしょう。
    有名な科学者の人柄やスキャンダル的なことも適度に交えています。
    科学者とは友達になりたくないですね。著名な作家もそうですが、どうも「普通」ではない。奇人、変人ですね。それがまた面白いのですが。

    0
    2016年05月21日
  • 伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

    Posted by ブクログ

    2016年になったので溜め込んだレビューまとめ書き第一弾。

    内容としては「タートル・システム」として有名な、スイングに近い中期システムトレードを扱っています。
    バックテスト等の内容言及もあるため、初心者に近い状態だと読み進めるのにちょっと苦労するかも(私は苦労しました)。

    しかしながら、システムの全容は詳しく解説されており、本書の一番の要点となる「システムをルール通りに遵守することが大切」という点について、タートルメンバーの話を交えながら、十分なボリュームが書かれています。
    投機を考える人は必読の1冊、と言っても過言ではありません。

    0
    2016年01月05日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大作。深海、細菌、生命の誕生、化石、進化論、遺伝子、氷河時代、人類史。よくぞ科学の門外漢がこれだけ多岐にわたるテーマを一つにまとめたものだ。そして、翻訳が読みやすい。読書の娯楽を堪能できた。良書。

    0
    2015年10月20日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    天文学も物理学も化学も地学も…とにかく色んなものがぎゅっと詰まった本。題の大きさ通りです。
    フェルマーの最終定理からScience&history(新潮文庫)に惹かれたのですが、著者は違うもののやっぱり面白いです。(黄色のスピンも素敵です!)訳者もいいな〜と思う所もあり。(冗談をうまーく日本語的に訳している気がする)
    私は何を専攻してるとか、むしろ文理とかもそんなの関係なく何でも面白い所は取り込みたいのでそれぞれおいしい所をかじるにはすごくいいと思います。難しいことは書いてないのでおすすめ。

    0
    2015年07月21日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    上巻は、この地球がどのように出来、どのような中身になっているかについてでした。下巻は生命誕生から私たち人類の祖先が現れるまでについて、現在分かっている範囲について書かれています。分かっていることというよりも、これだけしか分かっていないという衝撃の事実について書かれています。
    資料がいかに少ないか、それを研究するために多くの金がかかり、それに恵まれることの少なさ。そういった障害を乗り越え、情熱的に取り組まれている方々の物語。面白く、一気に読んでしまえる。そして私たちはいかに少しのことしか知っていないことを学ぶことができる。300冊を超える参考文献と(おそらく)退屈で地道な作業を通じてしか知ること

    0
    2015年07月13日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     人類が知っている知恵が短編集のような感じでまとめられた一冊。分野も宇宙論・量子論・地球物理学・進化論・生命科学と、他分野に別れているので飽きずに読み進められ非常に面白かった。さらに、筆者は文系の人間らしいので、かみ砕いて描かれており分かりやすかった。

     宇宙論から始まり、量子論に移り、自然な感じで地球の話に移り、その流れから自然・生命・人間の進化等々の話。

     科学の話を完全に理解できないにしても、科学者一人一人のエピソードや科学の概略は理解できるので、入門書や自分の興味を探す本としては非常に良い一冊だった。これを片手に、もっと難しい科学の世界に足を踏み入れるのもいいのかもしれない。

    0
    2015年07月08日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     人類が知っている知恵が短編集のような感じでまとめられた一冊。分野も宇宙論・量子論・地球物理学・進化論・生命科学と、他分野に別れているので飽きずに読み進められ非常に面白かった。さらに、筆者は文系の人間らしいので、かみ砕いて描かれており分かりやすかった。

     宇宙論から始まり、量子論に移り、自然な感じで地球の話に移り、その流れから自然・生命・人間の進化等々の話。

     科学の話を完全に理解できないにしても、科学者一人一人のエピソードや科学の概略は理解できるので、入門書や自分の興味を探す本としては非常に良い一冊だった。これを片手に、もっと難しい科学の世界に足を踏み入れるのもいいのかもしれない。

    0
    2020年08月22日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    科学者による様々な法則や発見、そして科学者どうしのいがみ合いの歴史。帯にある「137億年→1000ページで!」どうりの本。上巻は、宇宙創世、地球の大きさ、恐竜発見、物理学、プレートテクトニクス、地震、火山、etc.

    0
    2015年07月04日
  • 人類が知っていることすべての短い歴史(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    解説に成毛さんが書いているが、この手の本は翻訳によって読み手の印象が大きく変わってしまう。(自分基準でユーモアがうまく訳されてるなーって思う本は、全体的にとても読みやすい)

    そういった中、本書は言い回しもよくサイエンス本とは思えないスピードで読み通すことができた。

    印象に残ってるのは、ダーウィンが8年かけてフジツボに関する著作を執筆し終えた際のぼやき「わたしはほかの誰よりもフジツボを憎んでいる」。

    0
    2015年06月18日