楡井浩一のレビュー一覧
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ネタバレ
・「私は闇を見た。全てが夢ではない夢を。太陽の輝きは失われ、星々は道に迷い…」
・深海の本当の恐ろしさはベンズ(減圧症。語源はbend=曲げる)にある。
我々が吸う空気の80%は窒素だ。人体に圧力がかかると、窒素は小さな泡となり、血液や組織に入り込む。
圧力の変化があまりに急激(ダイバーが速く浮上しすぎた場合のように)だと、
体内に閉じ込められたその泡が、栓を抜いたばかりのシャンパンさながらに発泡し、毛細血管を詰まらせる。
細胞から酸素を奪って、地獄の痛みをもたらす。あまりの激痛に体を二つに折り曲げるから、ベンズ。
高圧の環境を完全に避けること以外に、減圧症を防ぐ術は二つしかない。 -
ネタバレ
・「君は、神が事実を知っているとは思わないのか?」
「思うさ。神は事実を知っている。が、僕の目に映る事実はご存じない」
・生命は、化学的にはごく平凡な構造物だ。炭素と水素、酸素と窒素、少々のカルシウム、微量の元素。
その他ありふれたいくつかの元素を、ほんの少しずつ混ぜ合わせるとできあがる。
われわれを創る原子たちの非凡なところは、ただ一点、われわれを創っているというその事実にある。
それこそが、生命の奇跡だと言っていい。
・宇宙の果てには決して辿り着けない。まっすぐ外に向かって行っても、出発地点に戻ってきてしまう。
なぜなら、われわれの想像力が及ばないあり方で宇宙が曲がっているか -
Posted by ブクログ
・宇宙は膨張していき、そのあと収縮していく。心臓のように膨張と収縮を繰り返す?
・隕石が地球に落ちるときは、前兆はなく一瞬でくる。
・地球の生物はあらゆる事から恩恵を受けている
・月は年間4cm遠ざかっており、20億年後には月は地球から遠くなりバランスが保てなくなる
・地中のマグマが大気を形成している
・太陽から数%近ずくと灼熱、離れると冷却して人類は住めない
・カンブリア爆発→生物の体制が一気に生まれた
・地球の歴史45億年。1日24時間に例えると人類の歴史は1分程度。恐竜は45分。
・生命の性質として絶滅は規則正しく発生する。複雑な生物ほど絶滅は早い。
・ダーウィンの進化論では、生物が進化 -
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Posted by ブクログ
上巻は、この地球がどのように出来、どのような中身になっているかについてでした。下巻は生命誕生から私たち人類の祖先が現れるまでについて、現在分かっている範囲について書かれています。分かっていることというよりも、これだけしか分かっていないという衝撃の事実について書かれています。
資料がいかに少ないか、それを研究するために多くの金がかかり、それに恵まれることの少なさ。そういった障害を乗り越え、情熱的に取り組まれている方々の物語。面白く、一気に読んでしまえる。そして私たちはいかに少しのことしか知っていないことを学ぶことができる。300冊を超える参考文献と(おそらく)退屈で地道な作業を通じてしか知ること -
Posted by ブクログ
ネタバレ人類が知っている知恵が短編集のような感じでまとめられた一冊。分野も宇宙論・量子論・地球物理学・進化論・生命科学と、他分野に別れているので飽きずに読み進められ非常に面白かった。さらに、筆者は文系の人間らしいので、かみ砕いて描かれており分かりやすかった。
宇宙論から始まり、量子論に移り、自然な感じで地球の話に移り、その流れから自然・生命・人間の進化等々の話。
科学の話を完全に理解できないにしても、科学者一人一人のエピソードや科学の概略は理解できるので、入門書や自分の興味を探す本としては非常に良い一冊だった。これを片手に、もっと難しい科学の世界に足を踏み入れるのもいいのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人類が知っている知恵が短編集のような感じでまとめられた一冊。分野も宇宙論・量子論・地球物理学・進化論・生命科学と、他分野に別れているので飽きずに読み進められ非常に面白かった。さらに、筆者は文系の人間らしいので、かみ砕いて描かれており分かりやすかった。
宇宙論から始まり、量子論に移り、自然な感じで地球の話に移り、その流れから自然・生命・人間の進化等々の話。
科学の話を完全に理解できないにしても、科学者一人一人のエピソードや科学の概略は理解できるので、入門書や自分の興味を探す本としては非常に良い一冊だった。これを片手に、もっと難しい科学の世界に足を踏み入れるのもいいのかもしれない。