チーコのレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
クライたちのくだらない日常かてんこ盛りの短編集。
外で読んで居たら「気持ち悪い」と同僚に注意されるくらい、顔がニヤけていた。とにかく、笑える短編集。
エヴァとクライのクランハウスでの日常は、ほっこりしたし、いや、クライの何もしないダメ人間ぷりが判明したし、駆け出しのころのストグリメンバーたちが、宿屋のベットを一つにくっつけて纏まって寝ていたエピソードはキュンとしたし、リィズとルークがクライに水着姿を見せて「似合う?」と二人で訊く場面にはほっこりした。いや、ルークとクライコンビが好きな私は、ニヤけが止まらなかった。
もっともっとストグリメンバーたち、始まりの足跡のクランのメンバーたちの日常が -
Posted by ブクログ
クライがいい加減すぎて、適当すぎて、流されすぎてヤバい。
飄々とやりたい事をやって、行きたい所に行って、言いたい事を言って、コミュニケーションを取ってるようで、まったく意思疎通が出来ていないままで、まったり過ごすクライ。
働かなくても生きていける、衣食住が全く困らない都市で、クライは食っちゃ寝して、お姫様の話し相手をして、王様に怒られて、王子王女を怒らせて、クラヒたちに迷惑をかけて、でもそんな周りの喧騒なんて全く気が付かずに過ごしている。
それにクライ、王様に人の心が無いのか!と何度も怒鳴られるくらいに、お姫様に対して対応がドライなのだ。
姫が泣いているのを見ているのがツライと言う王様に
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Posted by ブクログ
危機感と責任感が無く、認知能力が低くいと、クライみたいな子が出来上がるのだろうか。
流されるタイプで押しが弱いからなのか、他のレベル8の二人に巻き込まれ、受ける予定のなかったレベル9認定試験を受ける事になったクライ。能力が数値化される国で、あまりにも能力が低い事で敵の網に引っかからず、周りが勝手に自滅して、ニコニコお菓子を食べていたら、王族から権限が与えられる。
誰に対しても物怖じせず、畏まらず、忖度もしない。
全方位に無礼で、全方位に優しい。
ストグリのメンバーは特別なのだろうけれど、全てが均等な価値を持った世界に住んでいるのだろうか、クライくんは。
自分の命に無頓着ではないけど、でも無 -
Posted by ブクログ
状況がわかっていないアホの子が右往左往している。そして、結果、どうにかなってしまった。
これに尽きる。
ルークがとにかく、かっこいい。
最後にちゃんと武勇を見せてくれる。とてつもない意志の力で、闘いに飛び込んでいく。なにが、そこまで彼を追い立てているのだろうか?
そして、ストグリメンバーたちのクライへの絶対の好意と信頼はなんだろう。クライのどこに、その魅力があるのかは、正直よく分からない。
責任感は全く無くて、とにかく仕事をしたがらない。仕事をしてら迷惑になる。まさしく、その通りだからとにかく仕事をしないようにするのは正しい判断なのだろうけど、ならばハンターを引退するなりクランマスターを -
Posted by ブクログ
とてつもない馬鹿がいる
勘違いものなのだから、騒動を起こす主人公が有能であってはならないとは思うし、事態を正しく認識していては、勘違いものにはならないとは思うが、それでも、それでも、クライが馬鹿すぎる。
もはやアホの子だ。
空気を読まない宝具自慢も炸裂し、よくコレで今まで生き残ってこれたな、というか、ストグリはやってこれたなというか、これでよく仲良しでいられるよな、なんて思ってしまった。
ストグリにスターライト、そして魔王軍まで加わって、もうしっちゃかめっちゃかなので、これがどう纏まっていくのかは楽しみだし、幻影を斬りたすぎて石像のまま宝物殿に突撃していったルークも気になる。
クライと -
Posted by ブクログ
面白かった。
帝都でのストグリメンバーたちの、パーティ以外での所属場所が登場して、ハンター以外でも学生したり弟子だったりと、ルークもシトリーもルシアもアンセムも、それぞれ生活しているんだなと、ストグリメンバーたちの生活の一端を垣間見れて、今までのハンターとしてのストグリ以外の顔は読んでいて楽しかった。
呪物が人の手を経る毎に、どんどんと凶悪になっていくお話で、最終的に妹狐が恐ろしいものを帝都に持ち込んで終わったのだけれど、それも『ききかんさん』を驚かせたい、見返してやりたいという思いからの行動なのだから、クライが発端なのだろうなー。
ふらふらストグリメンバーたちにくっついて師匠巡りをしてい -
Posted by ブクログ
クライ、本当に良いところがない。
逃げて、無茶振りして、丸投げして、現実逃避する。
今までと変わらないけれど、巻き込まれる人が多すぎるし、世界滅亡させる気か?無能さで世界を滅ぼすとか、そりゃ
悪役が必死になって最強の宝具を鎮めようとするよ。
優秀な人が集まる以外にも、宝具の扱いが人並み以上だったり、宝具を制御下におくのが上手いとか、そういう才能があったりするんじゃ?と思ったけれど、それさえもなかったのか。
クライってあまりにも憐れだし、害悪すぎるようなきがする。
クライのそっくりさんであるクラヒを、クライが本物って呼んだけど、まあ、うん英雄になるならクラヒさんだろうな。
まったく悪い人じゃ -
Posted by ブクログ
面白かった!
不運てんこ盛りなうえに、クライの無能さが事態を悪化させ、さらにクライの安直にかけた言葉が周囲に混迷をもたらす。
周りに多大なる迷惑をかけながらも、幼馴染たちや、クランのメンバーたちが、クライの不運が巻き起こすトラブルを解決してくれる。
クライと幼馴染たちの友情というか、強い絆を感じたし、クライの欲のなさというか、たくさん死にかけた事で麻痺しているものが、ちょっと怖いというか、
『危機感さん』
なんて呼ばれていたが、危機感が無いという表現で良いのか?と首をかしげたくなるような振る舞いだった。
圧倒的な力量差のある神を前にしても、
まあ、怖いけれど
ぐらいで済んでしまう。 -
Posted by ブクログ
嘆きの亡霊メンバーの幼馴染組が全員集合。
ハチャメチャで、仲が良くて、彼らが生きてきた人生の時間のほとんどを、共に過ごして来たことが分かるような気安さと愛情、友情といった様々な情が溢れていて、嘆きの亡霊は、クライが引退しても大丈夫とはとても思えない関係性を垣間見た気がした。
クライの悪運というか、奇縁というか、それはとんでもなく周りに被害を及ぼすけれども、それを乗り越える事ができれば、とてつもない成長をもたらしてくれる。普通なら、命を失うか、良くて心が折れるかのどちらかだろうに。
それでも、あと一歩の所でギリギリ生還でとどまれるのは、クライが天賦の才を持つ者を引き寄せる縁の持ち主だからだろ -
Posted by ブクログ
僕がいなければ幼馴染たちは『正しく』強くなれた
才能あるパーティの中に足手まといがいることで、死が近くなる、取れる手段が少なくなる。そんな中で『大切な幼馴染』を失いたくない幼馴染たちは急速に、なりふり構わず、尋常ならざる強さを身に着けなければならなかった。
その歪さをクライは、身にしみてわかっているのだろうな。ただ、そこに悲観は無いのだけれど、負い目がある。
歪だろうと、強かろうと、弱かろうと、倫理観ぶっ壊れだろうと、クライにとって嘆きの亡霊たちは、『大切な幼馴染』で、故郷でハンターの夢を語った少年少女のままなのだな。
だから、一般人の思考を持ったまま、異常な経験則だけを受け入れた歪なクラ -
Posted by ブクログ
クライは自分でちゃんと能はないし、能力もないことはわかっていて、自分の指示や采配も、ちゃんと下策であり無策の暴挙だという自覚もある。
なのに、言葉足らずの部分を、優秀な周りの友人や幼馴染や部下たちだ深読みして、帳尻があってしまう。そればかりか、引きの強さが功を奏しているのか、悪さをしているのか、結果は上々、クライの策で大団円に至ったような結末に落ち着いてしまう。
最良の結末に至った事を、本人だけがわかっていない。
自分の至らなさを再認識し、無能さに打ちひしがれ、床を転がり、エヴァに愚痴った後に、復活する。
仲間から十桁の借金。
妹の口座から勝手に金を使う。
自分で全く稼げないので金が無い、 -
Posted by ブクログ
怖い!
思いが正確に伝わらないのって、こんなに怖いのか!
クライがいい加減に流すのが前巻では、クライのマイナス要素に思えていたけど、真面目に真摯に対応していたら、幼馴染たちと一緒に居られないだろうな。
倫理観ぶっ壊れた人たちの、最後の良心?なのだろうか、クライって。
いや、道化なのだろう。
ここまで、言葉を曲解されて真意も本音も友や仲間に全く伝わらないクライが可哀想になってきた。
クライにとって幼馴染たちは大切で、幼馴染たちにとってもクライは大切なのは救いなんだろうな。
健全な関係かどうかはわからない。
いや、クライと幼馴染の関係が、幼馴染やクランの仲間たちの生活を狂わせてしまっているよう -
Posted by ブクログ
主人公本人だけが自身を弱いと思っている勘違いではなくて、本当に主人公は自覚通りに弱いのに、周りが勘違いと深読み、主人公の話を素直に聞かない事に端を発する勘違いで、主人公のクライが最強に祀り上げられていく⋯という事なのか?
ティーがあまりにも献身的だし、副マスターの優秀さはクランに無くてはならないものだ。でも、それらに対して、クライはちゃんと報いているのかといえば、そうは見えなくて、適当に聞き流し、受け流し、問題を周りに丸投げして、多大な迷惑をかけている。
で、迷惑をかけられた人たちがクライから貰えるのは、誠意のない保身からの謝罪か土下座だけ。
うーん、主人公の魅力がわからん。
勘違いものなの -
Posted by ブクログ
一般の小説とラノベの違いを考察してみた。
一般小説には「現実」があり、ラノベには「理想」があるように思われる。一般小説はミステリーでも恋愛小説でもファンタジーでも、教訓や道理、常識など現実が必ず含まれている。ラノベは能力や好感度など非常識に獲得し、「転スラ」や「月が導く」のように種族の違いを超えた理想の国造りが展開される。こうなりたいという理想が柱になっている。
「嘆きの亡霊」も、なんにも考えないで適当にくだした判断が、全て他人から評価されるという、ある意味もっとも理想的な生き方だ。
今回はシトリーの活躍の巻。相変わらずクライはクライマックスで大活躍。(何もしていないが)