あらすじ
色々あった武帝祭を無事(?)乗り切って帝都へ帰還したクライを待っていたのは、
行方不明になっていた《嘆きの亡霊》6人目のメンバーである《放浪(ロスト)》エリザ・ベックからのお土産である謎の剣型宝具と、
ルークの師匠《剣聖》ソーン・ロウウェルからの呼び出し(+α)であった。
ルークの素行について苦情を言う気満々の《剣聖》の機嫌を取るため、これ幸いと謎の剣型宝具を贈ることにしたクライ。
それが恐ろしい事態を呼び起こすとも知らずに……。
今、一番ノッてる勘違いファンタジー、待望の最新刊登場!
感情タグBEST3
日常回?
ドタバタした日常回?という感じ
そして次への助走回
嘆きの亡霊たちにピントが合わさっていて、面白かった。
面白かった
クライの不運っぷりと脳天気さが相変わらずすぎて面白かった。
それに巻き込まれる周囲の苦労もこれからさらに大きくなっていくのが楽しみ
Posted by ブクログ
面白かった。
帝都でのストグリメンバーたちの、パーティ以外での所属場所が登場して、ハンター以外でも学生したり弟子だったりと、ルークもシトリーもルシアもアンセムも、それぞれ生活しているんだなと、ストグリメンバーたちの生活の一端を垣間見れて、今までのハンターとしてのストグリ以外の顔は読んでいて楽しかった。
呪物が人の手を経る毎に、どんどんと凶悪になっていくお話で、最終的に妹狐が恐ろしいものを帝都に持ち込んで終わったのだけれど、それも『ききかんさん』を驚かせたい、見返してやりたいという思いからの行動なのだから、クライが発端なのだろうなー。
ふらふらストグリメンバーたちにくっついて師匠巡りをしているだけで、大変な目にはあっていない今回のクライだけれど、次巻がかなり不穏な気がして、はらはらしている。
いつも通りに、クライは状況を理解出来ないままで、うんうん頷いているうちに、優秀なハンターたちによって事態が勝手に加速して、収まるべきところに収まって終わるんだろうけど、このままクライは無傷で、なにもしないまま、世の中を渡っていくのかな?
奮起するところを見たい気もするけど、それはもうクライじゃないのかな?
そして、ふと気になったのだが、
クライって怒らないよな
クライって人を恨まないよな
なんて思った。敵であっても怒りを向けたり、憎んだり、恨んだりしていない。迷い宿に置き去りにされた二人の裏切り者に対しても、恨みとか怒りの感情を向けてない。妹狐や兄狐たちに対しても、命を取ろうとしたというのに、友人のような接し方をしている。
相手を否定したり、恨んだり、憎んだり、そういう感情がないのか?幼馴染たちに対する嫉妬も無いみたいだし、自身に才能がないからといって、他の才能のある人たちを羨んだりもしない。
凄く無欲な人なのか、感情の起伏が平坦なのか、クライの特異点てここのような気がする。
さて、次巻も楽しみ。