あらすじ
世界樹の麓に顕現したレベル10級宝物殿【源神殿】を攻略し、伝説の精霊人の国ユグドラを救ったクライ。石化していたルークも元通り、さらに頼まれていた探索者協会ユグドラ支部設立の件も了承を得たということで仲間達と別れ一足早く帝都へ帰還したクライを、新たな波乱(ガークさん&フランツさん)が待ち受ける――!?
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Posted by ブクログ
ユグドラに続いて高度物理文明の移動要塞コードへの侵入という難易度マックスのミッション。しかも、レベル9の試験であり、尚且つリィズたちパーティーメンバーの参加がない状況。なのに意図しない中、全てが上手く進んでいく。嘆きの悪霊との再会も果たし、いよいよ高度物理文明の世直しに。
レベル9編
あれよあれよと流れでレベル9試験に臨み、何もしてないのに、上手くいきそうな流れが相変わらず。
レベル9になるのか?
Posted by ブクログ
危機感と責任感が無く、認知能力が低くいと、クライみたいな子が出来上がるのだろうか。
流されるタイプで押しが弱いからなのか、他のレベル8の二人に巻き込まれ、受ける予定のなかったレベル9認定試験を受ける事になったクライ。能力が数値化される国で、あまりにも能力が低い事で敵の網に引っかからず、周りが勝手に自滅して、ニコニコお菓子を食べていたら、王族から権限が与えられる。
誰に対しても物怖じせず、畏まらず、忖度もしない。
全方位に無礼で、全方位に優しい。
ストグリのメンバーは特別なのだろうけれど、全てが均等な価値を持った世界に住んでいるのだろうか、クライくんは。
自分の命に無頓着ではないけど、でも無頓着のようにも見える。頑張って駄目なら仕方がない。その頑張りも、自身の無能さを自覚しているから、まあ、上手くいかないだろうと達観している。
なにが起きているか分かっていないから、呆然としているだけで、泰然としているわけではないのだけど、でも、達観と諦念が混じった独特の姿勢でいるのではないかな?
俗世の欲みたいなものが、クライにはあまり見えないのだけど。
宝具コレクターとしての欲望は、オークションの時に見たけれど、人としての感情の起伏とか、欲望の揺れなんかが見えてこないのだよな。
クライがイマイチ掴みきれない。
この子、恋愛とかするのかな?誰か一人の特別を作るのかな?
幼馴染、友達、クランメンバー、ハンター関連の人といったカテゴリー分けされた人たちをまるっと『大切』とおもう事はあっても、友達のなかでも特別な人、幼馴染の中でも特別な一人、といった存在を作れなさそうだな。