カート・ヴォネガット・ジュニアのレビュー一覧

  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    この作家は、中学か高校ぐらいに「チャンピオンの朝食」を読んで以来だ。1965年に書かれた小説。進歩主義が本当に進歩的と思われていた時代の古臭さもあるが、最後のキルゴア・トラウトの述懐「人間を人間だから大切にする」には、現代にこそ通ずるものがある。

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    2018年11月05日
  • プレイヤー・ピアノ

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    舞台は第三次世界大戦後のアメリカ。大半の人々はテクノロジーに仕事を奪われ、少数のengineers & managersが富を得る形へと変わっていっていた。そんな物語の主人公は、東海岸に位置する架空の都市、Iliumの大企業Ilium Worksのマネージャー、 Paul Proteus。妻、Anitaと何1つ不自由のない暮らしを送っていた。しかし橋を渡ればそこに住むのは仕事もなく、社会から見放された大勢の人々。明らかな格差と人間の存在意義を問う姿勢が皮肉にも今の世界と通用する。

    Vonnegutのデビュー作でもあり、のちの作品の原点とも言える。物語は定番のディストピアを題材としていて割と単調。しかし共感できる部分はたくさんある。SF好きには読んで欲しい一冊。

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    2016年08月08日
  • 母なる夜

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    名作だがこれは自伝である
    表紙   7点和田 誠
    展開   6点1961年著作
    文章   6点
    内容 600点
    合計 619点

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    2016年02月26日
  • チャンピオンたちの朝食

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    ネタバレ

    横道に逸れまくる話、文章の一部として組み込まれた挿絵、話の中にまで登場する作者

    こういったユニークな要素を織り交ぜながら、(ブラック)ユーモアたっぷりの語り口で2人の中年男性に関する物語が綴られていきます。

    独特の世界観に慣れてからは、物語に引き込まれてすごく面白かったです。ただ、ラストが少し腑に落ちませんでした。

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    2015年10月06日
  • スローターハウス5

    Posted by 読むコレ

    ドレスデン爆撃を経験した著者の半自伝的小説との事ですが、その意図に気付くまでは苦しめられました。
    痙攣的時間旅行者なる男の物語で、過去未来を往来しつつ戦争捕虜や宇宙人の誘拐という体験を語るのですが、読み始めは混乱するばかり。
    しかし次第に、辛い体験も「そういうものだ」と多くを語らない様子や、宇宙人視点より戦争を鳥瞰する様子から却って著者の受けた衝撃が伝わって来る様で、徐々に引き込まれる事に。
    SF要素もありふれた戦争体験記で済まさぬという作者の執念を表現する要素という所か。
    勿論初めて味わう読書経験。
    世界は広い。

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    2014年06月01日
  • チャンピオンたちの朝食

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    花粉症のため通勤時にはマスクが欠かせない。うっとおしいことこの上ないが、本書を読みながらついにやけてしまう顔を隠すのには大変便利。
    いつもの人たちがいつものようにわけわからない動きを見せて、今回もまともな感想は書けないけれど、やっぱりまたヴォネガットを読むだろう。

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    2014年02月23日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

    Posted by ブクログ

    周りからキ○ガイ扱いされている,富豪のエリオット・ローズウォーターさんがとある街で貧民相手にお金を上げたり相談に乗ったりするお話。
    とにかくエリオットさんの人情熱い描写がお見事。海外文学で人情ものってあまり翻訳されてない気がしますね。
    周囲からの評判を絶大なものとしていくエリオットさんを見ることは自己啓発本さながらな感じがします。
    なかなかの長編ですが,ラストは小気味よく終わります。ライトな作品ではないですが,途中で積むのはもったいない。

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    2013年06月16日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

    Posted by ブクログ

    この手の小説ってあまり読む機会がなくて、ということはあまり好きではなくて、まあ正直言って本書もそんなに面白いとは思わなかった。
    でも中盤の電話での会話の描写とか、終盤に群像が一つになっていく過程とか、小説としては実によくできているとは思う。

    最後の方にあったトラウトの言葉
    「いかにして役立たずの人間を愛するか?」
    これはたぶんこの小説のテーマだろうし、実は僕の人生のテーマでもある。読後感は爽やかで良し。

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    2012年11月25日
  • チャンピオンたちの朝食

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    挿絵入り奇作

     ヴォネガット作品の定番キャラクターSF作家キルゴア・トラウトを軸に、富豪(?)の主人公が発狂するまでを描く。

     いたるところで発狂している文面、作者自身の挿絵、時間軸が交錯するストーリーといかにもヴォネガット・タッチ。初めて読むととまどうだろうな。

     メインストーリーよりも、むしろ作中の挿話として扱われるトラウトの(もちろんヴォネガットの)SF小話が圧倒的に楽しい。


     何度かヴォネガット作品を読んでいるので、この辺で主な作品の順番を整理しておきたい。斜字は既読、太字は今後の予定、赤字はお勧めである。

    プレイヤー・ピアノ(1952)
    タイタンの妖女(1959)
    猫のゆりかご(1963)
    モンキー・ハウスへようこそ(1968)
    ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (1965)
    スローターハウス5 (1969)
    チャンピオンたちの朝食(1973)
    スラップスティック : または、もう孤独じゃない! (1976)
    ジェイルバード(1979)
    ガラパゴスの箱船(1985)
    青ひげ(1987)
    ホーカス・ポーカス(1990)
    タイムクエイク(1997)

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    2011年09月16日