カート・ヴォネガット・ジュニアのレビュー一覧

  • スローターハウス5

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    ヴォネガットの半自伝的名作。
    ありとあらゆる理不尽を「そういうものだ」と一言で言い表すセンスに脱帽。
    戦争を肌で体験している人にしか描けない境地。

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    2024年01月04日
  • スローターハウス5

    ネタバレ 購入済み

    過去と今

    カート・ヴォネガットは自身が体験したドレスデン爆撃をもとに、この小説を執筆したらしい。
    自身で体験されたことあって、表現は、生々しく、そして、ユーモアに書かれている。

    ただし、物語として見ると、少し味気ないのかなと思う。
    同じ作者の作品のタイタンの妖女の方が、ストーリーとしては好きだ。
    場面がコロコロ変わるのだけど、そこまで印象が残るような、物事は起きないから、多分味気ないと感じたのだと思う。

    トラルファマドール星人は4次元の目を持っていて、時間を自由に行き来することができるという。
    だから彼らは宇宙の終わりも知ってるし始まりも知っているそう。
    主人公も、作品中人生の時間の枠で、様々な瞬間

    #感動する

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    2023年07月23日
  • タイタンの妖女

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    ネタバレ

    この世の原理はカルヴァンの予定説的摂動()であり、然もその予定は神ならざる力に拠りもたらされる!みたいな。

    予定説のヨの字も出てこないんですけど、これは予定説です。

    唯一、作中のハーメルンの笛吹き男的登場人物のモデルがF・ルーズヴェルトてのが気に入らなかったけど、面白かった!

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    2025年10月26日
  • スローターハウス5

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    人間の自由意志を否定したくなるほどの大量の死をもたらす戦争をトラルファマドール星人式の世界認識で追体験する。彼ら曰く全ては同時に存在しており、死は一時的なものなのである。

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    2022年11月12日
  • スローターハウス5

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    ネタバレ

    SFというより本気の戦争小説でした。
    翻訳なので実際の文章はわからないけど、ただ少なくともこの文章は読みやすくて良かったです。さりげなく散りばめられた目を引く文章の数々。ヴォネガットの場合は、美しいとか迫力がある系よりも含蓄に富んだ文章で、言葉のゆるい空気以上に直接的に語りかけてくる。異星人、時間跳躍、第三者視点(人称)。体裁だけ見たら特殊でいざ思い起こすと複雑多岐に渡る内容なのに、それを簡潔に読ませようとする作者の力量が凄い。現実の物事を語る上で非現実の目が巧く作用しておりSFだから伝わるモノもあることを思い知らされた。加えて全体的にブラックユーモアのある文体が悲壮感を増します。

    主人公の

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    2021年10月02日
  • 母なる夜

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    アメリカのスパイとしてナチスドイツに仕えた男が、戦中・戦後の出来事について綴った手記という形をとっている。一人称でありながら、心情はとてもドライに描かれる。ハードボイルド的といっても良いかもしれない。彼はユダヤ人迫害の正当性など何一つ信じていないのに——彼自身が言うところの分裂症的に——表向きは完璧にナチスの手助けを続ける。生き延びるために罪を背負わざるを得ない、このような人物を一体どう捉えればよいのだろう。どこまでも辛い物語だが語り方には優しいまなざしが感じられ、そのギャップが強く印象に残る作品だった。

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    2021年04月04日
  • 母なる夜

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    ネタバレ

    人生において自分が何の役なのか、自分の役は善悪どちらなのか、自分を見つめる周りの目にはどう映るのか、それを知らないまま生きることも幸せな人生の一つの答えなんじゃないかなと思う。 それを知り、生きる意味や目標を追求することは普遍のテーマだけど、その達成は同時に失う事も所有することとなり、誰もが小さなレシと同じ結末を迎えることになると思うから。

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    2019年10月23日
  • 母なる夜

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    なぜ人はこうも寂しいものなのかという事をつくづく感じるばかり。畳み掛けるユーモアの効いた皮肉にズキズキ心が痛む。

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    2017年10月24日
  • プレイヤー・ピアノ

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    ネタバレ

    1952年に書かれた近未来小説。
    現代を言い当てているようなところだとか、
    現代からつながっていく近未来を感じさせるところもあります。
    全体としてはレトロな未来ですけどね。
    たとえば、個人のもつIDカードがパンチカードだったりする古さがあるし、
    半導体はでてこなくて、真空管がでてきます。

    駒を動かす盤ゲーム(チェスみたいなものかな?)
    で人間を負かすための機械がつくられたり、
    機械に仕事をとってかわられてリストラされたり、
    格差のある階級社会になっていたり、
    21世紀を予見している(洞察している)ところがでてくる。
    内容そのものもとてもおもしろいです。

    また、
    AとBという対立があって、

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    2016年05月12日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    これはSFでなないが、ヴォネガットらしい秀作   
    表紙   7点和田 誠
    展開   7点1965年著作
    文章   7点
    内容 740点
    合計 761点

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    2015年04月01日
  • 母なる夜

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    自分の生き方を持っているからこそ、何も考えていない者を嘲笑う様子が考えさせられる。この作者はユーモアに関しては誰にも負けない物を持っているように思う。この作品では、終わり方が無情であるということもあり、深く印象に残って消えない。

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    2015年02月17日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    お金が支配する近代アメリカにおいて、ユートピアを作ろうとした男の物語。
    人生で最高の一冊のひとつとなった。

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    2013年07月02日
  • 母なる夜

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    いやー!面白い
    ヴォネガットお得意のナンセンスな超展開でしょって思いながらも
    各展開ごとにいちいちわくわくしてしまった
    妻との再会では思わず泣いた・・・ それなのに!笑
    正直何も考えないで読んでもこれだけ面白い本はなかなか無い

    本当にストーリーだけでも最高の本ですが、メッセージもしっかりあります
    正義とか善意とか誠実さとかそいいったものの脆弱性
    生きるということ それと戦争

    こんなただ面白いだけの本なのに考えさせられることも多く、
    ただものじゃありませんカートヴォネガット
    彼の著作を全部読みたいと思いました

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    2012年12月30日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    平安時代の美人は今ならちっとも美人じゃないだろう。
    人間は実は努力なんかじゃどうにもならないくらい、ちょっとした現実のランダム関数で恵まれて生まれたり、恵まれなかったりする。
    これは金持ちに生まれてしまったばかりに世の不条理に気づいてしまい思い悩む男の物語。
    誰かを愛することは同時にその人以外を視界から外すことでもある。
    自分たちだけ幸せになるのはおかしいと主人公は考える。
    万人の幸せを望む。
    じゃあ、万人を愛すればいいのか。
    そうかもしれない、でもそれは彼を幸せに導いてくれたのだろうか。

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    2012年10月14日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    大富豪でありながら慈善事業に大金を注ぎ込み財産をすり減らす男の物語。ヴォガネットらしい愛と皮肉とユーモアに満ちた独特の語り口が、読後に小さな引っ掛かりを残す

    これなんか、すごいいろいろ考えさせられた気がするんだけど…
    詳細に思い出せない(‐‐;
    もう一度読みたいと思います!

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    2012年09月17日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    たとえヴォネガットの作品が砂糖の錠剤ににがいコーティングを施しているだけのようなものだとしても、私は彼の作品が大好きだ。読み始めると
    どんなに抑えても感傷的なきもちになってしまう。ギャグっぽくコミカルに書かれているところもあるが私は全然笑えなくてむしろ悲しい気持ちになってしまう。SFを数行でまとめるというアイディアも素晴らしいし、聖書に対する解釈や現代社会の問題点にヴォネガット独自の視点があるし、なにより登場人物達のドストエフスキー的な胸中の吐露が胸に迫る。泣いた。

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    2012年07月14日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    読んでいて、どうすればいいのかわからなくなって、馬鹿みたいにぼろぼろぼろぼろ泣いてしまった。
    ヴォネガットの作品はこれが初読だが、読む前からからそうなる予感はしていた。きっと泣いてしまうし、きっと辛いだろうと。その通りだった。

    「カート・ヴォネガット・ジュニアの『ローズウォーターさん~』は、この作家が世界に宛てた、一番新しい、一冊の怒りのラブ・レターである」(ジュディス・メディル)

    怒りのラブ・レター。まさしく。
    これは愛についての物語である。そして金についての物語である。
    一人の男が限りない愛と、限りなく限りないくらいの金を、その身に背負って、生きる話である。

    誰を救えばいいのか、とい

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    2012年05月06日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    *えり*

    富と愛をひとびとに分け与えようとする、とある大富豪と、
    彼を取り巻く人々の物語。


    ローズウォーターさんに助けを求める人々は、
    多くが金銭を求める人々ですが、
    中にはほんのささやかな愛情だけを求めている人もいます。
    ローズウォーターさんはその全てに応えようとします。
    彼に何が起こってそのような行動をとるに至ったのか?
    また、彼の行動によって、周囲に何が起こったのか?
    「無償の愛」は、限りない困難に満ちています。
    果たしてそれは実現可能なのか?実現するには、一体何が必要なのか?


    「人間を人間だから大切にする」ということは、シンプルですが気付きにくい事です。
    笑いと悲しみと真実が

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    2012年04月16日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    僕の書評を読む人は、僕のことを心配せずにはいられないでしょうねローズウォーターさん。「こんなに五つ星を連発する人間はきっと酒に溺れている人間だ」そんな風に考えるんでしょうよ!‥なんて、思わずローズウォーターさんに電話したくなりました。自分のように感化され易い人間にとって、アメリカ人的でタフな会話や皮肉はすごく危険ですが、大好物でもありますw。

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    2012年03月26日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    ネタバレ


    「俺は神様に一度きいてみたいと思ってるんだ。この下界じゃとうとうわからずじまいだったことを」
    「というと、どんなこと?」
    そうたずねながら、ホステスは彼の体をベルトで固定する。
    「いったいぜんたい、人間はなんのためにいるんだろう?」

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    「() ちょっと耳の痛いことを言わせてもらいましょう。お気に入ろうが入るまいが、ずばりこうです―あなたの財産は、あなたの目から見たご自分と、他人の目から見たあなたに関する、最も重要でかつ唯一の決定的要素である、ということ。金を持っているか

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    2012年03月25日