カート・ヴォネガット・ジュニアのレビュー一覧

  • タイタンの妖女

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    久しぶりにSF読もうと思って読んだ。
    岡田斗司夫のオススメ作品だったが、最高だった。(芸人の太田さんも好きらしい)


    ストーリーは、時間等曲率漏斗っていう宇宙上にある謎の物体に1人の男と犬が突っ込んでしまうところから始まる。

    その中に入ったものは、時間と空間を超越するらしい。

    とんでも設定だが、ロマンがある。
    そしてその後のストーリーも、マジで予測不能だが、常にワクワクさせてくれる。

    そしてドラマチックで、悲劇的だが、どこか可笑しさがある。

    悲劇であり喜劇
    と何処かにあったが、正にその通りである。
    ああ、面白かった。

    またSF読もう。

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    2026年03月03日
  • スローターハウス5

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    テッド・チャンの「あなたの人生の物語」を元にした映画「メッセージ」のヘプタポッドを思い出しながら読みました。

    時間を、線形ではなく全体として一望するという感覚は、決定論や運命論的で自由意思の無い冷酷なイメージもありますが、この小説では一枚のペルシア絨毯の模様を、繰り返し愛おしく撫でる様な優しさを感じました。

    この小説はSFなのか、妄想か、後遺症か。
    過去、現在、未来様々な出来事を断片的につないだ
    ユーモラスな雰囲気とコミカルさの奥に、そう書かざるを得なかった悲惨さと、嘘をつかない為に虚実織り交ぜて書かれた真摯さを強く感じました。

    戦争や自然災害、病気、別離などの困難に直面した際に感じる「

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    2026年02月25日
  • タイタンの妖女

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    おれたちはそれだけ長いあいだかかってやっと気づいたんだよ。人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ、と。

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    2026年02月21日
  • スローターハウス5

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    今日は平和だ。ほかの日には、きみが見たり読んだりした戦争に負けないくらいおそろしい戦争がある。それをどうこうすることは、われわれにはできない。ただ見ないようにするだけだ。無視するのだ。楽しい瞬間をながめながら、われわれは永遠をついやす──ちょうど今日のこの動物園のように。これをすてきな瞬間だと思わないかね?

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    2026年02月16日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    前から読みたかった一冊。この度めでたく復刊ということで、やっと手にすることができました。
    この社会において人間を人間として扱うことがいかに難しいことであるか。そして救いの手を差し伸べる者が一人でも残っていさえすれば、この世界は必ず良くなっていくはずというヴォネガットの祈りと願いを感じました。

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    2026年02月07日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    ネタバレ

    社会からキじるし扱いされても、滑稽でも、
    「目の前の人に対して、ちょっとだけ優しくある」ことをやめなかったエリオットが愛おしい。
    最初は入り込みにくかったけど、どんどん引き込まれていって心を掴まれました。特別な1冊になりました。

    ラストのトラウトの言葉が全てを凝縮させていて泣きそうになった。

    そして「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」というタイトルは、作中でエリオットではなくフレッドに向けられたセリフだった。
    フレッドの存在についても、すごく考えてしまう。

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    2026年01月30日
  • スローターハウス5

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    第二次世界大戦時に著者本人が体験した出来事をSFを交えながら半フィクション小説として書いた作品。コミカルでユーモアなストーリーの中でも戦争は非常に冷たく、そして自分が死ぬとも思わず淡々と命を落としていく登場人物達が戦争の持つ暴力性をより際立たせている。

    「思うんだがね、あんたたちはそろそろ、すてきな新しい嘘をたくさんこしらえなきゃいけないんじゃないか。でないと、みんなは生きていくのがいやんなっちまうぜ」

    というセリフこそがヴォネガットが小説を執筆する大きな力になっているのだろう。

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    2026年01月21日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    『猫のゆりかご』の2年後の作品。どこか風味が似ている。ウィットとユーモアたっぷり、実によくできている。
    エリオット・ローズウォーター。大富豪、ヒューマニスト、慈善家、インテリで、歴史好き、そして酒好き。そのハチャメチャな生き方。箴言もたくさんある。一番気に入ったのはこれ。「けちけちするな。親切であれ。芸術と科学は無視してもいい。どちらもだれのためにもならないからだ。」
    エリオットの好きなSF作家はキルゴア・トラウト。66歳、現役の倉庫係。87冊のペイパーバックを出しているものの、ほぼ無名。代表作は『2BRO2B』、ツービーアーノーツービー。数ページ出てくるだけなのに、強い印象を残す。

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    2026年01月07日
  • スローターハウス5

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    ネタバレ

     『スローターハウス・ファイブ』、または『子供十字軍』として知られる本作は、村上春樹が多大な影響を受けたことで知られるカート・ヴォネガット・ジュニアの代表作だということで手に取った。

     はじめは「スローターハウス」を文字どおり「虐殺の館」と解釈し、大衆性の強いSFホラーを想像していだが、実際には、SF的装置を用いて、諧謔的に、しかし現実的に、戦争における人の死という主題を鮮明に浮かび上がらせていく作品だった。

     主人公ビリー・ピルグリムは時系列に反して時空間を行き来するため、場面ごとの関連性は薄いように感じられるが、その脈絡の無さが、本作の主題を考えるうえでの中立的な視点を与えてくれている

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    2026年01月22日
  • タイタンの妖女

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    いままで出会った中でいちばん、なんというか判断に困る物語だった。
    ユーモラスなのか哀しいのか、感動的なのか単なるドタバタ劇なのか。教訓めいた説話のようでもあり、そのじつ何の意味も読み取れないほど難解だった気もする。
    運命と自由意思、そういったものは確かにテーマの一つではあるのだろうが、それだけでこの物語全てを片付けることは到底できない。

    ただ確実なのは、他のどんな物語よりも奇想天外で荒唐無稽だったこと。陳腐な表現だがオンリーワン、そうとしか言い表せそうにない。

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    2025年10月02日
  • タイタンの妖女

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    これまで読んできた本の中でもトップクラスで難解だった。
    『この世界は全て何者かに決定づけられているのか?それらの運命から自由な意思は存在しないのか?』というのが本作のテーマ。本作には、その絶対的な力を持つ男ラムファードが登場するが、彼は主人公コンスタントの行く末を最後まで言い当てることはできなかった。
    この事から、作者自身も、本作のテーマに明確な答えは持っていなかったんじゃないかな。コンスタントには救いもなく不遇だったけど、最期に報われてよかったと思う。

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    2025年08月27日
  • スローターハウス5

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    随分前になるけど、これ読んだあと、東欧あたりを旅したときに、ドレスデンを訪れた。とても美しい街だった。教会の戦争を伝える傷跡なども見学したなぁ。

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    2025年04月20日
  • タイタンの妖女

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    太田光が人生でいちばん大事な本として紹介しており興味を持った。
    はじめに主人公がこれからたどる道筋を提示されるが、どのようにそれが達成されるのか全く予想がつかず、とても面白かった。
    自由意志に関するニヒリズム的な解答から、人類の歴史の隠された真実まで描く大きな規模のSFだが、等身大の人間のおかしみを通して語られるため、とても読みやすかった。

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    2025年04月02日
  • スローターハウス5

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    ごく稀に、ほんとうに元気…というよりも逆に追い込まれているのか、いまここに生きていることを実感するために、どう生きるか考えるために、生きること、死ぬことを描いた小説を、無性に読みたくなるときがある。(とても傲慢な感覚なので、言葉にするのがとても難しいです。ご不快に思われたら申し訳ありません。)

    タイトルと、そのタイトルの由縁、戦争、捕虜、ドレスデン大空襲、それを描いたSF小説。

    あらすじを読んで、このテーマがどう絡み合うのかがずっと疑問だった。ずっと読んでみたかったけれど、読むとくらってしまう性分なので怖気付いて敬遠していた。でもふと、読みたくなって手に取った。

    戦争がはじまったとき、あ

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    2025年04月03日
  • タイタンの妖女

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    はじめてのSF小説でしたが、楽しく読めたと思います。わからないことがあってもそのまま読み続けたら、どんどん繋がっていってさらに読みたい気持ちがあふれていきました!

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    2025年03月12日
  • スローターハウス5

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    ビリー・ピルグリムは検眼医
    彼はけいれん的時間旅行者で、つぎの行先をみずからコントロールする力はない。したがって旅は必ずしも楽しいものではない。人生のどの場面をつぎに演じることになるかわからないので、いつも場おくれの状態におかれている、と彼はいう。

    そんなビリーはトラルファマドール星人に拐われ、トラルファマドール星で動物園に入ることになる。

    そして人生のなかばを過ぎるころ、トラルファマドール星人から助言を受けた。「幸福な瞬間だけに心を集中し、不幸な瞬間は無視するように、美しいものだけを見つめて過すように、永劫は決して過ぎ去りはしないのだから」と。

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    2025年02月04日
  • タイタンの妖女

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    ネタバレ

    私では理解できないところが多かったので、YouTubeやWebサイトで不明点を補完しつつ理解を進めました

    他者からの解説を見て、継ぎ接ぎですが、理解を進めた上で、思ったことを書き留めたいと思います

    このお話は作者であるカート・ヴォネガットについて知る必要があると感じました

    作者の伝えたかった事は、要約すると

    「地球人の行動は全て決められており、トラルファマドール人の大したことのない出来事のために利用されていた
    だが、自分自身の身近で起こった出来事や身近な人の存在は、自分の人生において大切であり、大きな意味があるという事」

    ではないかと想像されます
    マラカイの人間関係から考慮すると、そ

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    2025年01月06日
  • スローターハウス5

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    決してわかりやすい物語ではないのだけど、まるで水を飲むようにスーッと入ってくる。そんな文章だった。
    トラルファマドール星人の時間感覚を受け入れられる人はスーッと読めると思う。
    その時間感覚ゆえの世界の捉え方、「そういうものだ」と全てを一時的なものとして受け流していく生き方は、地球人の感覚からすれば投げやりにも見える。
    それでも、数えきれない不条理が、トラルファマドール星人のフィルター(ビリーは地球人だけど)を通して語られることで、一種の癒しを得た気がした。

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    2024年11月18日
  • チャンピオンたちの朝食

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    先月読んだ、『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』のヴォネガット・ジュニアの小説。
    当時のアメリカに対する風刺がおもしろい。
    クェンティン・タランティーノや筒井康隆に通じる。

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    2024年10月23日
  • タイタンの妖女

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    ネタバレ

    壮大な時間軸で語られる物語。
    どんな苦難に見舞われても何処か優しさを感じる文体。
    ヴォネガットの魅力に思わず引き寄せられてしまう。

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    2024年07月26日