こまつあやこのレビュー一覧
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ネタバレ中二の九月、マレーシアから帰国した花岡沙弥は、三年生の風変わりな先輩に目をつけられる。督促女王と呼ばれるその人は、沙弥を「ギンコウ」に連れ出した。
ほのかな恋心、友達、人間関係に悩む沙弥の前に現れた先輩は、沙弥を歌詠み、言葉の世界へと誘う。
2017年講談社児童文学新人賞受賞作
2019年度中学入試最多出題作
中学入試最多出題で話題になっていて手に取りました。
題名の意味がわからないながらも、可愛い響きだなと思っていました。意味が分かった時は、おお!そういうことかとすっきりしました。
沙弥の作る歌にマレーシア語が混じっているところがとても良かったです。
恋が成就しなかったところは切ないな -
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こまつ あやこさんの本を読むのは、この本で3冊目です。表紙が色とりどりで可愛くて手に取りました。
オンライン英会話のレッスンで出会ったフィリピン人の講師の方が気になり、恋に落ちる高校生のの花ちゃん。
その出会いから、新たな友達や仲間ができたりフィリピンの昔話やスイーツを知ることができたりと世界が広がっていきます。引っ込み思案であるのの花ちゃんが、フィリピンの昔話を披露する提案をした時は応援したくなりました。英語を通して、色んな国の文化や食べ物等を知るのは素敵だなっと思いました。また、ハロハロというスイーツを初めて知りました。ごちゃ混ぜという意味があり、うべアイスやゼリー、フルーツやナタデココ、 -
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女子高生の未来は、今まで一度も生理が来ない。
好きな人ができて、自分の体の悩みや性について向き合う主人公を応援しながら読みました。自分も体験したことがあるので、他人事のようには思えないし向き合うには勇気が必要です。自分の体のことで悩んでいる子や、よく分からない子にも読んで欲しいなと思いました。また、背中を押してくれるようなメッセージ性があり良かったです。学生だった自分に読ませたかったと思える素敵な本でした。エスペラントが人工言語であることを初めて知れて嬉しかったし、その言語と恋愛を掛け合わせたお話でワクワクしました。祖母のアサエさんがバイタリティに溢れてて、未来とショッピングをしたり
お泊まり -
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おもしろかった。
マレーシアの帰国子女の主人公が、周りと仲良くしようとして、ちょっと無理したりしながら、がんばる話。
帰国子女じゃなくても、突然知らないところに行かなければならないのは、つらい。そういうのは苦手だから、主人公の気持ちはよくわかる。文化の違いは、国だけじゃなくて、友だちとか学校にもあると思う。
でも、強引な先輩と短歌のおかげで、主人公が変わっていけて、よかった。
それから、マレーシアのことばや習慣が出てくるのも、いい。短歌にはなじみがないけど、マレーシアのことばの入った短歌がおもしろくて、短歌そのものにも興味が出た。
こまつあやこさんのお話は、毎日小学生新聞の連載をきっかけに読み -
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従姉の早月ちゃんが、競馬場に連れて行ってくれたことをキッカケに主人公に転機が訪れます。
主人公の脳内実況が面白くて、物語に夢中になりました。華道では枝を様々な面から見て、魅力を引き出すことが大切であると知りました。また、人も同様に色んな表情や知らない一面を見つけることができるので、まずは知ろうとすることが大切だとこの本を読んで改めて思いました。早月ちゃんが主人公のあみにとっては、ヒーローであり憧れでもありました。そのヒーローに恥じぬよう純粋に努力をしたり、自身の過去やトラウマを克服する姿に感動しました。人を狭い視野から見て判断するのではなくて、相手を知る努力をして広い視野で見れるようになりたい -
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高校生になったのの花は、季節外れのインフルエンザに罹り、入学式から数日学校を休まなければならなかった。その間、お母さんに勧められたオンライン英会話でジョシュア先生というフィリピン人の先生と出会った。
学校に通い出しても、周りはもうグループが固定されつつあって、のの花はひとりぼっち。でも、素敵なジョシュア先生との英会話の時間があるからなんとか頑張れる!そんな時、のの花に話しかけてきたクラスメイトがいて……
今どき、と感じられる話し口調や文体でとても読みやすかったです。フィリピンの食べ物や昔話など、全然知らなかったことをさりげなく知ることができてためになりました。ジョシュア先生との関係はどう