【感想・ネタバレ】ポーチとノートのレビュー

あらすじ

2019年度の中学入試で最多出題作となった『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞を受賞、『ハジメテヒラク』で第54回日本児童文学者協会新人賞を受賞したこまつあやこ氏、待望の3作目。

未来の机の引き出しに入っているのは水色のノート。中学の頃からその時感じた気持ちをこっそりと綴っていた。そして、もう一つは10歳の時にプレゼントされたのにまだ一度も使われたことがない生理用品の入ったポーチ。
誰にも言えない体の悩みを抱えていた未来がある日恋に落ちて……。

「数日前に、未来ノートに綴った言葉をこっそり思い出す。

ねえ今は
同じ制服を着ていても
いつかはみんな母になる?
私一人
取り残されちゃうのかな」 本文より。


埼玉県立浦和第一女子高等学校の生徒さん達からの感想

「この本は性についてだけでなく様々な悩みを持つ人への救急本になれると思う」
「どんなコンプレックスがあってもこれが私なんだよ、あなたとは少しちがうけどこれもなかなかいいじゃない?」
「ドキドキしながら読みました!自分は自分!青春の形もいろいろ!」
「多くの女子が不安に思う、体の成長を支えてくれる本!」
「保健の授業で習ったばかりで、とてもタイムリーな感じがした」
「なかなかオープンに話せない性のことを、やわらかな、でも芯のある筆で書いてあるところがよかった」
「中高生特有の焦燥感に共感」「違う境遇なのにここまで共感できたのははじめて」
「気持ち、伝わってるよ!と鼻の奥がじーんとした」
「性についてあまり考えたことがなかったが高校生のうちに読めてよかった」
「自分のことのようにとらえられて読めた、面白かった」
「生理って大事なんだなと思った。でもやはり面倒でうっとおしい存在です」
「アサエさんのような人が身近にいてくれたら。不安に押しつぶされそうな時に心が軽くなると思った」

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

女子高生の未来は、今まで一度も生理が来ない。
好きな人ができて、自分の体の悩みや性について向き合う主人公を応援しながら読みました。自分も体験したことがあるので、他人事のようには思えないし向き合うには勇気が必要です。自分の体のことで悩んでいる子や、よく分からない子にも読んで欲しいなと思いました。また、背中を押してくれるようなメッセージ性があり良かったです。学生だった自分に読ませたかったと思える素敵な本でした。エスペラントが人工言語であることを初めて知れて嬉しかったし、その言語と恋愛を掛け合わせたお話でワクワクしました。祖母のアサエさんがバイタリティに溢れてて、未来とショッピングをしたり
お泊まり会をするシーンが大好きです。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

わあああ!いい!すごく良い!!
高校生の性と青春、世界中の人をつなげるエスペラント。自分の身体に向き合うことは自分を守ること。相手に合わせず、自分の歩幅で歩いていく。中高生にも、もちろん大人にも読んでもらいたい児童書。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

学生の頃、自分もそんな風に感じたことがあるなぁという気持ちが沢山出てきて懐かしくなりました。母、祖母、親友、それぞれとの関係が素敵でした。

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2022年05月16日

Posted by ブクログ

17歳の高校生のはなし。良かった!こどもがこの歳になったら読んでほしい!

お母さんとは仲良いけど、話題によっては気恥ずかしくて言えない感じとか、、すごくよくわかります。

同級生の友だち、図書室のせんせい、ちょっと変わってるじぶんの祖母…
自分の身近な人がいろんな世代なのはこんなに素敵なことなのかと思いました。

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2022年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすくて、すぐに最後まで読めてしまいました!女の子の悩みが沢山詰まってる作品でした。
私はこの本に出てきたエスペラント語に魅了されて
本気で調べ始めました。

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2022年04月11日

Posted by ブクログ

いやー、小ネタがちょいちょい入ってて楽しかった!微妙にノートのポエムが短歌っぽいのはこまつさんらしい。やっぱり自分のバックボーンって出るよね。笑笑

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2021年12月06日

Posted by ブクログ

女性が抱く何気ない不安について描かれていました。最終的に明るい感じで話が終わるのでスッキリと読むことができました。

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

大人にはこっ恥ずかしい内容で、予想がついてうまくまとまるなーと思ってしまうが、YA作品として同年齢の子達にはとても良い!
恋愛の事、性の事、将来の事、親や友達との関係、広く浅くさらりと書いてあり、内容が深く細かくないためにそれが逆に、自分に当てはめやすく、ストンと心に落ちる。解決にはならないけど、問題や不安と向き合うきっかけを作ってくれるような作品。
読後は明るい。

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2023年10月05日

Posted by ブクログ

リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュのこまつあやこだ、表紙かわいい!と、手にとって読む。
以下、ネタバレ含みます。


高校二年生女子の未来(みく)が主人公。お祖母ちゃんは17歳で母を産んだのに、自分はまだ生理来ないし、恋愛は遠い世界のよう。そんなぼんやりとしていた不安が色々な経験を経て輪郭を成していく。親友が夏祭りで彼氏に閨に誘われ、どうする?と二人で悩む様が真面目な現代っ子の本音を凄く良く描いていると思った。今の時代は性教育を抑えていて(周期的に凄くやるのと交互らしい)この本のような内容はあまり公には語られない。でも、とても大切なこと。表紙的に冷やかし男子は手に取らないだろうし小学校に配架されていても大丈夫だと思う。リマトゥジュ~は塾で勧められた、と手に取る児童も多いけどこれはどうなるかなぁ。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

表紙が可愛らしくて手に取ったけど、とてもよかった。未来の気持ちがすごくわかる。周りに言うことの恥ずかしさ、なんとなくいやな感じ。
性に関することってどうしても言いにくさを感じてしまう。でもみんなが言わなかったら、どうやって知ればいいんだろう?今はネットに情報は溢れているけれど、それだって正しいかわからないし、人それぞれちがうことってたくさんある。
嫌なことからは逃げていいけど、好きな人から逃げるなんてもったいない。アサエさんの考え、素敵だなぁと思った。

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2022年02月10日

Posted by ブクログ

エスペラント語をきっかけに司書補の大学生と仲良くなる主人公。タイトルのポーチは祖母にもらったもの。生理用ナプキンをいれているが、まだ初潮はない。だけど、だれにも相談できない。そういった人に話せない思いを綴ったのが水色のノート。

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2021年12月13日

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