こまつあやこのレビュー一覧

  • 雨にシュクラン
    そのときどきに合った選択をする。作中に出てくる言葉のなかで、いちばん好きなブレーズだ。こうと決めたことを一心に貫く意志の強さはもちろん大切だけれど、人生には思いどおりにいかないことがたくさんある。どちらかというと、ままならないことの方が多いかもしれない。それでも。芯となる考え方や生き方さえブレなけれ...続きを読む
  • ポーチとノート
    大人にはこっ恥ずかしい内容で、予想がついてうまくまとまるなーと思ってしまうが、YA作品として同年齢の子達にはとても良い!
    恋愛の事、性の事、将来の事、親や友達との関係、広く浅くさらりと書いてあり、内容が深く細かくないためにそれが逆に、自分に当てはめやすく、ストンと心に落ちる。解決にはならないけど、問...続きを読む
  • ハジメテヒラク
    やっぱり読みやすい。
    小中学生向き。なかなか素直になれなかったり、恥ずかしがったり、強がったりと自分の内側では大変な騒ぎになってるお年頃の子達を思って読むと納得できる。
    そんな子達が前向きになれるように背中を押してるような作品が多く、この作者さん好きだな。
  • リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
    小学高学年、中学生におすすめ。
    人は見かけじゃない、いろんな事に興味を持って、など長くもくどくもない読みやすい文章で、さらりと読める。
    この作者さんいいな。
  • 雨にシュクラン
    いろんな価値観があっていい。あった方がいい。
    そんな気付きを異文化交流も交えながらイキイキと読むことができた。
  • リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
    特に期待せずに読んでみたのだが、なかなか面白かった。講談社児童文学新人賞を受賞だけに中学生、小学生高学年あたりがおすすめか。
    短歌とマレーシアやイスラム教との絡み方が非常におもしろい。多様性が大きく叫ばれている今の時代ならではの小説だと思った。
  • 雨にシュクラン
    書道といえば日本だけかと思っていた。まさかのアラビア書道とは。困難が降りかかってきた時に自分を曲げずに立ち向かっていった真歩がカッコいい。一度傷ついたからこそ輝ける。好きなものに導かれ、出会った素晴らしい友人たち。児童書らしく爽やかな読後感だった。続きがあれば読みたいし、世界の書道を調べてみたら面白...続きを読む
  • 雨にシュクラン
    リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュのように題名のシュクランってどういう意味?
    アラビア文字、竹の筆を使って書いてみたくなりました。
  • 雨にシュクラン
    この作者さんは、読みやすくて、読後に視界がパァーと開ける感じがする。小高、中学生にぜひ読んでもらいたい。
    自分らしく、前向きに!と考えたり言うのは簡単。周りの目はやっぱり気になる。その葛藤を残しつつ一歩踏み出す、そのきっかけや勇気をくれる内容だと思う。
    「世間に標準を合わせるよりも、好きなことや向い...続きを読む
  • リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
    みんなと同じじゃないと...と思い込んでいる子どもたちに読んでもらいたい。
    短歌の魅力が伝わってくる。
    マレー語?の響きがおもしろい。
    恋心を絡めているところも中学生には身近に感じるだろう。
  • ノレノレかるた 二人でつくる卒塾制作
    進学塾ノレノレ(ノーレイン・ノーレインボー)の中学受験コースで仲良くなった小春と英(ハナ)
    塾ではいつも成績が同じくらいでお隣同士の二人。
    ある日、二人は卒塾制作としてかるたを作ろうと思いつく、絵を描くのが好きな小春が取り札を描き、国語が得意な英が川柳を付ける。
    週三回夕方からのクラスメイト
    好きな...続きを読む
  • ポーチとノート
    リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュのこまつあやこだ、表紙かわいい!と、手にとって読む。
    以下、ネタバレ含みます。


    高校二年生女子の未来(みく)が主人公。お祖母ちゃんは17歳で母を産んだのに、自分はまだ生理来ないし、恋愛は遠い世界のよう。そんなぼんやりとしていた不安が色々な経験を経て輪郭を成...続きを読む
  • ノレノレかるた 二人でつくる卒塾制作
    児童書。
    中学受験を目指す二人が、卒塾前にかるた作りを始めるお話。
    受験勉強が忙しい時にかるた作り?というのは、置いておいて…学校とは違う所に親友がいるっていいなと思う。
    ノレノレのみんなが親に決められた進路ではなく、自分の好きな事やりたい事ができる学校を選んでいるところがよかった。
  • ポーチとノート
    表紙が可愛らしくて手に取ったけど、とてもよかった。未来の気持ちがすごくわかる。周りに言うことの恥ずかしさ、なんとなくいやな感じ。
    性に関することってどうしても言いにくさを感じてしまう。でもみんなが言わなかったら、どうやって知ればいいんだろう?今はネットに情報は溢れているけれど、それだって正しいかわか...続きを読む
  • リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
    題名からはどんな物語なのか想像できずでしたが、私は「リマ・トゥジュ」の言葉の意味をずっと覚えているかと思います。

    女の子たちが日常で作る短歌には、微妙なお年頃の心情がギュッと詰め込まれていたので、ストーリー自体もすべての短歌も読んでいて面白いです。

    短歌にはちょっとした謎解き要素も隠れていて主人...続きを読む
  • ハジメテヒラク
    ちょっとの失敗から居場所をなくした綿野あみ。
    でも実況中継が彼女を救います。
    生け花と花のようす、部員とその性格特徴、見方を変えれば、いろいろバラバラなものも案外まとまっていたり。
    作者のこやまさん、『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』もそうでしたが、リズム感がとってもよくて、あっという間に...続きを読む
  • ハジメテヒラク
    生花の良さ、実況の奥深さも散りばめられて、最後まで楽しめました。失敗やしんどいことを一つ一つ乗り越えていく姿が大人にも響く良書です
  • ハジメテヒラク
    ハジメテヒラク、タイトルのつけかたがとても素敵。
    あみの悩みは中学生らしいなと思った。応援したい気持ちはあっても、応援する方法を間違えちゃうと大変だから。余計なことはしゃべらないように、深く関わらないようにする気持ちはすごくわかる。
    生け花部のみんなに会えて、実況が好きなことも言えるようになってよか...続きを読む
  • リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
    異文化と年頃にありがちな面倒くささと。制約あるがゆえの自由さをもった短歌がいろいろな壁を乗り越える。言葉にすべて変えられない年齢ゆえのもやもや感の尊さよ。
  • リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
    マレーシア語を混ぜて詠まれる
    短歌がものすごくよかった。

    テストにたくさん使われた文章だそうです。
    小中学生におすすめしたい、
    さわやかなお話でした。
    もっともっと、日本でもいろんな文化と生き方に
    寛容になっていけるといいよね。