【感想・ネタバレ】リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年09月06日

タイトルの意味がわかった瞬間、魔法がかかっていました。
2年半のマレーシア滞在から帰ってきた沙弥は、「帰国子女」としてクラスで浮くことを恐れていた。
みんなと違うこと。中学生にとっての大問題を真っ直ぐに楽しく描く。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月02日

主人公は中学2年の女の子。
父親の仕事の関係で二年半シンガポールで暮らし、二学期になって日本のもといた町に帰ってきた。

帰国子女として浮かないように、周りになじもうとしながら過ごしていたある日、図書室の本を延滞してしまいお知らせを渡される。
渡しに来たのは『督促女王』と有名な先輩。
お知らせの紙に...続きを読むは、図書室にくるように、と手書きのメモが。
その日から、2冊目のタンカード(短歌を書くカード)を使った2人のギンコウが始まる。

シンガポールの言葉でリマは5、トゥジュは7。
5・7・5・7・7の短歌と、先輩とのギンコウ、1冊目のタンカード、2学期から給食を食べなくなった片思いの男の子、クラスで浮きたくない自分。

集団で過ごす中での悩みや恋、短歌を詠む楽しさ、先輩との関係、家庭のことなど、いろいろなテーマが重なり合って全てがきちんとまとまった、読後前向きな気持ちになれる本。

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ネタバレ購入済み

中学入試出題率No.1

2019年11月17日

今年の中学入試でダントツ一位の出題率だった作品。講談社児童文学新人賞受賞作品。中学入試問題に使うにしては、ちと軽すぎやしないかと思えるぐらい読みやすく、コミカルな文体。ただ、内容とテーマはとてもいい。少女たちが紡ぐ短歌はまるで俵万智さんのような短歌。日常的な何気ない素材とリズミカルな言葉を巧みに用い...続きを読むた秀作ばかりで、読み手の想像力を大いに掻き立てる。その想像力が思わぬ誤解を招いてしまうことになるのだが…。人種や宗教、年齢、職業にとらわれず、自分らしく生きることの大切さを教えてくれる心温まる作品。

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Posted by ブクログ 2019年03月06日

2018年度の中学入試の国語で多く出題された物語のうち、某塾の先生が最もおすすめする本として挙げていた本。
中学生が主人公のお話なので、おっさんが読んでも爽やかだったーって感じなんですが、こどもにも読ませたいですね。
父親の仕事の都合で一年半マレーシア生活し、中2の9月という中途半端な時期に帰国子女...続きを読むとなった主人公さや。中学生という目立ったら負けみたいな時期に、自分と周りの違いを気にしすぎて悩む姿、周りとの関係から徐々に変わっていく姿、本書のベースになっている短歌をまじえて面白かったと思います。

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Posted by ブクログ 2018年11月05日

マレーシアからの帰国子女のサヤが、図書委員の先輩に半ば強引に誘われて短歌の世界へ…
私はこんな爽やかな中学生ではなかったけれど、というか、なかったから?主人公が少し羨ましくなった。
帰国子女や国際結婚、異なる宗教などは私がリアル中学生だった30年前には書かれなかった世界だと思う。
とてもすっきりする...続きを読む読後感ですごく好みだった。中学生の頃の自分の感想を聞いてみたいな。

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Posted by ブクログ 2023年10月17日

爽やかで甘酸っぱくて切なくて。周りに合わせなきゃいけないプレッシャーのなかでもがくサヤと、学校以外に世界を持つ佐藤先輩の吟行の行方。意外に響きが可愛いマレーシア語を織り交ぜた短歌の世界。自分は自分のままでいいんだよ、とメッセージをくれる児童書。読後感も爽やかでかなり久々の読書のいいリハビリになりまし...続きを読むた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月10日

タイトルがマレーシア語の5,7,5,7、7ということにまず驚いた。帰国子女の子がなじめないかもしれない、と心配する気持ちはよくわかる。それによってとってしまう残念な行動も良くわかる。ただ、そんな子の気持ちを、芯をもった高学年の女の子が吟行をするという形で引っ張っていく結果、良い方向に変わっていくとい...続きを読むうのがさわやかでよい。

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Posted by ブクログ 2023年10月05日

小学高学年、中学生におすすめ。
人は見かけじゃない、いろんな事に興味を持って、など長くもくどくもない読みやすい文章で、さらりと読める。
この作者さんいいな。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

特に期待せずに読んでみたのだが、なかなか面白かった。講談社児童文学新人賞を受賞だけに中学生、小学生高学年あたりがおすすめか。
短歌とマレーシアやイスラム教との絡み方が非常におもしろい。多様性が大きく叫ばれている今の時代ならではの小説だと思った。

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Posted by ブクログ 2023年01月24日

みんなと同じじゃないと...と思い込んでいる子どもたちに読んでもらいたい。
短歌の魅力が伝わってくる。
マレー語?の響きがおもしろい。
恋心を絡めているところも中学生には身近に感じるだろう。

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Posted by ブクログ 2022年01月19日

題名からはどんな物語なのか想像できずでしたが、私は「リマ・トゥジュ」の言葉の意味をずっと覚えているかと思います。

女の子たちが日常で作る短歌には、微妙なお年頃の心情がギュッと詰め込まれていたので、ストーリー自体もすべての短歌も読んでいて面白いです。

短歌にはちょっとした謎解き要素も隠れていて主人...続きを読む公とともに少し探偵気分に。

難しい言葉や言い回しもなく、恋バナもありなので、読書が苦手な子にも楽しめるかと思います。

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Posted by ブクログ 2020年09月13日

異文化と年頃にありがちな面倒くささと。制約あるがゆえの自由さをもった短歌がいろいろな壁を乗り越える。言葉にすべて変えられない年齢ゆえのもやもや感の尊さよ。

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Posted by ブクログ 2020年08月08日

マレーシア語を混ぜて詠まれる
短歌がものすごくよかった。

テストにたくさん使われた文章だそうです。
小中学生におすすめしたい、
さわやかなお話でした。
もっともっと、日本でもいろんな文化と生き方に
寛容になっていけるといいよね。

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Posted by ブクログ 2020年01月20日

子どものために購入も、面白くて先に読んでしまいました。
日常生活のなにげない場面も、改めて俳句にしてみると新しい発見が色々あるんだろうな。文章も難しくなく、読みやすかった。

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Posted by ブクログ 2019年02月12日

マレーシアから帰ってきて日本の地元の中学に編入したばかりの沙弥。クラスになじもうと必死の彼女だが、一年上のせんぱいにむりやり「ぎんこう」にひっぱりだされて、いつしかいっしょに短歌を詠むようになる。タイトルは、マレーシア語で五七五七七のこと。もうそれだけで勝利、という感じの楽しいひびき。

ちょっとで...続きを読むきすぎのところもあるけど、さわやかななかにも自分とちがうものを受け入れるということ(国籍とか文化以前に、短歌を詠むということだって、中学では浮くよね)がさらりと描かれていて気持ちのいいお話でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年08月22日

マレーシアから帰ってくる中学生の感覚がわかりやすい。先輩も、同級生も。この時期のきつさはもっと狭量かもとは思うけれど。短歌の感情表出がそれっぽいのがすごい。

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Posted by ブクログ 2018年06月23日

タイトルはマレーシアの言葉で「五七五七七」。話の軸は短歌。
読後感が爽やかな作品。話題が次々展開していくので、一気に読みました。イマドキ中学生の誰もが持つ悩みをよく描いているし、かといって閉塞感のある苦しい空気感ではなく、いろんな人間関係もよく考えられていて、不自然感がない。
短歌、図書室、異文化、...続きを読む自分らしさ、そして、恋。たくさんのキーワードがケンカすることなく、うまく繋がって、流れるように読みきりました。
登場人物の個性がわかりやすく、小さなドキドキも散りばめられていて、本当に面白かった!
短歌、やってみたいなーと思っちゃいました。

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Posted by ブクログ 2022年05月07日

詳しくは言いませんが、一部分だけ読んでみて全体を読んでみたくなって読みました。この題名も、読む前はなぜか気になりましたが、読んでみて納得です。短歌が
文中に出てくるんですが、読んだ後に思わず口ずさんでしまうようなものばかりで、印象に残りました。おすすめです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月03日

帰国子女の中学生のサヤ。周囲から浮かないように遠慮がちに過ごしていたが、「督促の女王」先輩から突然吟行に連れ出されてしまう。得意なマレーシア語を使い今の気持ちを短歌にして押し出したら気持ちが良く、どんどん先輩と吟行に引き込まれていく。そして、サヤはお母さんや先輩の昔の吟行パートナーを気になってくる。...続きを読むそんな中、サヤの思い人がイスラム教徒になっていたり、先輩の昔の吟行パートナーだったことを知り、落ち込むサヤ。しかし、先輩の肩を押してあげた。この話をまとめると、吟行を通じて少女達の友情、心理が描かれている。

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Posted by ブクログ 2021年05月26日

吟行を通じて思春期の少女の友情、微妙な心理を描く。男の子の時計のくだりやムスリムになる話とか面白かった。また、マレー語の入った短歌は意外と良かった。

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