仁藤敦史のレビュー一覧

  • 学習まんが 日本の歴史 4 平安京と貴族の世

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    藤原氏が摂政関白で政治を掌握していった時代。皇族との親族関係ではなく、寄進系荘園で財を成し資金を蓄えたのも面白い。
    土地に課税する方式へ移行したが、納税を拒む農民は貴族に助けを求め、貴族の庇護に入り、有力貴族へ土地を明け渡してしまう。有力貴族の土地となれば、さすがの受領も手を出せず、税金を回収出来ない。
    この仕組みで財を成したのが藤原氏と寺社で、彼らは全国の荘園(開墾した畑)を持つことで、収益源を確保していた。今も昔も、土地持ちが不労所得で安定的に収益を確保し、地元の名士となっているのは変わらないと思うと、興味深い。
    藤原氏・寺社のように農民から土地を寄進されることで財をなす一方で、農民自身が

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    2023年06月05日
  • 学習まんが 日本の歴史 3 仏教の都平城京

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    仏教が政治的な意味合いを一層強め、藤原氏と天皇家の対立も浮き彫りになったのが、奈良時代だと思った。
    大化の改新で政権に入り込んだ藤原氏は長屋王の変を起こすが、これが却って呪いを引き起こしてしまう。
    仏教を国の中枢においた聖武天皇は、奈良に大仏を建立するために、行基に全国を行脚してお布施を集めていたのは面白かった。
    寺が免税対象になるがために、出家する農家が続出し、質の低下を招いてしまい、鑑真が戒律を定める。

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    2023年05月21日
  • 学習まんが 日本の歴史 2 律令国家をめざして

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    蘇我氏・厩戸皇子が手を組み物部氏を打倒したことで、日本は仏教を積極的に受け入れて行く。日本に仏教が伝播したのは、この戦いがターニングポイントだったかも知れない。
    厩戸皇子が亡き後に台頭したのは蘇我氏で、厩戸皇子一族を滅ぼしてしまう。これが却って反対勢力の結束へ繋がり、有名な大化の改新へ繋がる。
    飛鳥時代から白村江の戦いで、中国の技術進歩に衝撃を受けた話も面白かった。

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    2023年05月20日
  • 学習まんが 日本の歴史 2 律令国家をめざして

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    わかりやすかった〜!絵もなんか自然な感じだし、カラーもあって読みやすい。
    表紙がワクワクする。写真や資料も多かった!

    推古天皇・聖徳太子・蘇我馬子

    蘇我蝦夷、入鹿

    中臣鎌足・中大兄皇子(天智天皇)

    天武天皇

    持統天皇・文武天皇

    って人を軸にしているから、
    どういう経緯で天皇になったかとか、
    それぞれどんなことをしたか、どんなことがあったかがわかりやすかった!

    学生の時に感じた、
    ・急に新しい人出てきた!とか、
    ・唐とか隋とか百済とか、「なんでこんなに外国の名前が出てくるんだ…」と混乱するのとかが解決された。。
    学生の時に読んでおきたかった〜><

    特に聖徳太子が冠位十二階

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    2022年07月27日
  • 藤原仲麻呂 古代王権を動かした異能の政治家

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    フラットな視点からのまとめで、こちらの頭も明るくなった。
    疫病という要因はあるにせよ、聖武・孝謙はああしかならなかったものか

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    2021年10月23日
  • 藤原仲麻呂 古代王権を動かした異能の政治家

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    「藤原さん!あなたは何者なんだ」
    これまで沢山の藤原氏に関する本を読んできた。
    百済王、新羅人、物部氏、小豪族……
    真相は霧の中だが、想像するに興味が尽きない。
    今回は藤原仲麻呂。藤原不比等、長屋王、藤原四子、橘諸兄、そして仲麻呂の時代がくる。
    この後時代を経て平時忠が「平氏にあらずんば人にあらず」と平家の世に奢ったが、一時仲麻呂の藤原氏も同じように権力を独占するが、あまりに薄氷の上に立つ掌握だった。最後の仲麻呂の乱は傑作小説のように疾走感があり引き込まれていった。
    仲麻呂は首を斬られ、称徳天皇と道鏡の時代が始まる。

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    2021年08月08日
  • 学習まんが 日本の歴史 3 仏教の都平城京

    匿名

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    権力争いが続く時代、対立関係にある人物たちの争いの様子、また仏教による国の統率など、当時の情勢が掴めました。巻末に、この時代のザッと総ざらいのようなまとめがあったので、良かったです。

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    2020年11月22日
  • 学習まんが 日本の歴史 2 律令国家をめざして

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    国ができ始めて権力争いなどが引き起こされる時代、誰が権力の座を狙っているのか、また何処が対立関係にあるのかなど、わかりやすかったです。途中の系図などの説明もあり、整理できました。

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    2020年11月22日
  • 学習まんが 日本の歴史 2 律令国家をめざして

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    小学生の子供に歴史に興味を持ってもらうため読んでみました。
    漫画にストーリーがあって読みやすく、細かい解説を飛ばしても大まかな流れが分かるのが◎。

    表紙はジョジョの荒木飛呂彦氏。
    私自身はジョジョを知っていたので表紙でニヤリとしたが、ジョジョを知らない子供は、怖そうな漫画だと思って読むのを躊躇っていました…^^;
    中の漫画は別の方で、絵柄は良い感じに無難で、内容も分かりやすかったです。

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    2018年12月14日
  • 加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか

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    高句麗の好太王碑に4世紀末頃の日本進出の記載があり、朝鮮半島に任那日本府があったとと学校時代に日本史で学んできたが、碑文は日本軍の改竄ではないかと、その後聞かされてきた。しかし、今では改竄ではないとされているらしい。任那は百済、新羅と同じような広さの「国」に近い領域があったように感じていたが、当時は加耶とよばれ、多くの小国があったようで任那日本府もその一部だったということを理解した。

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    2025年10月15日
  • 加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか

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    朝日新聞の書評で紹介した本である。かなり専門的であり、日本書紀のなるべく事実の部分を抜き出して分析するという方法をとっている。伝聞伝聞からのものであるので、すこし内容がぼやけているような気がする。学生が卒論で扱う場合には非常に難しいと思われる。3600冊目であった。

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    2025年09月20日
  • 加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか

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    任那って本当にあったのという長年の疑問のために購入。ちょんとした支配という感じではないという著者の見解。専門書の風であり、結難しい。

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    2025年04月13日
  • 加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか

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    紅顔のみぎり、学校で習った「任那」が最近は教えられてないと聞いた。当時の半島には、高句麗と、百済、新羅に任那だと思ってたんだが、どういうことね。

    任那は、伽耶ともいう。又は加羅。

    確固とした国でもなく、いろんな国の集合体だったようだ。
    滅んだ国の伝統を引き継いだ国もないことから、極めて曖昧な存在らしい。日本を含む周辺国の文献に現れる著述を、慎重に分析しているということのようで、任那日本府も、日本の統治機構でなく、府というのは臣のことで、倭国関連の集団があったことだというのが最近の通説らしい。

    この薄い本のかなりが過去の研究者の紹介だったり、この記述は信用できる、コレは潤色だよ、と、なんて

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    2025年02月17日
  • 加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか

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    昔は教科書に任那日本府という記述があったが、現在ではないという。歴史的に否定されているようだ。これは、朝鮮半島南部の加耶諸国などに倭系の人々がいたことを歴史書や古墳などからの出土品で検証した本だ。加耶などの諸国は日本では全体で任那という呼ばれていたようだ。これは大和政権の出先官庁ではなかった。しかし倭系の人たちはいて、日本からも交易や出兵などもあったようである。日本は鉄器などで交易できていれば良かったようだった。歴史の霧の向こうの話なので確定的には決められないが、霧の切れ間から少しは見えてきたようである。

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    2024年10月28日
  • 地図と読む日本の歴史人物

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    聖徳太子から渋沢栄一といった歴史上の人物の軌跡を地図をあわせて簡単に解説した一冊。人物ごとにその妻や娘などの大きく影響を与えた女性についても紹介している。
    そこまでボリュームの大きい本ではないので各人物についてより詳しく知るなら別の書籍を読んだほうがいいだろう。

    こうして地図上で辿った道や史跡などを見るとかなりの長距離を移動していたことがわかる。
    いまでこそ電車や車があるのに同じ地域にとどまる人が大半だと思うが、徒歩や馬でここまで移動できたことは信じられないほど苦労が伴ったように思う。

    また、度々女性についても紹介しつつ津田梅子の章で締められていて、なかなか焦点を当てられてこなかった女性を

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    2024年08月05日
  • 学習まんが 日本の歴史 4 平安京と貴族の世

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    平安時代
    百人一首でよく見かけた名前や詩
    日本語はいろいろな言い回しがあるだけ、言葉遊び的な要素が盛りだくさんなんだろうな。
    ただの事実を述べるでも、言い回しによって感じ方は全く違う。
    この時代に出てきた枕草子や源氏物語。貴族たちの優雅な生活が想像できる。
    一方で農民は税を逃れるために我が子の性別を偽ったり、生きるのに精一杯だったのだろう。

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    2024年02月04日
  • 学習まんが 日本の歴史 3 仏教の都平城京

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    女帝の時代。女だから男だからではなく、能力があるものが上位に就く。そして実際、大きな成果を出して、また能力ある者に王位を継承する。
    この後、日本は長らく男尊女卑の時代が続くけど、近年またこの頃に近づいてきたのかもしれない。

    この頃、奈良の大仏が作られている。争いに明け暮れる人々を一つにまとめたのが、祈る心であり、大仏を作るという一つの目標だったのであろう。しかし、あやふやだった日本の仏教には、真の教えを説く先生が必要だと。
    そこで登場するのが鑑真。
    鑑真は6度目にしてようやく日本に到着できたとは、すごい執念。

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    2024年01月30日
  • 学習まんが 日本の歴史 2 律令国家をめざして

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    倭の国から日本へ。そして、リーダー誕生!
    やはりリーダーがいなければみんながあちこち違う方向へ向かってしまう。天智天皇、天武天皇。カリスマリーダーの誕生で国が一つにまとまるのかな。
    と思いきや、今度はリーダー争いで戦いが頻発している。
    生きる為に戦ってきた人達が今度は権力争いで戦う。なんとも人間は欲深くなってきたものだ。
    それにしても、この頃は妻は違えど子供は沢山。権力者はやりたい放題だったのですね。多分この頃の女性は、そんな権力者の子供が出来ることが何よりも喜ばしいことだったのでしょう。

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    2024年01月14日
  • 藤原仲麻呂 古代王権を動かした異能の政治家

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    どの本を読んでも孝謙上皇が嫌いなkitanoです
    こいつのせいで女帝が忌避すべき存在になるし
    執拗な舎人親王系への排除攻撃は、キライだと
    いうダケじゃないかと思える浅はかなにも皇統
    断絶に繋がる攻撃を読み返す度にうんざりする
    マイヒーロー仲麻呂がそれに負けたのも残念だ

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    2023年11月03日
  • 藤原仲麻呂 古代王権を動かした異能の政治家

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    ネタバレ

    権力ってほしいんだな。というか、そこが響かないとうまくいかないのって歴史のある部分がどうしても目が滑ってしまう。仲麻呂が反乱してでも欲しかった力。疫病の時代、が今に重なる。

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    2021年10月29日