佐々木克のレビュー一覧

  • 大久保利通
    大久保公のことを知る皆さんが、大久保公のことを語ったインタビュー集。褒めまくってるのでとても楽しい。明治43年から44年にかけて、記者がインタビューを行い、当時の新聞に連載したものを収録したもの。現代かな遣いにしてあり、読みやすい。偉人伝を読むような堅苦しさは無く、ただひたすら「推しのスペシャルエピ...続きを読む
  • 大久保利通
    こういうのが、まさに、貴重な本と呼べるもの。
    偉人・変人・冷酷扱いされる大久保が、実際はどんな人物であったか、実際に彼を知る人々の声によって生き生きと語られている。

    とにかく威厳があった、まじめであった、西郷が死んだときは泣いていた、子どもたちに自分の靴を脱がせて楽しんでいた、子どものときは桜島の...続きを読む
  • 幕末史
    日本史にまったく疎かったので幕末史を学ぶには最適だった。経過を淡々と追ってるだけなのが却ってわかりやすかった。
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    浅くもなく広すぎも深すぎもせず、ちょうどいい塩梅の量と質の良書。何があったかではなく何故そうなったかという視点が、近代史を知るうえで、また将来に生かすために、とても重要なポイントだと思う。中学2年生の3学期の社会科の授業では本書を読ませるだけで十分だろう。
  • 大久保利通
    現代における大久保利通研究の第一人者・元京都大学教授の佐々木克氏が、大久保にまつわる様々な文献や実際の対談で話された内容をまとめあげた素晴らしい一冊。百年近く前の文献や語り手の記録の場合もあるため、必ずしも正しい情報とは限らないが、大久保利通を知る上では欠かせない一冊だろう。何度も読み返している。
  • 幕末史
    幕末の混迷を経て、「立憲君主制国民国家」というものが形成されて行った。これは“挙国一致”で“破約攘夷”を目指さなければならないというようなエネルギーが昇華したものだ…こうした“挙国一致”というようなエネルギー…その後、どういうような経過を辿ったか?そして現在は?そういう意味で、幕末辺りの歴史に向き合...続きを読む
  • 幕末史
    幕末の複雑な政治情勢は1990年の大河ドラマ翔が如くなどでようやく概観をつかんだ気がしていたが、本書ではかなり違った印象を受けた。特に大政奉還から王政復古の大号令までの詳細な経緯、主要人物で倒幕を掲げる者はいなかった…ドラマでは悪役の久光公が有能でたびたび孝明天皇に相談されていた…など驚きかつ新鮮だ...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(7)戦国 富を制する者が天下を制す
    苦しい乱世の中、秀吉がどうやってあれだけの大金を作ったのか疑問に思ったのが読むきっかけ。わかりやすく、とても面白かった。
    余談だけど、昔の政治をただ面白いと思って読んでるだけの私にとって、著者の最後の一言にはちょっとどっきりさせられた。今は平和な世だから必死になる為政者がいないんだろうけど。
  • 大久保利通
    世間に蔓延った大久保利通像は側面でかしかない。
    この書籍は人間というものは側面の集合体であることを知らしめてくれる。
    それにしても、その世間に蔓延った大久保の側面が冷徹であったからこそ、大久保という一人の人間に奥行きを持たせてくれている点は、ストーリー性など皆無なはずなのに、ドラマチックだ。

    勘違...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    NHKのEテレで放映しているさかのぼり日本史の第二巻です。
    満州事変から敗戦までの歴史を東大の加藤陽子教授が解説しております。
    4つ上げたターニングポイントの中で、一番のポイントはマリアナ沖海戦・サイパン陥落(1944年)だと思います。この時点で戦争をやめていれば、原爆も沖縄戦も空襲もなかったと思い...続きを読む
  • 大久保利通
    周囲の人が語る「大久保」。
    周りから語られて初めて真の大久保に触れることができる…そんな気がするのは大久保が大久保たる所以な気がする。

    冷徹非道とみられた彼の信念と、明治という時代の立て直しにすべてを投資した彼からふいに見て取れる素顔。

    一国の主たるや、こうあるべき…政治家大久保の真の部分が詰ま...続きを読む
  • 大久保利通
    明治に生きた人々の大久保たいする証言を集めたもの。大久保が周囲からどう思われていたかがわかります(爆)
    思わず笑ってしまうエピソード有。
    おススメです。
  • 大久保利通
    おそらく近代日本で最も偉大な政治家。

    どこまでも現実を直視し、現実の中から思考し、社会を漸進させていく本物の保守。
    その粘り強さ、誠実さ、判断力に、驚きを通り越して畏怖する。
    当然のように彼は、汚職や色欲などと程遠い人格者でもあったのだ。

    彼にとってはおそらくイデオロギーなどは問題ではなかっただ...続きを読む
  • 幕末史
    とても勉強になりました。

    佐々木さんとしての幕末史が書かれています。調査して、自分を通して文章にされているので、大事と思われるところの濃淡や主観的な表現があるのは当然ですが、それでも客観をベースに書かれていて、幕末・維新を知るための本としてはとても参考になる本だなと思いました。

    キーワードは
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  • NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
    戦後のターニングポイントがわかりやすく書かれている。登場人物の思想、政略がその後の歴史にどう影響したか、興味深く読み進められた。
  • 大久保利通
    生前の大久保利通に接した事のある人物達の証言集。
    明治時代に報知新聞にて連載されていたようです。
    いろんな視点から見られた大久保利通を知る事ができて興味深いです。
    あくまでも他者から見た大久保利通なのですが、一端に触れる事はできたかなと思います。
    本書には記者の誤りや証言者の記憶違い等もあり、読む時...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(9)平安 藤原氏はなぜ権力を持ち続けたのか
    藤原氏が権力を持ち続けた理由を探る。他氏排斥と外戚化か。一千年に渡る藤原氏の存続で日本文化の重要な骨組みができたとも言える。
  • NHKさかのぼり日本史(4)明治 「官僚国家」への道
    幕府体制でもない、宮廷体制でもない、新しい国家体制を作ることを選んだ明治の先駆者たちの中の一人、大久保利通は政府と一体となった官僚組織を創出することで日本の近代化を進めることが可能となった。
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    歴史のTerning Point。なぜ日本は戦争にのめりこんで、米国を相手に戦うようになってしまったのか。精神力で国力の差が12倍ある米国に勝つと本当に思っていたのか?
  • NHKさかのぼり日本史(3)昭和~明治 挫折した政党政治
    戦前は二大政党制が実現されていた。しかし党利党略にかたより軍部の進出を抑えることができなかった。その政党政治の源流をたどる。ここに現在の政党の性質の大元をみる。