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Posted by ブクログ
明治の近代化を「官僚」という視点を軸に書かれている。
日本の近代化を果たすのに大きな役割を担った近代官僚制。その発生には岩倉使節団に随員した大久保が見た、イギリスの官僚制度があり、さらにはドイツ宰相・ビスマルクの政治手腕にあったとしている。
また、明六政変を経て、殖産興業に重きをなす内務省設立、大久保の内務卿就任が近代官僚制の一つのポイントとされている(著者自身は、大久保政権は内務卿就任の翌年からと別書に記載)。
大久保は、自らが活躍した「創業期」(1868〜77)、次の10年を「建設期」(1878〜87)としている。
この「建設期」として、伊藤の立憲制の模索があてられている。
この時期に過熱する民権運動に対し、政府は官僚が主導する「上からの近代化」路線を確定する。この時期の官僚は専門分化していき、伊藤の下で憲法その他法案作成に関わる。
さらに、大日本国憲法により官僚の身分保障が規定され、ここに明治の官僚制度は確立したとする。
著者は、この時期の政治家と官僚の適度な関係を示しつつ、現在の両者の関係について苦言を呈している。
基本的に本書は、近代官僚制の有為性、それを確立した大久保卿内務省の意義に主眼がある。
著者が以前「一般書は、主張を縛られずに自由に書ける」とおっしゃられてました。
まさに、佐々木先生の主張が随所に読み取れる一冊。
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