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難局への対応から家庭での素顔まで
維新の指導者像を語る貴重な証言集
維新の立て役者、大久保利通の実像を伝える証言集。明治43年10月から新聞に96回掲載、好評を博す。討幕、新政府樹立、近代化への政策施行、西南戦争……。政治家としての姿から西郷への思いや家庭での素顔まで、興味深い秘話、逸話、情味溢れる憶い出が語られてゆく。強い責任感、冷静沈着で果断な態度、巧みな交渉術など多様で豊かな人間像がゆかりの人々の肉声から蘇る。
本書は、大久保利通に身近に接した人々によって語られた、いわば肉声で綴られた大久保メモリーである。『報知新聞』の記者松原致遠が、それぞれの人物にインタビューして記事にまとめたもので、時には会話体で、時にはモノローグのかたちで、大久保利通についての想い出が語られる。……『報知新聞』には明治43年10月1日から(翌年4月17日まで)、全部で96回にわたって掲載されたものである。――<本書「解説」より>
Posted by ブクログ 2023年10月16日
大久保公のことを知る皆さんが、大久保公のことを語ったインタビュー集。褒めまくってるのでとても楽しい。明治43年から44年にかけて、記者がインタビューを行い、当時の新聞に連載したものを収録したもの。現代かな遣いにしてあり、読みやすい。偉人伝を読むような堅苦しさは無く、ただひたすら「推しのスペシャルエピ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月02日
こういうのが、まさに、貴重な本と呼べるもの。
偉人・変人・冷酷扱いされる大久保が、実際はどんな人物であったか、実際に彼を知る人々の声によって生き生きと語られている。
とにかく威厳があった、まじめであった、西郷が死んだときは泣いていた、子どもたちに自分の靴を脱がせて楽しんでいた、子どものときは桜島の...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月07日
世間に蔓延った大久保利通像は側面でかしかない。
この書籍は人間というものは側面の集合体であることを知らしめてくれる。
それにしても、その世間に蔓延った大久保の側面が冷徹であったからこそ、大久保という一人の人間に奥行きを持たせてくれている点は、ストーリー性など皆無なはずなのに、ドラマチックだ。
勘違...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月10日
周囲の人が語る「大久保」。
周りから語られて初めて真の大久保に触れることができる…そんな気がするのは大久保が大久保たる所以な気がする。
冷徹非道とみられた彼の信念と、明治という時代の立て直しにすべてを投資した彼からふいに見て取れる素顔。
一国の主たるや、こうあるべき…政治家大久保の真の部分が詰ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月13日
おそらく近代日本で最も偉大な政治家。
どこまでも現実を直視し、現実の中から思考し、社会を漸進させていく本物の保守。
その粘り強さ、誠実さ、判断力に、驚きを通り越して畏怖する。
当然のように彼は、汚職や色欲などと程遠い人格者でもあったのだ。
彼にとってはおそらくイデオロギーなどは問題ではなかっただ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月28日
生前の大久保利通に接した事のある人物達の証言集。
明治時代に報知新聞にて連載されていたようです。
いろんな視点から見られた大久保利通を知る事ができて興味深いです。
あくまでも他者から見た大久保利通なのですが、一端に触れる事はできたかなと思います。
本書には記者の誤りや証言者の記憶違い等もあり、読む時...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月13日
大久保利通に近しい人物から直接語られる大久保の人物像。寡黙な人柄に情の篤さ、その人格がにじみ出ています。最も印象的なところは西郷との友情。兄弟以上の二人が征韓論のもつれで袂を分かった瞬間。西郷の出軍を最後まで信じない大久保。逆恨みで撃たれた紀尾井坂の変。その胸にしのばれていたのは西郷からの手紙であっ...続きを読む
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