佐々木克のレビュー一覧

  • NHKさかのぼり日本史(8)室町・鎌倉 “武士の世”の幕開け
    武士がどのようにして権力を得ていったかをターニングポイントを中心に鎌倉幕府、室町幕府について解説。公家・天皇から武士の時代へ。
  • NHKさかのぼり日本史(5)幕末 危機が生んだ挙国一致
    幕府がどのようにしてペリーの外圧に対処し、それにより、日本は明治維新への道を歩んでいくことがよくわかる。
  • NHKさかのぼり日本史(6)江戸 “天下泰平”の礎
    綱吉の治世や寛政の改革は批判的に扱われがちだが、今の日本人の道徳観を形作った、素晴らしい面があることを知れた。
  • 大久保利通
    大久保利通がどのような人物だったかをインタビュー形式で当時を知る人々へ取材した内容をまとめた本。
    大久保利通がなにをしたか、ではなく、どのような人物だったのかが、この本から想像出来、非常に面白い。
    この本を読んでわかるのは、「非常に無口」「怖い(喋らない上、威風もあるので、たちが悪い)」「西郷隆盛と...続きを読む
  • 幕末史
    癌を患った著者渾身の一冊。
    登場人物が多く、夫々の思惑が絡まり合っている為、一読で全て納得という訳にはいかないが、日本のために全力を尽くした人々の苦悩を想うと胸があつくなった。
  • NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
    戦後日本史をきっちり論じる。
    岸信介や中曽根康弘のような、主義主張をもった人が、どういうスタンスで政策をすすめ、妥協せざるをえなかったのかわかりやすかった。
  • 幕末史
    戦後70周年に当たり、ちょうどいいタイミングで、幕末の維新の背景と経緯、結果を再確認することができた。
    欧米列強との軍事力の差による不戦と、屈辱的な通商条約締結が攘夷の背景にあった。攘夷とは排外主義という意味合いもあるが、本質的には自国の尊厳と権利を取り戻すことにあったのだろう。
    薩長中心に政治体制...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(8)室町・鎌倉 “武士の世”の幕開け
    南北朝分裂が我が国特有の天皇を中心とした権威に
    大いなる揺らぎをもたらした
    天皇の権威の失墜は、そのもとにある公家も権威がなくなり、その庇護にあった武士も頼る者がなくなり、税金の徴収システムが綻び始めて、困窮の時代が来ます

    29.4.30再読
  • NHKさかのぼり日本史(9)平安 藤原氏はなぜ権力を持ち続けたのか
    時系列を細かく分けて、その都度、家系図を示してくれていたのがよかった。難しい言葉をほとんど使わず簡潔にまとめられていたので、とてもわかりやすかった。

    今までよくわかっていなかった、保元の乱での藤原氏の人間関係のことが明確に理解できた。同シリーズの近現代史のものも読んでみたいと思う。
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
     NHKの番組に沿って書かれているだけあって、本書はとてもわかりやすくまとまっている。
     こうして昭和をさかのぼってみると、日本が歩んできた道がよくわかる。
     しかし、やはり戦争は避けられなかったのだろうか。本書を読むと、戦前にはなかった「言論の自由」がいかに大切なものかがよくわかる。
     国家と人々...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    さかのぼりの技法がとても生きている巻であると感じた。
    サイパン陥落が太平洋戦争敗戦に関する重大な事実であったこと、そこにおける決断を逃した理由に、決断すべき人々の幼少期の経験が少なからず影響しているであろうことなど、なるほどと感じることが多く、いろいろと考えながら読み進めることができた。
  • NHKさかのぼり日本史(6)江戸 “天下泰平”の礎
    鎖国はロシア船打ち払い時に作られた「祖法」で、鎖国を選んだ幕府は民命を重んじ、結果的に江戸後期の文化繁栄をもたらした。

    民を重んじる意識は天明の飢饉時の治安の荒廃に一端があり、これをきっかけとして幕府の施策が収奪式から、税金を得た分民にも施しを与える民富論に転換していった。

    江戸時代の安定した農...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    大英帝国が衰退していく中で巨大な市場の中国に覇権を争うべくアメリカと日本が対峙していく。アメリカは軍縮、資源、資金で徐々に日本を追い込んでいく。中国は蒋介石率いる国民党政権がアメリカ等の支援を受け、日本との支那事変(あくまで戦争ではない)を持久戦へと持ち込んでいく。日本はハルノートで最終的にアメリカ...続きを読む
  • 大久保利通
    私が大久保に心臓鷲掴みにされた1冊(笑)。本書は明治43年十月から新聞に連載された、当時存命していた大久保関係者による回顧を復刻、収録し、大久保大好きっ子(笑)の佐々木先生が監修解説を加えたもの。この手軽さ、この値段でこれだけの内容を拝めるとは講談社&佐々木先生さまさまという感じです。大久保ファンに...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    TV(録画)で観た時はいつも通りながら(酔っ払ってみているので)、結局、分かったような分からないよう感想をもった。しかし、本書を改めて読んでみると、今まで読んできたどの本よりも、アジア・太平洋戦争の原因について分かりやすく(シンプル)に書かれていることに気付いた。その分理解を深めるためにはもっと間口...続きを読む
  • 大久保利通
    大久保利通に近しい人物から直接語られる大久保の人物像。寡黙な人柄に情の篤さ、その人格がにじみ出ています。最も印象的なところは西郷との友情。兄弟以上の二人が征韓論のもつれで袂を分かった瞬間。西郷の出軍を最後まで信じない大久保。逆恨みで撃たれた紀尾井坂の変。その胸にしのばれていたのは西郷からの手紙であっ...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    NHK教育の「さかのぼり日本史」シリーズの第2弾です。著者は『それでも日本人は「戦争」を選んだ』や岩波新書のシリーズ日本近現代史5『満州事変から日中戦争へ』、講談社のシリーズ天皇の歴史8『昭和天皇と戦争の世紀』など多数の著作のある東大の加藤陽子先生です。さて、本巻が取り扱う時代は昭和のはじめから敗戦...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
    NHKで放送されている『さかのぼり日本史』の書籍化第1巻になります。『さかのぼり日本史』とは、歴史を「現代から過去へ」みていくスタイルで語られる、つまり「私たちが生きる“いま”を出発点に、「なぜこうなったのか」と問いかけながら時代を一つずつ遡っていく。時代と時代の因果関係を浮き彫りにし、歴史の大きな...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(1)戦後 経済大国の“漂流”
    こうして読むと、首相らしかったのは中曽根までかなーと。

    ここ10年の首相ってどうしようもないからなー。
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    歴史に「たら」「れば」はタブーだが、いくらでも戦争をやめるタイミングはあったはず。

    今だからそういえるのかもしれない。難しいところだ。

    日中戦争の長期化がすべてだと個人的に感じた。