木村裕美のレビュー一覧

  • 天使のゲーム(上)

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     スペイン語原書の初版は100万部。現在、世界40カ国で累計700万部を売り上げた超話題作の邦訳。
     前作『風の影』の面白さにびっくりしたが、今回もびっくり。期待を裏切らない。
     下巻を読み終えたら、まじめにブクレポ書くつもり。
     でもあまりに面白すぎて、書く気が起きないかもしれない。

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    2017年08月15日
  • 天国の囚人

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    ネタバレ

    「忘れられた本の墓場」シリーズで唯一1巻で終わる物語。主にフェルミンの回想と現実の話しで構成されていて読みやすい。フェルミンとダニエルの友情が本当に素敵。
    フェルミンの過去が壮絶なのと、「天国の囚人」がマルティンだったというところが心にきた。マルティンが現実と空想の区別がつかなくなっているところ、映画の「シャッターアイランド」を彷彿させた。
    4作目に繋がるであろうラストだったので続きがとても気になる。
    ダニエルは母親譲りなのかたまに破天荒なので4作目で不幸なラストにならないことを祈る...

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    2025年08月27日
  • 天使のゲーム(上)

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    ネタバレ

    風の影が面白かったのでこれもきっと面白いと思って積読にして寝かせてありました。
    成り上がり、失恋。やっぱり面白い!!
    下巻楽しみです!

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    2025年01月24日
  • 祖国 (下)

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    作者が描こうとした故郷バスクの人々は、悲劇の一時代を生きた普通の人たちだ。テロ活動に身を投じたホシェマリさえ例外ではない。

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    2024年09月01日
  • 祖国 (上)

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    ひとつ気づいたことがあるの。

    誰もが自分の人生に、意味とか、形とか、秩序をあたえようと努力するじゃない?

    でも、けっきょく人生って、わたしたちを好きにふりまわしてるってこと

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    2024年08月29日
  • マリーナ バルセロナの亡霊たち

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    サフォンの〈忘れられた本の墓場〉シリーズにも通ずる、冒険、ミステリ、ロマンス……そして怪奇小説の要素も混じった世界。自然の摂理に背いてでも、愛するものを取り戻そうとしたコルベニクの執念も、それを理解してしまったオスカルの苦悩も、“叶わなかった愛”故のことだったのだと思う。

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    2024年06月22日
  • 天使のゲーム(下)

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    面白かったです。
    下巻は登場人物が何人も死んでしまい辛かったですが、 
    内容はとても興味深く、夢中になって一気に読みました。
    墓標のところでは、つい声を出してしまうくらいワクワクしました。
    物語の締めくくりも とてもよかったです。

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    2023年11月16日
  • 天使のゲーム(上)

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    主人公の生い立ちが悲惨過ぎて感情移入してしまう。
    イサベッラが奔放すぎて苦手。
    わくわくの謎を解く下巻が楽しみです。

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    2023年11月22日
  • 天使のゲーム(上)

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    「人がそのために生きたり死んだりするほどの物語をつくることに、きみは心をそそられませんか? そのために人を殺し、あるいは殺される、そのために犠牲になり、罰をうける、そのために魂をささげるほどの物語ですよ。きみの職業で、これほど大きな挑戦がありますか? フィクションを超越して、“啓示の書”になりうるだけの力をもった物語をつくるんですよ」

    2020/5/20
    まさに“悪魔の囁き”。しかも、この物語がダビッドの妄想に基づくものなのかが曖昧な所がまた不安を醸し出すのである。

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    2023年09月14日
  • 天使のゲーム(下)

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    「人がそのために生きたり死んだりするほどの物語をつくることに、きみは心をそそられませんか? そのために人を殺し、あるいは殺される、そのために犠牲になり、罰をうける、そのために魂をささげるほどの物語ですよ。きみの職業で、これほど大きな挑戦がありますか? フィクションを超越して、“啓示の書”になりうるだけの力をもった物語をつくるんですよ」

    2020/5/20
    まさに“悪魔の囁き”。しかも、この物語がダビッドの妄想に基づくものなのかが曖昧な所がまた不安を醸し出すのである。

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    2023年09月14日
  • 天国の囚人

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    忘られた本の墓場四部作の三作品め。これまでの作品よりも分量は半分くらいだけどスペイン内戦の閉塞的な時代を描いた部分の陰鬱さはなかなか辛い。一方で後半に日が差したような明るさもあり、ほっとさせるコントラストになっている。これまでの二作品を踏まえる部分が増えてきて、物語の複雑な構造に感心するとともに過去の読書の記憶も問われてくる。

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    2023年02月27日
  • 天使のゲーム(下)

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    前作の風の影と比べるとよりダークで暴力的だけど幻想的かつ複雑で特に下巻に入って以降のたたみかける展開は読ませる。正直なところ全てが理解できているとは思えないけど外縁をなぞっているだけでも物語に引き込まれてて翻弄される。本を巡る物語ではあるけどもっと人間の奥底にある何かを信じる気持ちを揺さぶるような、そしてそんな世界を作る側の立場からの物語を作るような壮大さを感じる。とはいえ深く考えることをしなくてもエンターテイメントとしても完全に楽しめる。序盤は風の影もそうだったけどスローなスタートなのでそこを越えるまでは我慢。登場人物や道具立てなど村上春樹の作品に似てるなあと感じるところもあったけど多少の影

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    2023年02月03日
  • 天使のゲーム(下)

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    上に続き、バルセロナの街の暗部を感じることができる作品。この作家の描写が素晴らしく、タイムスリップして小説の世界に没入できる。他の作品も是非読んでみたい。

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    2023年01月23日
  • 天国の囚人

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    フェルミンの過去、謎が解き明かされている。
    フェルミンのために、ダニエルが奮闘するところがいい!!
    第一部、二部と絶妙に絡み合っていて、全ての謎が解き明かされていく感じ。
    続きは第四部へ、という感じで若干物足りなさもあるが、おもしろかった!

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    2022年12月22日
  • 天使のゲーム(下)

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    忘れられた本の墓場シリーズ、第二作目。
    第二作目だが、風の影の前の時代のお話。
    全体的に不穏な感じだったが、イサベッラの明るさに救われたかなー?
    次作も楽しみ。

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    2022年12月01日
  • 天国の囚人

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    CL 2022.10.4-2022.10.5
    「風の影」の続編。
    ダビッド•マルティンからフェルミンへ、フェルミンからダニエルへ。
    さまざまなことが繋がっていく。
    そして4部作ラストの「精霊たちの迷宮」へ。

    やっぱりフェルミンとダニエルの友情が好き

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    2022年10月05日
  • 祖国 (上)

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    <上・下巻併せての評です>

    ピレネー山脈の両麓に位置してビスケー湾に面し、フランスとスペイン両国に跨がるバスク地方。古くから独自の言語、バスク語を話す民族が暮らす土地だが、現在は国境によって北はフランス領、南はスペイン領に分断される形になっている。この小説は、スペイン側のギプスコア県にある村に暮らす二家族の確執を描く。確執を生み出すもとになったのは、民族独立運動から派生し、今やヨーロッパ最後のテロ組織といわれるETA(バスク祖国と自由)が起こした殺人事件。

    殺されたのは、村で運送会社を経営するチャト。それ以前からETAに運動資金として多額の金銭を要求されていた。何度か応じはしたものの、相手

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    2021年05月31日
  • 天使のゲーム(下)

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    『風の影』シリーズでの伝説の作家・マルティンのお話。
    コレッリ、マルラスカなど謎の多い人々に翻弄されながら
    命を削るように小説を紡いでいく……
    クリスティーナの死に際が壮絶だったのだが、
    エピローグで再生? 続きが気になる!
    シリーズ最終刊、日本語訳が待ち遠しい!

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    2020年04月26日
  • 天国の囚人

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    スペインのベストセラー作家サフォン。
    「風の影」「天使のゲーム」に続く「忘れられた本の墓場」シリーズ4部作の3作目。
    前2作よりはだいぶ薄いので、迷宮のような重厚さ複雑さはややシンプルに。
    妖しい雰囲気と登場人物の哀しいまでの純粋さは同じです。

    スペインでは内戦が終わって間もない1957年、バルセロナ。
    ダニエルはその名も「センペーレと息子書店」という父の書店で働いています。
    怪しげな雰囲気の男が書店に現れ、親友フェルミンへメッセージを残します。
    フェルミンは結婚を間近に控えているのですが‥?

    フェルミンが語り始めた過去は。
    18年前、監獄に入っていたこと。そこで出会った作家マルティンのこ

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    2016年07月27日
  • 天使のゲーム(上)

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    ネタバレ

    前作「風の影」に続いて【忘れられて本の墓場】が登場する第2弾。
    今回も舞台はバルセロナ、年代は1917年から始まる。
    主人公の少年の不幸な生い立ちから大人になって、執筆業に携わるようになるいきさつ、そこに現れたのが謎の編集者と曰くのある謎の館、ダビット(少年だった主人公)はいつしかその数々の謎に足を踏み入れてしまう・・・

    前回も書いたかもしれないけれど、バルセロナという街、街自体がミステリアスです。私の中でですけど。
    一昔という年代の設定でもあるかもしれませんが、一言で言い表せないような・・・でも魅力的。
    佐野元春の歌の中にも出てきましたがそのイメージとも重なります。

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    2016年05月11日