【感想・ネタバレ】マリーナ バルセロナの亡霊たちのレビュー

あらすじ

ある日の放課後。寄宿学校に通う15歳のオスカルは、荒廃した城館に迷い込み、そこに住む少女マリーナと親しくなった。彼女に導かれ人知れぬ墓地を訪れると、黒い蝶が彫られた墓碑に赤いバラを添える貴婦人の姿が。好奇心で後を追うオスカルとマリーナ。しかしその先には霧の都バルセロナの覗いてはならない秘密が隠されていた――。物語の魔術師とも呼ばれるスペインの巨匠、カルロス・ルイス・サフォンが描く幻想と怪奇に満ちた幻の初期作。後に続く「忘れられた本の墓場」シリーズ四部作の原点!

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Posted by ブクログ

ボーイミーツガールの話と考えていいのかな?出会いと別れ。それに怪奇的な展開もあって。終わった時にしみじみといい本を読んだと思って本を閉じた。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

軽めのゴシック小説 「風の影」の序章、スペインのゴシック物語。そう古い時代の設定ではないけれど、ゴシック感が強いストーリーだった。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

サフォンの〈忘れられた本の墓場〉シリーズにも通ずる、冒険、ミステリ、ロマンス……そして怪奇小説の要素も混じった世界。自然の摂理に背いてでも、愛するものを取り戻そうとしたコルベニクの執念も、それを理解してしまったオスカルの苦悩も、“叶わなかった愛”故のことだったのだと思う。

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2024年06月22日

Posted by ブクログ

サフォンの初期ミステリ。初バルセロナのために読んでみたが、実際の明るくまぶしい街とは違う、謎を秘めておどろおどろしい古都として描かれる。ホラーさながらの展開に、永久に失った初恋の思い出がますます清らかに咲いている。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

・ カルロス・ルイス・サフォ ン「マリーナ バルセロナの亡霊たち」(集英社文庫)の「訳者あとがき」によつてこの物語の粗筋をできる限り短い言葉で言へば、「ゴシック・ロマンの香りが全編ただよう本作は、ミハイル・コルベニクなる人物をめぐる謎追いを経糸に、オスカルとマリーナの友愛を緯糸にして、一九七九ー八〇年の『現在』 と、その半世紀まえの『過去』の逸話を行きつ戻りつしながら紡がれていく。」(309頁)。主たる物語はミハイルだが、そこにオスカルとマリーナが絡むといふことである。これを物語巻頭の文章から引けば、「時という大洋がそこに埋めた思い出を、遅かれ早かれ返してくるなんて、あのころのぼくは知らなかった。十五年後、 あの日の記憶がぼくにもどってきた。(中略)魂の屋根裏部屋に鍵をかけてしまいこんだ秘密を、ぼくらの誰もがもっている。(原文改行)ぼくにとっては、この物語が、まさにそれなのだ。」(15 頁)といふことであらう。最後になつてやつと気づくのだが、これ はオスカルの言はば手記であつた。その「謎追い」の経糸が極めておもしろい。
・オスカルがマリーナの屋敷に侵入したのをきつかけに2人は友人 となる。その後、実にいろいろなことが起きる。そのどれもが「ゴシック・ロマンの香り」である。マリーナの屋敷で事件は起きない が、しかしその香りは十分である。鉄柵の「門のむこうには何十年も置き去りの雰囲気の古風な庭の名残がひろがり、茂みのあいだに二階建ての館のシルエットがうかがわれた。陰気なファサードがそそりたち、長年で苔むした彫像たちの噴水が手前にある。」(19 頁)その家で最初の事件は起きた。と言つても、これが2人の出会ひにつながるだけのこと、事件といふならば、逃げ出す時に「途中で蓄音機にぶつかって倒してしまった。」(22頁)ことぐらゐで、この先に起こる事件に比べたら全くたいしたことではない。マリーナの屋敷に入つた理由を問はれて、オスカルは「謎めいてたから、かな……」(36頁)と答へる。初めから謎であつた。最後に王立大劇場が舞台となる。「永遠につづく誰もいない平土間のうえで巨大なシャンデリアが訪れることのない電気の接続を待っていた。」(224頁)り、「一階席の中央通路に敷かれた幅広いじゅうたんは行きつく先のない永遠の道のりを紡いでいた。」(225 頁)つまりは廃墟である。使はれることなく廃墟と化した歌劇場である。これもまたゴシック・ロマンにふさはしい。ここで起きる出来事、いや事件は、事件といふだけでは足りないであらう。それほどの事件である。1つだけ書いておけば、ここで恐怖をもたらすのは、いはばフランケンシュタインの創造物もどきである。これももちろん謎である。この物語の場所は廃墟の如きがほとんどである。 現在生きてゐてミハイルを語る人達は普通に暮らしてゐるが、話の中に出てくるのは廃墟か廃墟もどきであり、そこは謎に包まれてゐる。ゴシック・ロマンの香りはさういふ中から漂つてくる。これが経糸である。おもしろい。これをあまりに型通りすぎると言ふのは野暮であらう。ゴシック・ロマンとはさういふものだとサフォンが 考へてこの物語を書いたのかどうか。私は個人的にそのやうに読んだ。巻頭にサフォンの「親愛なる読者へ」といふ文章がある。その一節、「書き進めるにつれて、この物語にあるすべてに別れの味がしはじめた。」(10頁)確かに別れの物語かもしれない。「十五年後、あの日の記憶がぼくにもどってきた。」それに別れを告げるためにぜひとも必要な物語であつた。もしかすると、そこにオスカルの大人になる時間があるのかもしれない。

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2024年07月26日

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