鈴木董のレビュー一覧

  • 大人のための「世界史」ゼミ

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    使用している文字によって世界を識別し、文字世界同士との対比や積み重ねで解説するというやり方がとても分かりやすかった。
    こういった視点は持ったことがなかったので面白い。

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    2026年04月15日
  • 帝国の崩壊 下 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

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    下巻は中世以降となっている。
    その為、崩壊の要因も上巻より明確に述べられている。
    個人的には【神聖ローマ帝国】【オスマン帝国】は近代の世界情勢に通じており、とても勉強になった。
    最終章で上下巻を総じて崩壊のパターンをまとめているのと現代の帝国、米国、中国についても述べられているのがとても興味深い内容だった。

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    2024年08月04日
  • オスマン帝国の解体 文化世界と国民国家

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    オスマン帝国の歴史に触れたくて読み始めたところ、第1部が理論編で思いのほか難しく、うぅ、これは厳しいかも…と、尻込みしそうになりましたが、我慢して1部を読んだら、2部以降が俄然面白く読み切れました。
    構成の妙ですね。

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    2023年12月31日
  • 帝国の崩壊 上 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

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    エジプト諸王朝 ミケーネ ヒッタイト アッシリア アケメネス朝ペルシア アレクサンドロス大王のマケドニア ローマ帝国の興亡がよくわかった

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    2022年07月10日
  • オスマン帝国の解体 文化世界と国民国家

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    最高に勉強になった
    ただ、最初の方に、オスマン帝国の歴史をざっとまとめてあるが、それでもその部分は長く、早く本題に入ってほしいと思った。
    割と薄い本だが、オスマン帝国が、その版図にあった現代の国家に与えた影響を考える上では重要。

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    2021年02月16日
  • 大人のための「世界史」ゼミ

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    「歴史の山川」と自負する出版社だけに、いろんな観点からの歴史書を多く出しているなかで、本書は文字・文明圏のくくりで世界史を紐解いてみせた。大航海時代(15世紀〜)から世界を圧倒してきた西欧文明の勢いに陰りが見えてきた21世紀以降、世界は再び大航海時代以前の五大文明圏が並び立つようになるのではないか、という著者の予測は説得力がある。従来の西洋史観に囚われたままでは見通せない史実があることを教えてくれる。

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    2020年06月10日
  • 大人のための「世界史」ゼミ

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    「文字世界」という概念で世界をエリア分けし、古代から現代、未来までの世界史を概観する。
    世界史の書籍や教科書は、空間によるエリア分けでぶつ切りにしてしまう、単なる地域史の寄せ集めでしかないようなものばかりである。しかしこの本は「文字世界」という区切りにしたことで、時間を経るにつれて空間的にエリアが変動していく。歴史を解釈する上でとても有用な区切り方だと思う。お互いの文字世界の関わり方も節々に解説されているのも良い。

    中高生が教科書で世界史を学ぶ前に、まずこの本で概観をつかんでからにすると、飲み込みが早くなるのではないか。「大人の」とあるが、ぜひ中高生にも読んでほしいと思う。

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    2020年06月08日
  • オスマン帝国の解体 文化世界と国民国家

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    題名はオスマン帝国の勃興とその落日のようだが
    主役はそこでなはなく
    現代でも主要な民族紛争の舞台である
    バルカンおよびパレスティナ
    その原因のひとつとして地域的特性を挙げ
    近代以前のオスマントルコによる統治と
    近代以降の
    西洋ナショナリズム(ひとつの民族ひとつの国家)による
    「西洋の衝撃」を解く論考
    近代西洋における国民国家思想と現実はなぜ生まれたか
    その対比として近代以前のイスラム世界はどうあったか
    そしてそれを継いだオスマン帝国が影響力を失っていき
    トルコ共和国となっていく過程で何が起こったか
    というようなことが説明される
    当然ながら民族紛争はイスラム西洋間のみの衝突でなく
    歴史という大局からは現実への反抗に際しての
    宗教とならぶ旗印でしかないはずではあるが
    民族の一体という夢が多くの人々の独立欲を駆り立て
    そして帝国主義に対抗した原動力であるのもまた事実
    平穏と豊かさを誰もが求める一方で
    公共にそぐわなくとも個人利益と功名を求める欲こそが
    世界を前に進めてきたのもまた現実
    ローマもイスラムもモンゴルもアメリカヨーロッパも
    現代中華も
    世界国家であるところに大きな華があった一方で
    停滞と退廃があり
    小国家の貧しさと引き換えの盲目の幸せと
    いずれが優れた世界システムであるかは難しい
    寛容も合理も総論反対しようがないが
    その匙加減に誰もが納得することは有り得ない
    歴史は現実と向き合って
    全ての歴史の構成者が
    よりよく賢明であるべきを示唆するが
    答えを教えてくれるわけではない

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    2020年02月01日
  • 大人のための「世界史」ゼミ

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    世界史を大きく5つの文字文明に分けて見る事によって、現代に至るまでの世界の動き方がよく分かった。
    新しい視点から世界史を学ぶ事ができ、楽しく読めた。

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    2020年01月22日
  • 食はイスタンブルにあり 君府名物考

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    鈴木董氏の著作は今年2冊目で、前回も思ったが、僕は彼の文章がとても好きだ。美しい言葉選びに、知性あふれる論の展開。そして細かなエピソードが面白い。今回も多くの学びと新たな気付きを頂いた。
    フランス料理、中華料理と並び、世界三大料理に数えられるトルコ料理。日本では今ひとつ馴染みがないが、紐解いてみれば世界でも有数の食の交点であることが分かる。
    歴史上最も重要な都市のひとつにイスタンブルは挙げられる。それは簡単にいえば東西の洋の繋ぎ目であり、古代ペルシア帝国、古代ギリシア、ローマ・ビザンツ帝国、そしてオスマン帝国という名だたる文化の興隆を経験した土地だからである。
    気候風土を取ってみても、トルコという土地は非常に豊かである。イスタンブルをはじめとした沿岸部の地中海性気候に始まり、内陸の大半は乾燥したステップ気候、北部の黒海沿岸は温暖湿潤気候など、さまざまの食材が育まれる礎があるのだ。
    そしてオスマントルコを築いたトルコ民族はもとより中央アジアの遊牧民だ。遊牧民にとって馳走となる肉料理もさることながら、常食となる乳製品はトルコ料理の要ともいえる。
    エキゾチックな香りが漂いながらも、教科書でしか見ていなかった土地と民族にいくらか親近感を抱くことの出来る一冊。

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    2022年11月28日
  • 帝国の崩壊 下 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

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    ビザンツ帝国からイギリス帝国までの中世〜近代の帝国崩壊の下巻。
    このシリーズを読んで考えたのは、現代のアメリカと中国の方針。広大な領土を持つ帝国は、当然人種、宗教、文字言語が異なる集団になる。アメリカのように自由を認めることは最初はスムーズな国内管理が可能だが、いずれ個人レベルをきっかけにして不満がぶつかり合うだろう。
    なら、犠牲を覚悟で中国のような同化政策が正しいのか?つまるところ人間の欲得を無くして小国家が乱立する状態が一番平和なのではないか⁈そう考えると人間なんて……

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    2022年10月15日
  • 帝国の崩壊 上 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

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    この本は何が面白いかといえば、それぞれの章の筆者が己の研究や体験から帝国の崩壊を通り一辺倒でない語りをしていること。海の民からアッシリアにかけては発掘の苦労話や自らの考察が入りワクワクした。
    各章の深掘りを読んでみたいところだが、まずはビザンツ帝国など中世以降の帝国の崩壊の下巻へ進みたい。

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    2022年10月01日
  • 帝国の崩壊 上 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

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    国が興り統治され滅びる変化する
    そんな歴史を伝えている本

    少し変わった角度から歴史を垣間見られて
    以前には感じなかった感覚を持てた。

    テーマごとに著者が違うから好みもあるかもしれない。
    歴史的にも有名なローマ帝国とエジプトはとても良い。

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    2022年08月26日
  • 文字世界で読む文明論 比較人類史七つの視点

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    現在の世界を五つの文字世界に分ける。
    そして、それをそれぞれの圏内を文明と文化の二つの位相に分ける。
    これが本書の基本的な分析の枠組みだ。

    知を体系化する方法としての宗教と学問が、それぞれの文字圏でどう立ち現れてくるか。
    これが文化のハードの側面とすれば、ソフトの側面として組織を取り上げ、家・企業・国家の権力の継承の機構を具体例に分析する。
    衣食住の生活文化の分析がそのあとに続く。

    最後のパートは近現代のグローバリゼーションと文化交流を整理し、「文明」が生き延びるにはどうすべきかを提言する。

    取り上げられているそれぞれの文化・文明の具体例については、もうちょっと詳しく読みたいと思う個所もある。
    それぞれの分野で詳しい人からすれば正確さに欠けるところもあるのかもしれない。

    しかし、この本は、最近の新書としてとても貴重な一冊ではないかと思う。
    少なくとも、最初に分析の枠組みが提示され、その見取り図の中できちんと論が展開される、構造が非常にしっかり見える本だ。

    グローバル・スタンダードとなった西欧文化の伝播例として、近代小説が取り上げられたところが面白かった。
    ロシア以外で比較的早く受容された文化圏として、トルコがあるというのだ。
    フランス語に堪能なエリート層がいたためらしい。
    そこは、オスマン朝研究の第一人者だった著者ならではのところかもしれない。
    時期的にはーいや、日本の小説受容の時期とそれほど違わないのでは?とも思うが、長編の物語の伝統がない国で、日本より早くフランスで試みられている手法が取り入れられていたという指摘が新鮮だった。

    結論はー穏当というか、何というべきか。
    筆者は文明の未来を割と楽観的にとらえようとしているが、最後の方で指摘される多文化共生の多大なコストのわりにイノベーションに結びつかないことを見ると、むしろちょっと悲観的になってしまう。

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    2022年04月24日
  • 歴史とはなにか

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    中国史とオスマン帝国史との比較の視点から、日本とはどんな国で、どんな歴史を歩んできて、そしてこれから歩んでいくのか、という、ものすごくスケールの大きな対談が展開されている。これを消化するにはあと数回は読まなければならないなと感じた。良い本。

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    2022年01月19日
  • 文字と組織の世界史 -新しい比較文明史のスケッチ

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    これまでの世界史は、並存する個々の「文化世界」からみた自己中心的な視点からの記述に止まり、諸文明の相対性に着目したトインビーですら西欧中心主義からの脱却はなし得なかった。本書は、世界全体を覆う「グローバル・システム」の成立により単一文化中心的な視点はもはや妥当せず、様々な文化のライフ・サイクルを軸に文明史を捉え直すべきと唱える。

    同様の試みとしてはハンチントン「文明の衝突」がすぐに思い浮かぶが、国際政治学に属する同書が「文明」と「文化」との違いをあまり意識せず、イデオロギー対立終結後の対立軸としてやや曖昧に「文明」を扱っていたのに対し、世界史に軸を置く本書は両者を相補関係に立つが異なる概念として峻別し、主に「文明」よりも各「文化」世界がグローバル・システムに統合されていった過程を記述する。そして、同一文化圏を規定するのは「文字」であるとし、使用文字を基準に世界を切り分けるのである。

    ただ、本書での各「文字」は、文化圏を「事後的/結果的に」規定する媒体として現れるのみで、文字の使用がどのように各文化圏の思想や政治を形成していったかという視点の記述はほとんどなく、文字に関する視覚的な情報も皆無である。題名や装丁からそのような内容を期待するとやや肩透かしを食らうのではないか。

    しかし、切り口として文字を用いることでうまく説明がつくことも多い。例えば世界史上特異な例として挙げているインドと中国について、著者はこれらの二国家が「ネイション・ステートの衣装を纏った一つの『世界』」であるとするが、確かにこれらの二国家は通常のネイションステートとは異なり、文化の同一性、即ち使用文字の同一性が重要な役割を果たしているように思える。多民族・多言語国家たるインド、永きにわたり民族的アイデンティティを保持する必要があった中国において、文字が同一であることの文化的統合への貢献は少なからぬものがあるのだろう。また東欧諸国のソ連的共産主義の受容・反発が、所属する文字世界で異なっていたことの指摘も興味深い。

    本書は、グローバリゼーションを文明のみならず諸「文化」の西欧化、即ち平準化と捉え、(文明が優劣比較可能であるがゆえにその巻き添えを食う形で)諸文化までもが斉一化され忘却されることへの警告で終わっている。西洋の脅威への対応を誤り解体の憂き目を見た、オスマン帝国を専門とする著者ならではの重い提言だと思う。

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    2018年12月05日
  • 文字と組織の世界史 -新しい比較文明史のスケッチ

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    人間文明史を「文字世界としての文明、文化」「文明的能力としての組織」の変遷に着目して俯瞰する。
    「文字文明」を比較優位として、有文字文明(文字を生み出し得るような文明的環境が必要)を高度なものとする見方。序論での「全く新たな視点から」という意気込みにしては転換が弱い印象だった。

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    2025年07月12日
  • 帝国の崩壊 上 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか

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    再度、読み直し。
    この本での帝国は皇帝の存在の有無には
    かかわらず、超大国や覇権国家と定義して
    いる。

    5つの帝国をそれぞれの専門家が書いて
    いるので、かなり詳細に書いているのが
    嬉しい。

    個人的にはヒッタイトやアッシリアが
    新鮮で面白かった。

    下巻はまだ未読なので引き続き読んで
    みたい。

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    2024年05月27日
  • 食はイスタンブルにあり 君府名物考

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    ネタバレ

    今まで3つの帝国の首都であった歴史を持つイスタンブールは、アジアとヨーロッパの狭間にある上、シルクロードや地中海など各種交通の主要地点でもあった。だからこそ各地から食品が集まり、その文化が隆盛していった。その過程を歴史とともに振り返り、我々日本人にも馴染み深いケバブやヨーグルトなど料理ごとにも詳しく情報をまとめていた。すぐにイスタンブールに行きたくなる1冊。

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    2023年07月20日
  • 文字と組織の世界史 -新しい比較文明史のスケッチ

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    もっと斬新な文明間、歴史観を期待して読んだが、結構普通の通史だった。ただ、20世紀後半以降から将来を見通す記述は示唆に富む。

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    2022年10月12日