海保眞夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
内容は有名なので内容は知っていました。映画や舞台ではジーキル博士を主人公としているものが多いですが、原作では前半は友人のアタソン弁護士からの第三者目線での「善良なジーキル博士と、悪行のハイド氏の関係は?」という謎の物語、そして後半は2つの手紙によりその謎の回答となっています。
私は内容は知っている状況で読んだのですが、知らずに読んだら前半はアタスン弁護士と一緒に謎を不思議に思い、後半はジーキル博士の焦燥感を感じながら読んだだろうなあ。
※※※以下ネタバレしています※※※
私が知っていたのは「薬により、善のみのジーキル博士と、悪のみのハイド氏に分かれる」ということだけだったので「もともとジー -
Posted by ブクログ
大変有名な作品で、子供の頃に児童文学として読んだことがあるが、その内容はすっかり忘れてしまっていた。
今回再読して、初めて出会う作品のように新鮮な気持ちで読むことができた。
イギリス人のスティーブンソンが書いた、冒険物語。
フリント船長の宝の地図を手に入れた少年ホーキンズが、地主さんや医師の先生と一緒にヒスパニオーラ号に乗って、宝島へ宝探しに行く物語。
途中で船乗りの反乱にあいながら、戦い冒険しながら島に埋まった財宝を探す。
読み進めやすい文体ではなく、ストーリーの奇抜さもないが、しかし歴史に残る名作の雰囲気はたっぷりで、ぜひ子供の頃に読んで欲しい作品です。 -
-
Posted by ブクログ
弁護士アタスン氏の古い友人である医者のジーキル博士には恐るべき秘密が隠されていた。
アタスン氏の住むロンドンの街では不気味な人物ハイド氏に関する奇妙不可解な事件が起きていた。アタスン氏は友人であるジーキル氏とハイド氏に謎の接点があることが分かってくる。
アタスン氏はついに友人のラニョン医師の手記とジーキル氏の陳述書から真実を知ることになる。
この『ジーキル博士とハイド氏』は従来より人間心理の二重性に触れた作品として知られている。ジーキル氏は資産家の家に生まれ、幼い頃より努力と徳の節制した生活をしてきた。しかし、彼は欲望に旺盛であり、そういった欲望を節制により抑圧してきたのである。
だが、のち -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ再読は子ども時代以来。(つまり「フライディと私」を書く時には再読しなかったのね。)
最初の方は航海に出るまでの半生を綴っていて、読みながら何度か寝落ちしたが、ようやく最後まで読んでどうやって島から帰還したのかが分かった。すごく面白かったというのとは違うけど、ノスタルジーとご恩があるので★5つ。
遭難してからロビンソンが作る砦はヨーロッパの伝統的なモットアンドベイリー形式を踏襲しているが、一人で作ってしまうところがやや偏執気味。イーストなしで作ったパンというのはどういうものだったのか、チャパティのようなものだったのだと思うが製法書いて欲しかった。(でもブドウがあるんだから天然酵母手に入ったと思 -
Posted by ブクログ
いや、面白かった。
古い本だし、読みづらいのは仕方あるまいと高をくくっていたのだが、そんなことはなかった。
読みやすく、しかもリズムのよい展開、ひきつけられる巧みな心理描写で、即座に読み終わった。
数時間だったと思う。中島敦はあんなにかかったのに…笑
有名な話なので結末を知ってしまっていたから、後半に向けて謎がとかれるワクワク感は少なかった。(十分に楽しめたけれども)
もし知らずに読んだら、結末にどれほど驚愕しただろうかと思う。
人間のこころの闇をとらえている。
ひとは誰でも彼のようになりえるのだろう。
もっと専門的な内容かと思ったが、そんなことはなく、エンターテインメント的だった気がし -
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレおすすめされて読んだ本。
いわゆる名作ってなかなか手が出せずにいたけど、これはおもしろかった。
流石時代を超えて読み継がれて来ただけある。
謎の答えを知ってるのにこんなにドキドキしながら読めるってすごい。途中で、ん?と思ったところもちゃんと回収されてて、天才ってすごいと思いながら読み進めた。
楽な方に流されたり、ダメだなと思いつつ抑えられないときの自分と重ね合わせながら、あるよね…と思いつつ読んでたので、その後のハイドに侵食されてくところがリアルに恐怖を感じられた。
これがプロの手でどう解釈されてるのか、論文とかも読んでみたいかも。