海保眞夫のレビュー一覧
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世界名作にはいる作品で
タイトルもなんとなくの話も
知ってはいるけれど…
実際には読んだことがなかったので。
物語は、
弁護士アスタンの目線により描かれる。
ジーキル博士は、
世間から尊敬される立派な存在。
一方、ハイド氏は会った人が不安になり
理由もなく嫌悪する存在。
ジーキル博士が死んだり行方不明になった際
ハイド氏へ財産を遺すよう遺言を託された
弁護士アスタンは、2人の間に
どんな関係性があるのか不思議に思う。
数々の悪評を巻き起こすハイド氏。
世間の一線から退くジーキル博士。
ジーキル博士との連絡が取れなくなり
いよいよ博士の書斎に踏み込み…。
親友の医師ラニョンとジーキル博 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ロビンソン・クルーソー』有名だけど、読んだことがなかった。最近読んだイギリスのファンタジー作家たちがこぞって名前を挙げていたから読んだ。
お金に困らない家に生まれても、冒険心が疼いて仕方ない主人公。ある時は家出をして、輸出入で儲けても、奴隷になっても、ブラジルで成功しても冒険したい。そんな彼が船で航海中に難破して無人島で過ごす話だ。
まずは船から使えるものを持ち出し、島で暮らすためにテントを作る。
食べ物を得るために島のヤギを捕まえる。鳥を撃つ。
荷物を整理する。家を作る。日付を数える。
一つひとつ出来ることをやっていく姿が楽しい。
なんだかマイクラを思い出してしまった。(もちろんこちらが -
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Posted by ブクログ
アタスン氏の語りにより進められる、博愛家で有名なジーキル博士と残忍なハイド氏の奇妙な関係。なんとなく二重人格の話?という印象を持っていたのですが、読んでみると、そんな単純な話ではありませんでした。
良い人と思われたい。だけど、欲望のままに自分を満足させたい。清さや愛を求める心と、罪や享楽を求める欲望を併せ持つのは、いたって普通な人間の姿だと思います。だけど罪にふけりすぎると結果自分自身を滅びへと招いてしまう。でも相反する二つの心を持っているのはつらい。人の持つ葛藤をこの物語はよく現していると思います。
そう、そして、ジーキル博士に言いたいのは、そんな罪人のあなたを主は愛している、ということです -
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Posted by ブクログ
ネタバレまたレビューで無知をさらけだしにきた。
善と悪との絶えざる闘争。人間は善と悪という二元性を併せ持つ存在として描き出される。
私のお気に入りは、変身がたび重なる中でジキルがアタスンに対して、「自分で自分が信じられない」と言い放って、現実世界についての判断をゆだねてしまうシーンである。
これはまさにスティーブンソンが、善と悪との闘争の中で、自分を見失う人間の姿を克明にえぐり出した場面と言える。
人は、認識において「一貫性」を求めたがる。ある部分までは、理性的な判断によって対処が行われるが、対応できない部分に関しては、拒絶し遠ざける傾向にある。善と悪という正反対の事象が並立し、自己矛盾を日々生 -
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