市谷聡啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バラバラのチームが、幾多の強敵プロジェクトと戦いながら結束するまで。チームの開発技法を学べる物語
★本の概要・感想
システム・ソフトウェア開発における、チームワークの技法が詰まっている。実際にチームでシステム開発をしているなら、読めば役立つフレームに出会えるかもしれない。また、この本はチームの様々な状況を描いているため、自分たちの開発状況を客観視するのにも役立つ。特にスクラムマスターやマネージャーなどはこれらの本を読むと良いだろう。「こんなもんだ」と思っていた自社の開発環境が、実は時代遅れなものだったり。もっと効率の良い情報共有の仕方があるのに、それに全く気付いていない、というような可能性だってあり得る。私はデスクトップエンジニアであり、一人で業務アプリケーションのカスタマイズや改修を行うことが多い。個人的には直接的に生かせるものが少なかったものの、チーム開発の現場に移ったタイミングでまた読み返したいと思う。
★本の面白かった点、学びになった点
*分割統治法をすること。大きなタスクを大きな言葉のままで扱うのを辞めよう
・認識の齟齬が発生しやすくなる。できる限り具体的な言葉で。分割して話すように
★本書の紹介しているフレーム
・アジャイル開発、スクラム、カンバン仕事術、モブプログラミング、バリューストリームマッピング、ユーザーストーリー、ゴールデンサークル、学習する組織、朝会、
●本を読んだだけでは応用できない
。物語の形式により、フレームの使用場面を想像しやすく、多くの手法が紹介されていた。
もちろん、その技法を知っているからと言って、すぐさま現場に応用はできない。知った上で、どう自分たちの開発に落とし込むか。そこは読者たちのと努力が必要である。また、多くのフレームが紹介されているがゆえに、各手法の記述は多くない。各技法を一つ一つ学んでいく必要もあるだろう
●学んだことをどうアクションに生かす
*まぎれの無い明瞭な言葉を用いること
*カンバン仕事術
*思いやりを持って仕事する -
Posted by ブクログ
実際にアジャイル(リーン)プロジェクトを経験した著者が、自身のチームで実施した具体的施策(カンバンの便箋にどういう情報を書き、また逆に何を書かないか、など)を紹介する本。
アジャイルの理念、一般的施策及びその意図に関する記述は薄いので、「そもそもアジャイルとはなんぞや?」というレベルの人間にはおすすめできない。
しかし、アジャイルの入門書を一冊でも読み、上記を把握しているのであれば、アジャイル・プロジェクトの雰囲気や、実際に直面する困難、これに対する具体的対応策を知る上で、参考になる。
ただ、アジャイルとはまさに「あらゆる状況に対応できる銀の弾丸はないのであるから、状況に応じて最適なプロセスを組め」という取組みであるから、本書に紹介されている思索をそのまま自分のプロジェクトに持ってくることはできない(特に、著者のプロジェクトは60人体制という、アジャイルにしては大きめのプロジェクトであり、円滑なコミュニケーションを担保するための施策が多くあったが、大抵のプロジェクトはより少数であり、そうした施策は悪戯に時間を浪費するだけになる可能性が高い)。
要は「ふーん、アジャイル開発って、こんな雰囲気のもとで、こんな感じでやると、こんなふうに成功しうるのか」という感覚値を得る、程度の期待値で読むのが最適。
その意味で、悪くはないが、劇的効果が望める類の書籍でもない。☆3つ。