アンドレイサプコフスキのレビュー一覧
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北方諸国は南のニルフガード帝国の侵攻を受けた。北方諸国で最南に位置するシントラ王国では、キャランセ女王が孫娘シリラを炎上する首都より脱出させて自害する。二年後、魔法剣士ゲラルトは人里離れた砦でシントラ王家の血を引く少女シリに訓練を授けていた。
やや唐突に話が始まり、語り手を替えつつ、物語が飛び飛びに進む。北方諸国を脅かすニルフガード、それに対し力を合わせようとする北方諸国、自らの思惑のために暗躍する魔女達。各国の王がシントラの正当な後継者であるシリを追い、彼女の命を狙う者もいる。ウィッチャー、魔女、非人間族が普通に長命で英雄としてあつかわれている所に神話を感じる。シントラの仔獅子ことシリが、天真爛漫で大人達から愛されているのが良い。
時系列的に短編集の方が先らしいが、長編刊行当時は未発売。ゲームをやっていたから何とか読めたけど、地名人名が多すぎて苦労した。世界観こそゲームっぽいが、魅力的なキャラクターと卓越したネーミングセンス、作り込まれた設定と生々しい描写で空想を現実と感じさせる傑作。 -
Posted by ブクログ
私的、ダークファンタジーの筆頭はこのウィッチャーだ。勿論、ゲームの方もトロコンするまでやりこんだ。大好きな作品である。
全5冊からなる長編ファンタジーで、こちらは長い長いプロローグとなる第一章。この原作から入れば世界観をしっかりと認識出来るし、ライトにゲームから入れば、より一層知識と想像を高める事が出来る。因みにゲームはZ指定だ。
ミュータントであるウィッチャーは超人的な肉体を持つ。ドワーフやエルフや精霊 等の非人間族に溢れた世界観だが勿論人間も存在する。女魔術師や吟遊詩人、巫女と、ウィッチャーを取り巻く相関図は壮大だ。何より何もかものルックスが美し過ぎる。
一人一人の魅力を語ったら参考書が出来上がる。
政治と戦争の構造は複雑だがしっかりと認識しておきたい。これに巻き込まれる一国の姫シリラ王女と、彼女と運命付られたウィッチャー、ゲラルトの旅が始まるのだ。各国の思惑とそれに巻き込まれる重要人物達。魔女のイェネファーの存在も大事だ。ゲラルトと魔女達のドロドロ過ぎる関係はもう少し先までお預けだ。....あぁ、いけない。思いつくままに人物を書き殴ってしまう。
唐突ですが、漫画 進撃の巨人は好きですか?
生の華やかさと死の残酷さが融合した世界観に夢中になった経験があるのならば、完結した事によって燃え尽き症候群に悩まされているのなら、是非こちらも体験していただきたい。
カタカナの登場人物と地名の多さに心が折られる心配は否めないし、小説から入る方は脳内で物語を繋げるのが大変やもしれない。
それでも、私はこの作品の魅力を隙あらば人にススめ続けるかと思う。今はもっぱらNetflixで独占配信されている映像作品を皆に推している。そろそろ迷惑がられるだろう。しかし順調にファンを増やしている...はずだぁ!笑 -
購入済み
時系列はドラマとゲーム版の中間
ウィッチャー3が結構売れたので、最近日本後版でも完結した原作を読んでみようと思う方、また、2019年の年末にネットフリックスのドラマが始まるので読んでみようと思う方が多いかと思います。
時系列がわかると、双方の方がより楽しめると思いますので時系列の予備知識をお話しすると、この小説シリーズは1267年からが舞台となります。そしてゲーム版ウィッチャーの舞台が1が1270年、2が1271年、3が1272年と続きます。個人的には5巻とゲーム版ウィッチャー1の間に空白の期間があると思われます。
ドラマの予告映像やキャストの一覧を見ると、恐らくはそれ以前の出来事、1263年のシントラの大虐殺という事件の描写が多かったという印象です。この物語は日本語で翻訳をされていないthe last wish という短編集の出来事です。
私自身はゲーム版1.2、小説1巻、ちょっとゲーム版3、小説2~5巻とバラバラの順番で楽しみましたが、最高に楽しかったです。
大袈裟ですが、小説、ゲーム、ドラマどれから見てもファンタジー好きには至福の時間になる事を約束します。時系列順に楽しむのもいいし、自分が楽しめるものからウィッチャーの世界に触れてみるのがいいと思います。
知識が深まる事に世界に引き込まれる、そんな作品です。故に後半失速するような虚無感は一切ありませんでした。
ネット番組で翻訳者の川野靖子さんが、「原作やゲームの雰囲気、キャラクターの印象に気を使いながら翻訳致しました」と仰っていました。
小説は読み慣れてないので偉そうな事は言えませんが、ほんとに素晴らし翻訳だと感じています。ゲームシリーズのローカライズも20年近く数々の洋ゲーをプレイしてきましたが脱帽の一言です。
総じてオススメできない点が一切ありませんので当然☆5評価です。 -
Posted by ブクログ
ウィッチャーシリーズ最終巻。
シリーズものってだんだんつまらなくなる作品が割と多いんだけど、その点ウィッチャーシリーズは問題なしb(^^)
ていうか本巻がシリーズの中で一番面白かった。
800ページ近くありながら全然ダレるところがないというのもすごい。
シリの異世界での冒険、ゲラルト一行のトゥサン公国滞在記、ヴィルゲフォルツ&ボンハートとの最終決戦、北方諸国とニルフガードの戦争の顛末、ゲラルトたちのその後などなど、とにかく見所が満載。
自分的には、シリとアルダー王国(別世界にあるエルフ族の王国)との関係がわかったので、
ビデオゲーム「ウィッチャー3」をプレイしていて???だったところがスッキリした(^^)
そのほかゲラルトのモテッぷり(うらやまー)や、シャニたちチョイ役のエピソードもきめ細かく描かれていて読み応え有り。
ただ、前巻で突き抜けたワルぶり見せつけてかっこよかったボンハートが、今回はただのゲスな悪党になっちゃってたのはちょっと残念だったかな(><) -
Posted by ブクログ
魔法剣士ゲラルトが主人公のファンタジー小説「ウィッチャー」シリーズ第3巻。
前作のサネッド島事件で重症を負ったゲラルトが、森の精の助けで傷を癒し、相棒ダンディリオンとともにニルフガードに囚われた(ということになっている)シリラを探す旅に出て、様々な事件に巻き込まれる、っていうお話。
自分的には1〜3巻の中で一番面白かった!
とにかく、ゲラルトがカッコいいんだよね。
1、2巻では主に魔術師を相手に戦っていたから、なかなかいいとこ見せられなかったゲラルトだけど、本作では賊やモンスターが相手だから、ゲラルトの剣捌きが存分に発揮される。
旅の途中で出会う仲間たちもみんなキャラが立ってて感情移入できちゃう。
特に、ヘナチョコキャラのダンディリオンがゲラルト以上に雄々しく見える場面があって、ダンディリオンて実はチョー強い勇者なのでは?なんて思うことも。
ちなみに一番好きなシーンは、みんなで川マスのスープを作って食べるところ。めちゃめちゃ美味しそうに描かれていて、読んでるこっちまでジュルリ