七河迦南のレビュー一覧

  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    露悪的な作品を好む自分に勿体無いほどイイハナシ。物分かりの良すぎる子供達。
    1話の「今は亡き星の光も」という詩的なタイトルと切ない真相がマッチしたベスト短編。
    2話の「滅びの指輪」では、戸籍のない子供がテーマ。今年の新刊でも同一のテーマを扱った話を読みましたが、我が国では20年間もこの問題が放置されているんですね。なんとかならないのでしょうか。
    4話の「夏季転住」では人間消失が演出されますが、これはかなりフェアに手がかりが明示されるため簡単です。その他は日常の謎らしく、読んで思わずほっこりするような小品ですね。

    0
    2026年09月22日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    児童養護施設で起きる不思議な事件のおおもとは主人公の親友でした、という話。
    特に面白いとかではないんだけど、作者はこのテーマ(児童養護施設や虐待など)を書きたかったんだろうなというのが何となく伝わって来た。
    役所の男性はもう少し活躍の機会があっても良かったのでは。

    0
    2026年07月22日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すぐに真実を見抜く海王さんがいるのに、佳音ちゃんの登場が少し不思議でした。春菜が佳音に七海学園での不思議な出来事を話して推理する必要性があるのかな?と。
    ちょっと不自然な推理もあって気になりましたが(六話の道を尋ねての受け答えで「あなたの考えた通りよ」と言うところ)そういうことでしたか。
    第七話で、一話から今まで繋がっていたと分かってびっくりでした。
    『アルバトロス』も読んでみます。

    0
    2026年07月22日
  • わたしがいなくなった世界に

    Posted by ブクログ

    七海学園シリーズ最新作とのことだが、過去作を読んでいないのでよく分からない過去作の匂わせが複数あった。物語の進行には問題なかったであろうと思われる。
    内容は日常的な謎解きで、環境を考えると納得というトリック?もあり、それなりに楽しめた。
    文章の書き方か読解力の問題か、誰のセリフか分からないシーンが多かったのがテンポを削がれて残念。

    0
    2026年06月03日
  • わたしがいなくなった世界に

    Posted by ブクログ

    児童養護施設《七海学園》シリーズ最新作。
    前作からかなり間が空いているので忘れている部分もあったが、楽しめた。

    バスから消えた少女、死体の消失、駅伝大会から消えた選手。そして本編である『わたしが、殺した』という謎めいた言葉の意味。

    前作で命の危機にあった北沢春菜がリハビリを始め、最後には学園に復帰するのだが、その間に学園にも変化がある。新しく調理ボランティアを雇ったり、友人の佳音が非常勤職員として学園ではたらいていたり。

    元気な三人娘、亜紀に裕美に葉子の視点の話もあるが、当たり前だが彼女たちにも屈託がある。
    新しく入所した少女、文はどう接するのが良いのか分からない。

    子どもたちが抱えるにはあまりに重く苦しい事情があり、狭い世界で生きる彼らの価値観や思いを掬い取る難しさが描かれていた。
    でもだからと大人が諦めては、彼らの未来を閉ざしてしまう。大人も子どもも、それぞれが理解し合い寄り添い伝え合う世界になれるよう、理想だと言われてもそれを追求し実現しようと目指すのが七海学園なのだろう。

    0
    2026年05月24日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    太陽の光を反射し目が眩むほど輝く海から
    主人公たちが生きながらえる為に『あるもの』を踏みつけにした時の、足の裏の感覚まで

    全てを思い起こさせる情景描写には、感動と同時におぞましさを体験させられました。
    読後怖くてお風呂ひとりで入れなくて、遠方の家族に電話繋げてもらいながら入りました!泣泣



    〜以下ネタバレ〜

    2人が生きるために仕方がなかったし
    主人公にとってさほど関わりのない、自分の恋敵な訳だから。踏みつけにする事にも抵抗はないよね……

    刹那の夏は、許嫁はもちろんですが主人公も、ヒロインを手に入れんがため、性欲に取り憑かれていたんだなぁ、って。
    許嫁が居なくなった今がチャンスだ、って気が急いちゃって「一緒に逃げよう」と言ったのかなぁ

    これは私の好みの問題で。
    人1人の命を奪ったのならば、何はどうあれ後悔して生きて欲しいタイプだったので。
    逃げよう、君が悪いんじゃないと言うよりも。
    一緒に背負おう。一緒に罪を償っていこうと、罪と向き合い、罰を受ける人が好きなんだなぁ、って再認識した作品。

    読後モニョ……って顔を歪めてしまいました。

    また全体的に後味悪いのに、リアルに想像できてしまうほど繊細で美しい光景や、世界の汚しさに風邪ひきそうでした……。
    世界観は正直全く好きになれないけど、本当に綺麗な描写すぎるので、一旦星3に!


    私、人怖系、無理なのかも〜!泣

    0
    2026年05月04日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    仕掛けは前評判を超えるくらいには驚けたけど、日常の謎系だから盛り上がりに欠けるのと、とにかく子供の名前が覚えられない。
    台詞よりも説明文も多い気がして、なかなかペースが上がらずでした。
    次も読んでみるかどうか…

    0
    2026年04月26日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表題作を含む五編を収録した短編集。

    心に傷を負った人たちの感情描写と、ミステリの技巧が上手く融合されていると思います。

    いずれの真相も現実の厳しさを痛感する非情なものでしたが、そこに残る痛みがいつの日か、希望に繋がることを願わずにはいられませんでした。

    0
    2026年04月11日
  • アルバトロスは羽ばたかない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あまりハマれず、ササっと読んでいたために、終盤で「え、あんた、誰?!」となってしまった。叙述トリックだったのね。。

    0
    2026年04月05日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    児童養護施設・七海学園に勤める保育士の春菜は子どもたちの抱えている問題の解決のために動く。その問題は学園の七つの不思議へと繋がっていくがー。増長さを感じつつも、ふつうにおもしろかったです。今までの謎が全てとある人物へと繋がっていたことには素直に驚きました。ただ、謎の内容がたぶん私にあっていなかったのか、ほとんどの謎に大した思い入れを持てず、残念。なんか無理やりな感じがするんですよね。唯一、「滅びの指輪」は美寿々の恐ろしさを感じ、おもしろかったです。物語全体に漂う不思議な雰囲気がとても好みな作品でした。

    0
    2026年03月24日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    七河迦南さん初読みです。
    少年少女の青春と淡い恋の煌めきみたいなものが著者はお好きなんだろうか。
    表題作の『刹那の夏』と『千夜行』という話はまさにそんな物語で。両方とも海辺が舞台だし…夏の海って青春ど真ん中な感じがします。そんなキラキラした青春の中で複雑な家庭に育った少女とその少女を助けようとした少年の選択が悲しい…。キュンとするけどとても切ないお話でした。

    ただ、私はあまり好みではなかったかな…。
    若い子にそんなに重たいものを背負わせるのは可哀想なのでは…と思ってしまって。あと単純に自分が青春モノに興味がないせいもあります。
    青春とかボーイミーツガールみたいなものがお好きな人はハマるんじゃないかと思います。

    あと、様々なところにロシア語が出てくるんですが、著者はロシア文学を専攻していたとか何か繋がりがあるのかなぁと気になりました。

    0
    2026年03月08日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日常ミステリとして楽しんでいたが、最後の展開にはびっくりした。
    色んな事情をそれぞれ持ちながらも、児童養護施設で自分らしく生きていこうとする子どもたちにも胸が打たれた。

    0
    2026年02月26日
  • アルバトロスは羽ばたかない

    Posted by ブクログ

    メインのトリックには気持ちよく完全に騙された!

    真相が無理矢理感あるのは前作と変わらず

    小さい伏線や話の構成が少し難しく、完全に理解ができなかったのが悔しい

    重く無いと思いきやしっかり重め
    アルバトロス=アホウドリ

    0
    2026年02月23日
  • わたしがいなくなった世界に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    プロローグ ある対話
    第一話 遠い星から来た少女
     送る言葉 裕美
    第二話 国境のない国
     幕間Ⅰ――夏の夕のポリリズム――
     送る言葉 亜紀
    第三話 サンクトゥス
     幕間Ⅱ――宛名のない告発――
     送る言葉 葉子
    第四話 その走り抜けた一瞬
     幕間Ⅲ――***は***を殺した――
    第五話 わたしがあの人を殺した
    最終話 わたしがいなくなった世界に
    エピローグ もう一つの対話

    七海学園シリーズ3。
    前作の続きで、春菜が意識を取り戻してからの物語。

    児童養護施設を舞台としているため、軽やかな筆致の割に内容は重い。それでも、自立へと歩んでいく子どもたちの姿と、それを支えようとする職員たちの姿が尊く見える。

    0
    2026年02月13日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    人が死なないミステリーで好きなジャンル(な気がする)

    タイトルと表紙で感じたラノベチックな印象とは全く違い、家庭の事情や児童相談所系だったので重め…かと思いきやそんなこともないという絶妙な感じ

    事件の真相が無理矢理感はあるけど主人公のキャラを好きになれたので楽しく読めた

    タイトル回収も良い

    0
    2026年02月08日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    幻想的な世界観を持つ短編集。少し長いのや短いの、合わせて5編からなる。どれも不思議なんだけど著者の強い意図を感じられた。私は始めの「刹那の夏」が1番好きだった。

    0
    2026年01月19日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    「刹那の夏」 被災地で、宿の娘が見せてくれた彼女の伯父の日記から、ボランティアの二人が過去の罪を読み解く。
    「魔法のエプロン」 児童虐待の話。
    「千夜行」 叔母といとこの暮らす館で一夏を過ごすことになった高校生の少年・理水(マサミ)の話。
    「わたしとわたしの妹」 新人教師の冬美は一年生の担任になり、宮田麻里亜の日記に不審を覚えて、家を訪ねる。
    「地の涯て」 連続通り魔殺人が起きている北の果ての町での孤独な男女の交流。

    どれも重い。いろいろと考えさせられてしまう。「千夜行」は人間関係がややこしくて、相関図がありがたい。「わたしとわたしの妹」は、そっちか~! という感じ。「地の涯て」は、「わたし」が何をやらかしたのかが気になる。もし、著者の別作品の後日譚だったら、教えてほしい。

    0
    2025年12月30日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    淡く幻想的な世界観ながら、救われない人間の足掻きや現実を強烈に描いたミステリー短編集 #刹那の夏

    ■きっと読みたくなるレビュー
    家族や親族など、深いつながりの中に残酷さ… その運命に対して抵抗したり向き合ったりする人々を描く作品集。表題作『刹那の夏』は長めのお話になっており、他四作は短めの短編です。各作品、綿密かつ上品な筆力で書かれています。

    読んでいると重みに潰されそうになってしますね~、でもこの深海に潜っていくような感覚が本書の一番の読みどころ。最後まで読んでも、ほとんどカタルシスを得られることなく悲しく終わってしまうのが魅力。

    特に少年少女を描いた作品では、淡く幻想的な世界観が感じられながらも、人間の利己的な部分や厳しい現実が見え隠れするですよ。なんかこう、心が壊れていくような感覚に陥るんですよね。

    まずイチ推しなのは『刹那の夏』ですね。序盤から惹きつけられましたね~、まず伯父のかつての謎ってのが魅力的ですよ。

    青春っていいよねーって感じで読んでたら、中盤以降は想像以上にスリリングな展開にびっくり。謎解きも唸りましたね、人間の奥底にある動機、トリックの真相にも顎がはずれる勢いでした。また七河迦南先生らしい仕掛けもあって、ファンとしては嬉しいですよね~

    どこまでも読んでてシンドイのは『魔法のエプロン』。未就学児二人の世話をする女子小学生、辛い環境にあるヤングケアラーを描いた作品です。ヤングケアラーの小学生はもちろん、保護活動している職員たちの心情が切々と吐露される。ひりついた現実に目が離せませんでした。

    また、ポオとワーグナーを愛する親族の家で過ごすことになった少年の物語『千夜行』は、親族間の愛情が激しくも憂鬱に描かれています。

    本作は秋の夜長、深夜になんかにおすすめですね。何処までも落ちていけます。そしてあなたの心は、痛みと余韻で満たされることになるでしょう。

    ■ぜっさん推しポイント
    透明感あるんだけど、どこまでも救われない人間の足掻きが強烈。人間が欲情する、怒るなど、負の感情を出す「刹那」が描かれている作品だと思いました。読んでいると突然するどいナイフを突きつけられるような、どきっとした瞬間が何度もありましたね。

    0
    2025年11月20日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    なかなか良かった。
    明かされた真実を含めなかなかヘビーな真相が見えるのはいい。
    この人らしい作品でした。
    3054冊
    今年282冊目

    0
    2025年11月06日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    7つの話が最終的には繋がっていく物語。
    7つの話にそれぞれ一捻りあり、
    伏線や最後の章で繋がっていく様はお見事。
    ただ、児童養護施設が舞台でやや興味がわかず入り込めなかった。
    次回作アルバトロスは羽ばたかないはどんでん返しで本としてリストに上がってたので読んでみたいとおもいます。

    0
    2025年10月19日