七河迦南のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ※この作品だけでなく、前作『七つの海を照らす星』の内容にも少し触れます※
初読時は☆3、作品のネタを知ったうえで読みなおすと☆4、そんな感じです
今一つ描写がわかりにくく感じてしまうような記述の仕方が引っかかってしまい、素直に楽しめませんでした
再読したら「伏線だったのか!」という場面もこういった叙述トリック作品の醍醐味だとは思うのですが、その初読時に覚える違和感がちょっと大きすぎたかなぁと
でも再読したら納得の連続です
読書体験で重要視するポイントをどこに置くかで、人によっての評価が変わってきそうな作品だなと思いました
前作に絡んだ感想
解説でも触れられている
「真相が明らかに -
Posted by ブクログ
ネタバレ前回の『七つの海を照らす星』の続編的作品。
文化祭で起きた転落事故が縦軸となり、季節毎に起きた七海学園での事件と交錯しながら物語が進んでいく。
母子家庭や施設内暴力など様々な問題を抱えた硬派な所と、本格ミステリーが融合していてとても面白かったです。硬派な中にある、海王さんの優しさが響いてとても良いコントラストだと思いました。
そして、縦軸の事件の真相には度肝を抜いたなぁと。
語り部が春菜では無く友達の佳音だったのは本当に驚いた。一人称が「わたし」で統一されているせいか、全く違和感を感じなかったです。
前回の読書から長い時間が経ってしまったので真相がわかった瞬間はあまり驚きを感じることが出来ずス -
Posted by ブクログ
平成28年に新潮社から刊行された『わたしの隣の王国』が文庫化に伴い改題、改稿された作品。
高校生最後の日に、研修医の彼氏・優と巨大テーマパーク・ハッピーファンタジアにデートに来た主人公の杏那。しかし優とはぐれた杏那はひとり不思議な世界に迷い込んでしまう。そこは一見現実のテーマパークのようでいて、キャラクターたちが実際に生きている夢と魔法の国だった。どうやらその異世界には魔王の脅威が迫っており、それに対抗するために杏那は現実世界から呼ばれたらしい。
一方で現実世界に残った優は杏那を探そうとするが、パークの研究所で密室殺人事件に遭遇し、成り行きから犯人捜しを始めることになる。異世界におけ